今、格安SIMで使うならどの端末? キャリアのiPhone XRが狙い目?

文●正田拓也 編集● ASCII編集部

2019年02月09日 12時00分

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 格安SIMで使う端末として、SIMフリー機を普通に購入するのももちろんいいが、最近ではSIMロックが解除されたキャリアが販売する端末、しかも限りなく新品に近いモノも豊富に出回っており選択の幅が広がっている。今回は何をどう選んだらいいのか考えた。

シャープのミドルクラス機「AQUOS sense2」。SIMフリー版も提供されているが、キャリアから販売された端末の新古品も中古ショップで購入できる

無難かつ確実な選択肢としてはファーウェイ機のミドル機

 昨今のファーウェイを取り巻く政治的状況は順調とはいえないものの、2018年のベストセラー機「HUAWEI P20 lite」は比較的安価なスマートフォンのなかでも、いまだオススメの機種であることは間違いない。

 今では3万円以下の実売価格、4GBと大きめのメモリーにオクタコアCPUのKirin 659、流行りのノッチ付き液晶、ダブルレンスカメラ、Type-Cでの充電などを備えている。足りないものと言えば、防水におサイフケータイ、DSDV(DSDS)対応くらいで、これらが必要がない人にはまったく問題ないだろう。また、キャリアのスマホのようにアンインストールできないアプリが入っていないため、購入時から動作が軽快だ。

HUAWEI P20 lite

 同じファーウェイなら、登場したばかりの「HUAWEI nova lite 3」もコストパフォーマンスに優れている。DSDVに対応し、プロセッサも新しいKirin 710になっている。HUAWEI P20 liteよりは下のクラスに位置付けされる機種となるため、メモリーが3GBとやや少ないことや5GHz帯の無線LANに対応しないなどの機能差がある。

HAUWEI nova lite 3

 というわけで、買いやすい価格のファーウェイ端末となると、この2機種で迷うところだが、春以降でもいいなら、いずれ登場するであろうHUAWEI P20 liteの後継機も視野に入れておくべきだろう。

 これらのライバルとしてはOPPOの「R15 Neo」がある。SoCにSnapdragon 450を搭載して、LTEの同時待受ができるDSDV対応。ストレージは64GB、メモリーは3GBと4GBから選べ、4GBタイプでも2万円台で購入できる。HUAWEI P20 liteに見劣るする点は、画面解像度が低いこと(P20 liteの1080×2280に対し、720×1520)と充電がmicroUSBということ。画面サイズとバッテリー容量はP20 liteよりも大きいので(6.2型、4230mAh)、人によってプラスだろう。

OPPO R15 Neo

1万円台のSIMフリー機ならASUS、モトローラに選択肢が

 エントリークラスまで幅広く展開しているのは、ASUSやモトローラ。ASUSは「ZenFone Live (L1)」が1万円台で買えるDSDS対応のSIMフリー機としておすすめだ。SoCにSnapdragon 430を搭載し、メモリーは2GBと少なめなのが残念なところだが、価格を考えれば十分だ。

ZenFone Live (L1)

 モトローラは「moto e5」がやはり1万円台。Snapdragon 425搭載でストレージが16GBとこちらも少なめだが、4000mAhの大容量バッテリーと5.7型の画面が魅力となる。

moto e5

 ただし、安さにこだわるなら、OSのバージョンアップやアプリの肥大化に備えて、1万円台で2GBメモリーの機種を買うよりも、もう少し金額をアップしてメモリーが大きい機種、処理性能も高い機種を買ったほうが、快適に利用できる期間が長くなってトータルで得になる可能性がある。

低コスト+おサイフ+防水ならシャープ

 国内ブランドでSIMフリー端末を継続的にリリースしているのは実質的にシャープだけという状態だ。

 そのシャープのオススメのモデルは2018年12月発売の「AQUOS sense2 SH-M08」。人気の「AQUOS sense lite」の後継機で、おサイフケータイや防水機能を備えて価格は3万円台後半。同じSnapdragon 450を搭載したOPPOのR15 Neoよりも約1万円高いが、防水やおサイフケータイといった機能を考えれば納得できる範囲だ。

 SIMフリー版のAQUOS sense2は単体で購入すると3万円台後半だが、OCN モバイル ONEなど、格安SIM契約とセットで大幅割引という例も見かけれる。また、AQUOS sense2を買うつもりなら後述する別の手法もある。

キャリア販売モデルもiPhoneやGalaxyの未使用品が
比較的安く入手可

 SIMフリー機のラインナップが広がる一方で、最近では3大キャリアが販売するスマートフォンも狙い目になっている。とはいっても新品ではなく、利用されることなく中古店に持ち込まれた限りなく新品に近いもので、それを保証制度が充実した中古ショップで購入する方法だ。

 2018年後半から3大キャリア間の販売競争が激しくなっていることなどから、特価販売されるケースが多いiPhone XRが割安に出回っている。中古店では未使用状態で7万円台からあり、SIMロック解除されていなければ、さらに安くなっている。iPhoneはSIMロック解除さえしてしまえば同じ仕様のため、活用しやすい。

 また、そのほかにも安値放出される機種も多く出回っている。Galaxy S9はau版のSCV38が割安。auネットワークのMVNOやUQ mobileのSIMならSIMロック解除なしのSCV38でも使えるため活用範囲が広い。価格は未使用品、SIMロック解除ありで5万円を少し上回る程度。スペックの充実した最新現行機種でこの価格は割安感がある。

 ハイスペック機種を狙うなら、キャリア販売モデルの未使用中古を狙うのもありだろう。

AQUOS sense2はドコモ版が安く出回っている

 一方で低価格機の未使用品も多く売られている。具体的にはAQUOS sense2のドコモ仕様であるSH-01Lの中古機は見かける機会が多いうえ、SIMロック解除しているものも2万円台前半から。SIMロック有りや少し使用したものなら、さらに安い。

 その理由として、購入すると毎月1500円割引対象となる「docomo with」機種であること。そのため、料金割引の権利を得るために機種変更し、端末は使わずに売却している人がいると想像できる。同様の状況は他のdocomo with機種でもみられるが、SH-01Lは本体価格が3万1752円と他のdocomo with機種より安く、登場間もないということからお買い得に感じる。

 SH-01Lがこんな状況では、ドコモネットワークの格安SIMを使うのにSIMフリー版のAQUOS sense2を選ぶ意味が薄らいでくる。問題があるとすれば対応周波数帯の関係でau、ソフトバンクのネットワークの格安SIMを使う場合はおすすめできない程度だ。

今は機種選びのチャンスかも 未使用中古品もチェックしたい

 SIMフリー機のラインアップも充実し、低価格機から高級機までいい機種を選べる時代だが、一方で3大キャリアが販売した端末が、限定的ではあるものの割安で購入できるという時期になっている。

 しかも、auやソフトバンクにより、年末年始に安値放出されたiPhone XRが、ネットワーク利用制限が外れてSIMロック解除されて中古市場に出回ってくるのはこれからで、この状況がしばらくは続くと思われる。同様に高額機ではGalaxy S9、Xperia XZ2、Pixel 3、ソフトバンク版HUAWEI Mate 20 Proなども同様の流れに期待できそうだ。

 高額スマートフォンを買うほどの予算を割く気分になれないという人も多いかもしれないが、最新iPhoneや有名機種の未使用品が割安で入手できる現在、少し視野を広げてみれば、高額機種が割安で手に入る可能性があるかもしれない。

 2019年は3大キャリアの料金改革が予告されているが、そうなるとiPhoneをはじめ高額機種を特価で販売するという手法がなくなり、割安な未使用品が大量に出回ることがなくなる可能性が高い。同時にキャリアでの端末販売が低価格機種にシフトすることも見込まれる。つまり、今回が高額スマートフォンを割安に購入できる最後のチャンスとなるかもしれないということだ。

 今、スマートフォンを購入するなら、信頼のおける中古スマートフォン店もチェックすることをおすすめしたい。

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