ドコモのお手頃機「Galaxy Feel2」のカメラはハイエンド並みの性能

文●友納一樹(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2019年04月13日 10時00分

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 今回レビューするのは「Galaxy Feel2」(サムスン電子製)。Galaxy Feelの後継機だが、ディスプレーサイズが大きくなったほか、CPUの処理速度も上がるなど、ミドルクラスでありながら高性能だった前モデルのコンセプトを引き継いでいる。

 カラーバリエーションはフロストホワイト、オパールブラック、オーロラピンクの3色。ドコモのみが取り扱っており、2018年11月9日から販売している。価格は4万2120円(税抜)で、月々の料金から1500円が割り引かれるプラン「docomo with」の対象機種だ。

 Galaxy Feel2を1週間ほど試用したので、その使い勝手などをチェックしていく。

縦に大きくなり、スリムなボディーに

 まずは本体から。コンパクトさが売りだった「Galaxy Feel」から、ディスプレーの拡大にともないボディーもひと回り縦に大きくなった。

縦149×横70×厚さ8.4(mm)、重量は168g
メタル&ガラス素材を使用

 前モデルから縦に伸びたため、ガラス素材のクリアな見た目と合わさって、非常にスリムな印象だ。横幅はさほど変わっておらず、持ちにくさは感じなかった。側面の金属フレームのグリップ感も悪くない。親指を伸ばせば画面上端に届くが、落下の不安もあったので両手で操作するのが安心だろう。

本体上部にSIMカードスロット
左側に音量ボタン
右側に電源ボタンとスピーカー
下部にUSB Type-Cポート、イヤホンジャック

 ディスプレーは有機EL(SUPER AMOLED)を採用し、サイズは約5.6型、画面比率は18.5:9。コンパクトさが売りの前モデル(約4.7型)と比較すると、表示領域に差があることがわかる。

右は筆者私物のGalaxy Feel。サイズは縦138×横67×厚さ8.3(mm)

 解像度は720×1480ドットのHD+。画面は見やすいが、同程度のサイズのスマホとしては色彩の表現力がやや物足りない印象。有機ELは鮮やかなコントラストが特徴だが、Galaxy Feel2は黒色を深く表現できていないように感じた。

同じdocomo with 対象機種である「AQUOS sense2」(上)を並べてみた。Galaxy Feel2のディスプレーが若干明るくわかりづらいが、AQUOS sense2のほうがコントラストに優れていると感じた

 もちろん、スマホ選びにおいて映画やドラマなどエンタメを楽しむことを重要視していない人であれば、不満なく使えるだろう。

カメラは想像以上の高性能

 メインカメラは約1600万画素、F値は1.7。おまかせできれいに撮れる「自動」のほか、「美肌モード」や「夜景」、「食事」など複数のモードを選択できる。

メインカメラ時のUI

 今回使っていて、前モデルとの差を一番感じたのがカメラ機能だった。仕上がりは以下の作例を参考にしてほしい。

晴天の日に「自動」で撮影
「自動」で撮影。シングルレンズだが、なかなか良いボケ具合
こちらも自然にボケている
「食事」モードは、周りにぼんやりとわずかなボケがかかる

 いろいろ試してみたが、明るい場所であれば総じてきれいに撮れた。空の青や草木の緑も鮮やかに表現できているし、ご飯も美味しそうに撮れる。個人的には、自然なぼけ効果に驚いた。「接写」や「背景ぼかし」のようなモードではないため、ぼけ具合を調節することはできないが、「自動」でもきちんと背景がぼけるのは好印象だ。

 夜など暗い場所では、光が明るくなりすぎてしまうことが多く、手ブレもしやすいためきれいに撮るのは難しかった。

光が飛んでしまい、シャープさに欠ける

 インカメラは約1600万画素と、メインカメラと同じ数値。F値は1.9。インカメラに切り替えると「自分撮り」モードになり、自動で補正がかかるようになっている。広角に自撮りできる「ワイド自分撮り」や背景をぼかせる「自分撮りフォーカス」、「夜景」などが選べる。

「自分撮り」では自動で補正がかかる。項目をタップして調節可能
「自分撮りフォーカス」モード。ぼけ具合の調節はできない

 メインカメラと同じで画質も良く、きれいに撮れる。背景のぼかしも、耳のあたりまでぼけてしまうことがあったが、おおむね自然な仕上がりだった。補正効果と背景のぼかしが両立できるのもうれしいところ。前モデルを使っている筆者からすれば、カメラの性能ははかなり上がっていると感じた。

 他にも、手のひらをかざしてシャッターが切れたり、シャッターボタンを自由に移動させたりできる。複数人で自撮りするときや、片手で撮るのが難しいときに活用したい機能だ。

手のひらを認識して一定時間が経過するとシャッターが切られる
「フローティングボタン」機能。画面内どこにでも動かせる

 また、前モデルにはなかった機能も搭載された。「Bixby Vision」は被写体を検出し、類似画像の検索やテキストの翻訳などができる、Googleレンズに似た機能。「AR Emoji」は、人物を撮影して表情豊かな絵文字を作成できる。

利用するにはGalaxyアカウントが必要
人物を撮影して絵文字を作成できる

ミドルハイに相当するパフォーマンス

 OSはAndroid 8.1、CPUはサムスン電子製のExynos 7885。メモリーは4GB、内蔵ストレージは32GBとなっている。

 スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを計測してみると、「124624」とミドルレンジの上位にあたるスコアを記録。その後も複数回計測してみたが、12万点以上を常に維持していた。前モデルからCPUの処理速度は30%、GPUは270%も速くなったとのことで、実際使っていて動作が鈍くなることはなかった。

最高スコアは「124624」

 バッテリー容量は3000mAh、電池持ちは約140時間。前モデルから電池持ち時間は短くなったが、外出先で充電が必要になることはなく、不満なく使うことができた。

 その他、顔認証・指紋認証の両方に対応し、防水(IPX5/8)・防塵(IP6X)性能を備えている。おサイフケータイ、Felica、ワンセグにも対応する(フルセグには非対応)。

メインカメラの下に指紋センサー
「片手モード」など、便利な機能も搭載している
ユーザーの顔を認識し、スリープ状態にならず点灯し続ける
指紋センサーをなぞって、通知パネルを表示できる

【まとめ】使いこなしたくなるカメラ機能
操作も快適

 Galaxy Feel2を使ってみて感じたのは、カメラ機能の充実ぶりだ。「美肌モード」や「食事」など各モードで画質が良く、特にインカメラは、ハイエンドのスマホにも劣らない仕上がりになると感じた。ただし、「夜景」モードの性能やディスプレーの描写力はもうひとつと言ったところ。カメラ性能やエンタメを楽しむことにもっとこだわりたければ、上位モデルのスマホを選んだほうがいいだろう。

 カメラ機能と同様、処理性能の高さも感じた。やはりスマホはサクサクと動くことが何よりも大事。ウェブ検索などストレスなく使える点も魅力だ。

 コンパクトなボディーと電池持ちが売りだった前モデルから、カメラ機能や処理速度が向上し「ミドルハイ」スマホとなった「Galaxy Feel2」。スマホ初心者やライトユーザーの方は、検討してみてはいかがだろうか。

サムスン電子「Galaxy Feel2」の主なスペック
ディスプレー 5.6型有機EL(18.5:9)
画面解像度 720×1480ドット
サイズ 約70×149×8.4mm
重量 約168g
CPU Exynos 7885(オクタコア)
メモリー 4GB
ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 8.1
DSDS ×
VoLTE
無線LAN IEEE802.11ac(2.4GHz/5GHz対応)
カメラ画素数 アウト:16メガ/イン:16メガ
バッテリー容量 3000mAh
生体認証 ○(顔・指紋)
SIM nanoSIM
USB端子 USB Type-C
カラバリ Frost White、OpalBlack、Aurora Pink

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