手帳のように使える新型iPad mini
アップルは現地時間3月25日、カリフォルニア州クパティーノにある本社Apple Park内のSteve Jobs Theaterでスペシャルイベントを開催します。何も、その1週間前に新製品を出さなくても良かったのに……。とはいえ、今週出しておけば、3月末で締まる2019年第2四半期決算のiPadの売上高にプラスされるかもしれませんので、まあそうした事情もあったのでしょう。
となると、来週のイベントはますます、エンターテインメント方面に関するお話が出てくるのかな、と思いました。とはいえ、iPadはメディア消費端末として非常に優れています。関係ない、というわけではないでしょう。
●2つの新しいiPadが構成する、新しいミドルクラス
今回、10.5インチのiPad Airと7.9インチのiPad miniが登場しました。いずれもiPhone XR、iPhone XSと同じA12 Bionicプロセッサーを搭載し、処理能力も、グラフィックスも、機械学習処理も、向こう数年間は廃れない性能を手に入れることができました。
細かく見ていくと、iPad Airは10.5インチiPad Proから、ディスプレーの可変リフレッシュレート技術ProMotionや、背面カメラのクアッドLEDフラッシュ、4スピーカーといった上位モデルの仕様が省かれており、カメラも1200万画素から800万画素に変わり、背面の出っ張りもなくなりました。
A12 Bionicは、A10Xと比較しても耐用年数の面では重要なアップデートだと思います。これまでもiPadを家のみで使っていると、軽く4年は持つことがほとんどでした。古いiPadが家にあって「どうも最近調子が、バッテリーが……」と思っている方は、買い換えても損はないのではないか、と思います。
またiPad miniはApple Pencilに対応し、3年半ぶりにプロセッサーも新しくなりました。ステレオスピーカーを搭載した点も動画視聴の体験を高めてくれることになります。手帳的な感覚でペンを使い、描画したり、文字を書き込めることようになるのではないでしょうか。