Windows情報局ななふぉ出張所

スマホ決済20%還元、終了後どうなる? (1/2)

文●山口健太

2019年05月02日 09時00分

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 キャッシュレスの動きを背景にスマホ決済が盛り上がる中、PayPayの100億円キャンペーンに代表される「○%還元」を各社が打ち出すことで、競争が激化しています。ただ、常識はずれともいえる高い還元率が永久に続くはずはなく、いつか終わりは来るはずです。その先には何が待っているのでしょうか。

■スマホ決済が拡大、50%還元も登場

 PayPayはサービス開始から6ヵ月で累計600万人が登録し、加盟店は50万店を突破したことが明らかになりました。最近では使える場所が急速に増えており、ドラッグストアや牛丼チェーン店が次々に導入しています。

「丸亀製麺」がPayPayに対応。6月以降は「はなまるうどん」も順次導入する

 東京では丸ビルなど丸の内エリアの600店舗がPayPayを一斉導入。京都では多くの観光客が訪れる錦市場で、PayPayを中心としたキャッシュレス対応が進んでいました。

京都の錦市場ではキャッシュレス対応が進んでいた

 大手コンビニではローソンとファミリーマートの対応が進んでいます。筆者の生活を振り返っても、個人的な利用頻度は確実に上がっています。

ローソン店頭に掲示された決済ロゴ。毎月のように更新されている

 原動力になっているのが「20%還元」のような還元策です。いまや3強になりつつあるPayPay、LINE Pay、楽天ペイに続き、ドコモやauも対抗策を打ち出しています。

 今後も新たな「Pay」が出てくると思われる中、同じ土俵に立つためには少なくとも「20%還元」を掲げる必要があり、ハードルが上がっています。その中でサプライズになったのが、メルペイの50%還元(セブン-イレブンでは70%還元)です。

メルペイはまさかの「50%還元」を実現

 これまでの事業者は、景品表示法が定める上限として20%という数字を採用してきました。これに対してメルペイは50%でも法的に問題ない仕様としており、他社が追随してくるかどうか興味深いところです。

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