ASUS「ROG Phone」はプロゲーマーも納得のeスポーツ向けスマホ
2018年11月16日 19時00分
Snapdragon 845をオーバークロック!
ASUS「ROG Phone」
ASUSは16日、今年の「COMPUTEX TAIPEI 2018」で発表され、日本上陸がいまかと望まれていたゲーミングスマホ「ROG Phone」(アールオージーフォン)を発表した。23日に11万9000円(税別)で発売する。
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発表会に登壇したASUS JAPAN 執行役員 事業部長 溝上武朗氏は「日本でもeスポーツが盛り上がってきています。ゲーミングスマホの需要も高まり、そこへスマホゲームに革命を起こすべく、トータルゲーミングソリューションを投入します。それが今回発表したROG Phoneです」と語った。
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ASUS JAPAN 執行役員 事業部長 溝上武朗氏 |
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ASUS JAPAN システムビジネス事業部 テクニカルプロダクト マネージャー 阿部直人氏 |
次にROG Phoneの機能説明のため、ASUS JAPAN システムビジネス事業部 テクニカルプロダクト マネージャー 阿部直人氏が登壇した。現在、AndroidスマホのSoCでハイエンドに位置するSnapdragon 845を、開発元のクアルコムとともにチューニングし、オーバークロックバージョンのSnapdragon 845として世界初搭載していると説明。通常のクロック周波数は2.8GHzだが、ROG Phoneに搭載されているSnapdragon 845は2.96GHzまで性能が引き上げられているという。
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Snapdragon 845をオーバークロックした結果、ベンチマークの数値は30万越えに |
AnTuTuベンチマークでも、通常のSnapdragon 845は26~27万という数字だが、このオーバークロック版は30万を超える数字を叩き出している。
スマホゲームでは重要となるネットワークも、超高速無線LAN規格であるIEEE802.11adにはやくも対応し、万全の体制を整えている。
独自の冷却システムで
ゲーム中のパフォーマンス低下を防ぐ
そして、スマホでゲームを遊ぶとどうしても発生する問題が発熱。「スマホ本体が高温になるとパフォーマンスが落ちてしまい、それがネックだった」と阿部氏。そこでASUSが開発したクーリングシステムが「3Dベイパーチャンバーシステム」。カーボンの冷却パッドに銅製のヒートスプレッダー、そして3Dベイパーチャンバーを組み合わせることにより、効果的・効率的なクーリングを実現している。
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オーバークロックでの発熱を抑えるため、独自の冷却システムを採用 |
さらなる排熱のために「エアロアクティブクーラー」という本体付属の追加機器を付けることも可能。冷却しながら充電もでき、イヤホンジャックもあるため、スマホを横に持って遊ぶゲームでは絶大な威力を発揮する。阿部氏いわく「これを付けることで、利便性が落ちることはありません」とのこと。また、付属の充電器(10w3A)にもチャージャーICが搭載されているので、充電による発熱も自動的に抑えられるようだ。
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アキバなどでスマホにLRボタンを付けるコントローラーが売っているが、ROG Phoneはその機能を最初からスマホに搭載 |
有機ELディスプレーを採用したことで、HDRで明暗がハッキリ表示でき、応答速度は1ms、いわゆるL、Rボタンを代用できるエアトリガー、ステレオスピーカーシステムなど、ゲームに関する機能が詰め込まれている。
ソフトウェア面でもゲームに優先してメモリーを割り当てる「Xモード」、通知の有無から背面ライトの色まで変更できるトータルゲームアプリ「GameCenter」がプリインストールされている。
女性プロゲーマー・チョコブランカさん
「ゲームも普段使いもストレスを感じない」
ROG Phoneの説明が終わると、日本初の女性プロゲーマー・チョコブランカさんが登場。実際にROG Phoneで遊んでみたとのことで「私はいつも据え置き機で遊んでいるので、少しでも遅延があると、すぐに違和感を覚えてしまう。ROG Phoneは反応速度も速いしまったくストレスは感じませんでした。アプリごとに設定を保存しておけるのもいいですね。あと、普通にスマホとしても使ってみましたが、カメラのキレイさとカメラアプリの設定の細かさに驚きました。美肌モードは女性にうれしいですね」と、スマホそのものの使い勝手にも言及していた。
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レースゲーム「アスファルト9」をプレー。このときのチョコブランカさんの記録「41.709」を抜くと、良いことがあるかもしれない |
ゲーミングスマホは盛り上がりつつあるジャンルであり、ROG Phone以外にシャオミの「Black Shark」やRazerの「Razer Phone」、Nubia「Red Magic」などが海外で登場している。ゲーム大国日本に先陣を切って上陸したROG Phoneは頭ひとつ飛び抜けたパフォーマンスを持つ。この機会にゲーミングスマホを体験してほしい。
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ASUS「ROG Phone(ZS600KL)」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6型有機EL(18:9) |
画面解像度 | 1080×2160 |
サイズ | 約76.1×158.8×8.3mm |
重量 | 約200g |
CPU | Snapdragon 845 2.96GHz(オクタコア) |
メモリー | 8GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 512GB(UFS2.1) |
OS | Android 8.1 |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 /20/28/29/32/34/38/39/40/41/46 W-CDMA:1/2/3/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS | ○(DSDV) |
CA対応 | 5CA(DL)/2CA(UL) |
VoLTE | ○(ドコモ/au/Y!mobile) |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz) IEEE802.11ad(60GHz) |
カメラ画素数 | リア:12メガ(F値1.7)+8メガ(広角) /イン:8メガ(F値2.0) |
バッテリー容量 | 4000mAh(急速充電 10V/3A対応) |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
SIM | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C×2 |
カラバリ | Black |
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