「Google Pixel 3a」は魅力をそのまま引き継いだハイコスパモデル!

文●友納一樹(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2019年06月11日 12時00分

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 今回レビューする端末は、グーグルの「Google Pixel 3a」。昨年日本初上陸となった「Google Pixel」シリーズの新モデルで、本体素材やCPUを変更し、価格を「Pixel 3/3 XL」の半分ほどに抑えた廉価版モデルという位置づけだ。キャリアでは、ソフトバンクが現在発売中で、ドコモも6月7日から発売。なお、ドコモからはPixel 3a XLは販売されず、ソフトバンクのみが取り扱う。

 カラーは、ドコモが「Clearly White」「Just Black」の2色、ソフトバンクはそこに「Purple-ish」を加えた3色を展開。グーグルストアでの価格は、Pixel 3aが4万8600円(税込価格、以下同)、Pixel 3a XLが6万円。ドコモは4万6656円(Pixel 3a)。ソフトバンクは、Pixel 3aが5万7120円、Pixel 3a XLが6万7680円となっている。

 今回、Pixel 3aを数日間使ってみた感想をレポートする。

本体素材はガラスからポリカーボネートに

 まずは本体から。サイズはPixel 3とわずかに異なり、縦が約6mm、幅が約2mmほど大きくなった。とはいえ、本体幅はちょうどよく、持ちやすい。画面上端も指を伸ばせば届くので、片手でも操作できるだろう。

サイズは約70.1×151.3×8.2mm、重量は約147g。ディスプレーは約5.6型
右側に電源ボタンと音量調節ボタン
左側にSIMカードスロット
下部にUSB Type-Cポート

 Pixel 3からのデザイン面での大きな変更点は2つ。まず、本体上部に新たにイヤホンジャックを搭載。手持ちのイヤホンをそのまま使用できる。Pixel 3aに専用のイヤホンは同梱しない。

上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載

 また、本体素材がガラス素材からポリカーボネートに変更された。価格を抑えるための変更と思われるが、決してチープな感じはしない。背面上部を除いたマット調のコーティングは引き継がれているため、手触り、フィット感の良さもそのままだ。

背面にシングルカメラ。カメラ部分はポリカーボネート、それより下がマットコーティングになっている

 筆者は昨年この連載で前モデルの「Pixel 3」をレビューしているのだが、持ちやすさやフィット感などPixel 3aを手に持った印象はPixel 3と変わらない。サイズや素材の違いはあるが、その差はわずかであり、Pixel 3と並べて見ないとわからない程度だろう。

夜景もポートレートも変わらず美しい

 背面のカメラは、Pixel 3と同じくシングルカメラを搭載。約1220万画素、F値は2.0。Pixel 3は高いカメラ性能が特徴で、暗い場所でもきれいに撮れる「夜景モード」や、シングルレンズながら自然なボケ具合に仕上がる「ポートレート」モードが好評だった。Pixel 3aも同等の性能を持つというので、さまざまなシーンで撮影を試してみた。以下の作例を参考にしてほしい。

緑の多い場所で撮影。葉が青々としていて美しい
晴天の日に撮影
やや暗い屋内で撮影
同じく暗めの照明下で撮影
20
鮮やかで、みずみずしさもある

 まずは日中の風景とご飯を撮影。空や草木など、総じて色鮮やかに撮れる印象だ。ご飯もツヤや照りを表現できている。

 続いて、夜景モードを使って暗い場所での撮影を試してみた。「夜景モード」を適用すると、適用前より明るく撮れ、鮮やかさが増す印象。シャッターを押してから数秒ほど待つ必要があるが、ブレやノイズもないので、簡単かつきれいに撮れるのは素晴らしい。ただし、夜景モードを使わずともかなり美しく撮れる。

夜景モードを使わずに撮影
夜景モードを使って撮影。全体的に明るくなった

 ポートレート撮影は、イン/アウトカメラの両方で可能。撮影後に背景のボケ具合を調節できる。ボケ具合はきわめて自然な仕上がりだ。ポートレート撮影ができるスマホは多いが、機種によっては髪や耳のあたりなど輪郭までボケてしまうことが多々ある。Pixel 3aはそういった不自然な箇所も見当たらない。

「奥行き」のスライダーを動かしてボケ具合を調節できる
調節しなくても、雰囲気のある自然なボケ具合
インカメラで撮影。ボケ処理のない写真
ボケ処理がされた写真

 また、キャラクターと写真を撮れる「Playground」も引き続き搭載。実際に置かれているものとの重なりを認識し、奥行きを表現できるので、リアルな存在感を楽しめる。キャラクターは自由に配置や大きさを変更できるで、複数のキャラクターを並べたり構図を凝ったりしてかなり遊べそう。

動きやポーズを指定できて楽しい

新たに「ARナビ」を搭載

 「Googleマップ」に新たに搭載された機能が「ARナビ」。カメラをかざすことで建物や看板を認識し、進行方向などがARで表示される。安全性を考慮して、歩行中は表示されないようになっているが、さながらゲームの世界にいるかのような感覚だ。現在はまだPixel 3と3aシリーズでしか利用できないとのこと。

カメラをかざすとAR表示でナビされる

 さまざまな情報を読み取れる「Googleレンズ」。昨年Pixel 3をレビューした際は読み取れない対象もいくつかあったのだが、その精度が大きく改善されているようだ。読み取るスピードも速く、続けて関連情報を検索できるので便利だ。

花や植物の名前を検索
テキストを範囲選択して翻訳
名刺に記載されている情報を読み取り、電話発信やアドレス登録などができる
バーコードを読み取り、商品を検索

 本体を握ってGoogleアシスタントを起動できる「Active Edge」機能も引き続き搭載。画面がオフの状態でも握るだけでアシスタントを呼び出せるので便利だ。握る強さは設定で変更できる。ケースを使用した状態だと、より強く握らないと認識されないので、Active Edgeを頻繁に使う場合は握る強さを軽めに設定しておくのがいいだろう。

Googleアシスタントを起動するほか、着信音やアラームの消音も可能

パフォーマンスも不満なし

 OSはAndroid 9、CPUはSnapdragon 670を搭載。メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GB。

 スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを計測してみると、「159638」とミドルレンジのなかで最上位クラスにあたるスコアを記録。CPUはミドルハイ相当のため、アプリを多く起動していたり、グラフィックに優れたゲームをプレーしたりすると、動作が重くなることもあるだろう。あまりエンタメ面を重視しない筆者が使った限りでは、常にサクサクと動いて快適だった。

最高スコアは「159638」。その後の計測でも15万点以上は常に維持していた

 バッテリー容量はPixel 3から増えて3000mAh。外出先で充電が必要になることはなく、不安なく使うことができた。

 その他、指紋認証に対応。FeliCaにも対応し、Google Payを使っておサイフケータイを利用できる。Pixel 3はIP68の防水性能を備えていたが、Pixel 3aはIP52の「耐水」性能となっている。

【まとめ】デザイン・カメラ性能はそのままに
コスパに優れた1台だ!

 昨年Pixel 3をレビューした際、ガラスとマットコーティングを合わせたデザインや、コンパクトなフィット感がとても好みだった。今回のPixel 3aは、素材が変更されサイズもわずかに大きくなったが、フィット感の良さや洗練されたデザインは受け継がれていると感じた。

 また、カメラ性能はさすがといったところ。ミドルレンジのスマホでも日中の風景や食事はきれいに撮れるが、夜景やポートレート撮影では性能の差がはっきりと出ることも多い。Pixel 3aは色彩と光量のバランスが良く、色味がきつくなったり、光が明るすぎたりすることがなかった。ボケ具合も自然なため、もっといろいろなシーンでその性能を試したくなった。

 Pixel 3はデザインや性能は高評価だったものの、約10万円という価格がネックだった。昨年は購入に踏み切れなかった人も、Pixel 3aならそのコストパフォーマンスの高さに満足できるはず。一度手に取って、検討してみてはいかがだろうか。

専用のファブリックケース。カラーは写真の「Seascape」「Carbon」に「Fog」を加えた3種
ケースを装着。机などに置く際に、レンズ部分に傷がつく心配がない

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