Windows情報局ななふぉ出張所

nuroモバイルが「普通のMVNO」になった理由 (1/3)

文●山口健太

2018年10月10日 09時00分

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 ソニーネットワークコミュニケーションズのMVNO事業「nuroモバイル」が10月1日、料金プランの全面的な改定を発表しました。リニューアルでは従来のとがった部分がなくなり、他のMVNOと似通ったプラン構成になっています。発表会の中でも「なぜ普通のMVNOになってしまったのか」が語られました。


■とがっているだけのMVNOは生き残れない

 従来のnuroモバイルの特徴の1つに、1GB刻みに200円ずつ上がる料金プランがありました。自分が必要とするデータ容量が分かっている人にとっては過不足のない組み合わせを選べます。

1GB刻みの料金プランはリニューアルで廃止された(既存ユーザーはそのまま)

 しかし実際にはユーザーの多くが2〜3GBに集中しており、次に7GB、10GB付近が多かったとのこと。そこで今回のリニューアルでは、「S(2GB)/M(7GB)/L(13GB)」の3つにプランが集約され、選びやすくなりました。

 プラン改定の背景について、モバイル事業部門 ビジネス開発部長の細井邦俊氏は「MVNOへの関心がマジョリティ層に広がっていく中、とがったサービスよりも安心して申し込めるサービスにする必要があった」と語っています。

 客層の変化は他のMVNOでも同じです。

 当初はデータ通信目的のマニア層が中心でしたが、いまでは音声通話プランでメイン端末として使う一般層が主流になっています。「マニア受けするサービスだけでは生き残れない」ということがnuroモバイルの判断といえます。

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