2019年は携帯料金値下げの年、格安SIMユーザーはどうすればいいか

文●正田拓也 編集● ASCII編集部

2019年01月10日 12時00分

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 2019年最初の更新になります。本年もよろしくお願いします。

 今年は3大携帯キャリアの値下げが期待されている。“4割値下げ”など、言葉が一人歩きしているが、一体どうなるのか、今回予想した。また、値下げを見守るだけでなく、値下げ前後で格安SIMユーザーがやっておくことがないかも考えた。

サブブランドのY!mobileと一体で特価を提供するソフトバンク。iPhone 8やiPhone XRは春商戦にかけて、さらにお手頃に入手できる可能性はあるだろうか

ドコモ値下げで格安SIMにも確実に影響があるはず

 注目を集めている2019年の携帯電話値下げ。ドコモは2019年度第1四半期(4~6月)での値下げをすでに表明しており、約4000億円をユーザー還元すると明言している。当然、実際に値下げはされるのだろうが、その方法はまだいろいろな可能性が考えられる。そして、その影響はauやソフトバンク、サブブランド、MVNOの格安SIMへと波及するだろう。

今春~夏の値下げが注目されるドコモ

 ドコモが値下げをすれば対抗上、auやソフトバンクも値下げをするであろうほか、回線を借り受けているMVNOに対する接続料にもなんらか影響が出るだろう。接続料が下がったということが大々的に報じられると、MVNOの格安SIMは値下げをせざるをえなくなるはずだ。

 各MVNOがどのような方針をとるのかはそれぞれだと思うが、値下げ幅よりも質の向上を優先するところがあるかもしれないし、単純に値下げをするところもあるだろう。また、現在は音声通話付きの契約が主流だが、通話料や通話定額などで調整してくる可能性もある。

 また、ドコモの値下げ幅次第では、対抗値下げにつながる可能性もある。ドコモの料金自体は格安SIMに真っ向張り合うほどにはならないとは予想するものの、世の中の流れ次第では、そうせざるをえないかもしれない。

端末購入で毎月の料金に割引が発生する
販売方法はどうなるのか

 MVNOの格安SIMでも、契約時にスマートフォンをセット購入すると、値引きが発生するという販売方法はもはや一般的だ。ドコモ/au/ソフトバンクと主要キャリア側が、通信と端末販売で完全な分離が求められた場合、どうなるだろうのだろうか。

 もっとも実際のところ、通信と端末販売の分離自体は、au/ソフトバンクではすでに実施されている。分離型のプランにシフトしていないのはドコモだけなのだ。

 そのau/ソフトバンクの現状がどうなのかというと、販売店サイドの独自の割引という形で端末の割引販売が継続している。以前のような、月々の料金への割引が発生する「実質××円」ではなく、単純に値引きがなされている。ただし、値引き後の端末価格を48回での分割払いを必須にするなど、契約を継続させるような何らかがセットになっていることが多い。

auも特価攻勢がかなり目立っている

 要は通信と端末販売が分離されたと言っても、端末価格の値引きはこれからもなされると予想している。そのため、MVNOの格安SIM加入でスマートフォン本体を割引販売するという状況は続くと思われる。

 また、ドコモが値下げという話が耳に入ることで、格安SIMを検討していたドコモユーザーが移行を思いとどまったり、主要キャリアの中で移行したりと、格安SIMの競争環境は厳しい状況になるのは容易に想像できるので、MVNOも今以上にユーザー獲得競争が進む可能性も考えられる。

ドコモの値下げは単純に料金が下がるわけではない

 ドコモの値下げは前述のように2019年第1四半期と公表されている。しかし、発表された内容をよく読むと「低廉な料金プラン」を提供するとしており、既存ユーザーが何もしなくても支払い額が下がるとは書かれていない。

 おそらくは新プランなどに変更しないと支払額は下がらないと思われ、特に今回は通信と端末販売の分離も同時に導入されると思われ、端末購入から2年以内で月々の料金から割引を優遇を受けている状態の既存ユーザーの支払額が、そのまま4割下がるというのは考えにいくい。

 新プランを利用するには、新たに端末を購入することを条件にしたり、ユーザー手持ちの端末で新規加入するなどの条件が付けられる可能性がある。また、現在でも継続利用を条件に大幅値引する「端末購入サポート」で購入した端末は、公平性の問題から一定期間は既存プランの継続利用を解くわけにはいかないだろう。

3大キャリアが頑張れば、格安SIMも対抗するはず

 値下げ後に競争が起こるのはまず間違いがないところだが、その前にも前哨戦は起こるはずだ。ドコモの新プランの発表と提供時期はどちらも第1四半期とされている。また、新プランの利用に条件があるとするならば、肝心の春商戦でドコモへの買い控えが起こる可能性がある。

家電量販店ではどうなるだろうか?

 とすると、3月も何らかのセールを仕掛けてくる可能性があり、au/ソフトバンクを含めて競争が起こるはずだ。年末からのiPhone 8やiPhone XRへのMNP加入時の特価販売は見慣れた光景だが、この勢いがそのまま3月まで引きずるか、さらに競争が激しくなる可能性もある。

 一方の格安SIMも何らかの動きがあるはずだ。実際の月々の支払額などを丁寧に説明すれば格安SIMがリードしている場面はたくさんあり、新規加入時のスマートフォンの割引販売や、無料期間や割引期間の設定などが見られそうだ。

維持費などを含めて冷静な判断を

 これから春先にかけてキャリア間の激しい戦いが行なわれる。欲しかった機種が1円提供されてしまった場合、すぐに飛びつかずに冷静に料金シミュレーション(大幅割引されたドコモのiPhone XRのために格安SIMからの乗り換えは有り?)をして判断することを強くオススメする。

 また、4月以降に導入されるであろう、ドコモなどの新プランに期待を持つのもいいが、格安SIMよりも安くなる可能性は低い。情報を集めて損のない利用を検討してほしい。

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