XからXZへ! 「Xperia XZ」で大きな転換期を迎えたXperia

文●君国泰将 編集● ASCII編集部

2019年05月14日 10時00分

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 日本でAndroidスマホといったらXperia! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。

「X」の次は「XZ」に!
Xperiaはネクストステージへ!

 2016年はXperiaのZシリーズからXperia Xシリーズという転換期をむかえ、「Xperia X Performance」に続いてフラッグシップとして位置づけされる「Xperia XZ」がドコモ、au、SoftBankから2016年冬モデルとして発売されました。

 Xperia XZのデザインは、ディスプレー面からサイド、背面にかけて滑らかにカーブしたループ形状により、手のひらになじむフォルムをもたせつつ、上下は鋭角的なボディーラインになり、Xperia X Performanceの丸みを帯びたスタイルから大きく変わりました。

 ディスプレーサイズは、5.2型(1080×1920ドット)。広色域の「トリルミナスディスプレイ for mobile」や、よりリアリティー豊かに再現するソニー独自の超解像技術「X-Reality for mobile」、高コントラストを表現する「ダイナミックコントラストエンハンサー」を搭載しています。

 スペックはプロセッサーがSnapdragon 820、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GBと、Xperia X Performanceと同等です。本体サイズは、約72×146×8.1mm、重さは約161g。

カメラ機能は暗さに強くなり、正統進化

 背面カメラは、1/2.3型で約2300万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を採用。ピントのあうスピードが高速なハイブリッドAFや約0.6秒の高速起動、高速撮影、画像を閲覧するアルバムアプリへ切り替える速度が向上するなど、カメラ全体の動作が高速化しました。

 ほかには「先読みオートフォーカス」をそなえ、被写体の動きを予測して自動的に捉えるため被写体ブレをしっかりと防ぐことができます。

 加えてXperia XZでは、新たに低照度でも高速かつ高精度AFができる「レーザーAFセンサー」と、さまざまな光源環境でも忠実な色再現が可能な「RGBC-IR センサー」を搭載しました。これにより、薄暗いシーンになると迷いがちだったオートフォーカスの精度も格段に上がり、照明の光によっては狂ってしまいがちなホワイトバランスも見たままに近い色で撮れます。

 フロントカメラは、センサーサイズが1/3型で1320万画素のイメージセンサー「Exmor RS for mobile」、広角22mmのレンズを搭載し、手のひらを向けるとシャッターが切れる「ハンドシャッター」が使えるようになり自撮りしやすくなりました。

 4K動画撮影機能や、ハイビジョン動画撮影時の「インテリジェントアクティブモード」が5軸手ブレ補正になったことで、特にマクロ撮影でブレを抑えることもできるようになりました。

ハイレゾ視聴は継続のエンタメ機能

 エンタメ機能は高音質で聴けるオーディオプレーヤーも健在。ハイレゾ音源に対応したヘッドホンやスピーカーを用意して、手軽にCDの音質を上回るハイレゾ音源(192kHz/24bitまで対応)を楽しめます。

 従来のCD音源やMP3といった圧縮音源でもハイレゾ相当にアップスケーリングする「DSEE HX」や、手持ちのヘッドホンを接続端子に挿すだけで、自動的に音響特性を最適化してくれる「自動最適化」も搭載。周囲の騒音を感知して騒音を最大約98%低減する「デジタルノイズキャンセリング機能」も備え、専用のヘッドホンがあればハイレゾ音源と同時に利用できます。

 また、従来のSBCコーデックと比べて最大約3倍のデータ転送ができる「LDAC」にも対応し、ワイヤレスでも高音質で音楽が楽しめます。

USB端子がついにUSB Type-Cに!

 背面パネルは高輝度・高純度の「ALKALEIDO」(アルカレイド)というアルミ素材を採用。サイドフレームにある電源ボタンは指紋センサーと共有され、認証解除もスムーズです。IPX5/IPX8相当の防水性能とIP6X相当の防塵性能を持ち、雨の日でも水周りでも安心して使えます。

 そして、このモデルから底面にある接続端子は、microUSB端子からUSB Type-Cへと変更。「Quick Charge 3.0」に対応し、急速充電に対応したACアダプターとつなぐことでより早く充電できるようになりました。

 「NFC/おサイフケータイ」は、Xperia X Performanceと同じく背面が金属のため正面の上部にあるフロントカメラの横に配置されています。

 バッテリー容量は2900mAh。Qunovoが開発したバッテリー制御技術に加えて「いたわり充電」機能を備えて、使っている人の習慣を学習し、充電速度を調整することでバッテリーの寿命をより延ばします。電池の消費を抑える「STAMINAモード」では使い方によって3段階の節電レベルを選べます。

前モデルとの差違があまりなく
コンセプトが迷走しかけていた時期のモデル

 プロセッサーやメモリーなどスペックこそXperia X Performanceと同じですが、各所に進化を加えて順当なモデルチェンジのように見えて、コンセプトに少し迷いのようなものが見え隠れしていました。

 Xperia Xシリーズと大々的にシリーズ名を変えたばかりにもかかわらず、「Xperia X Performance」から1世代でデザインは方向転換し、ネーミングもX2とはせず新たに「Xperia XZ」を採用。結果としてこの後、Xperia XZにナンバリングが続くモデルがしばらく登場することになります。

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