フロントカメラ以外も強化された「HUAWEI nova 4」シリーズをCES ASIAで見た

文●山根康宏 編集●ASCII編集部

2019年06月19日 10時00分

novaの最新モデル、HUAWEI nova 4(左)とHUAWEI nova 4e(右)

 CES ASIA 2019のファーウェイブースはHUAWEI P30シリーズを一押しに展示しつつ、フロントカメラを強化したnovaシリーズも展示されていた。「HUAWEI nova 4」と「HUAWEI nova 4e」は現在販売されているnovaの最新モデルだ。nova 4は2500万画素、nova 4eは3200万画素とフロントカメラの画質はどちらも高い。しかし、フロントカメラ以外の性能も高いのがnova 4シリーズの特徴でもあるのだ。

フロントカメラだけではなく、リアカメラも性能を高めている

ミッドハイだがカメラは高性能
ファーウェイ「HUAWEI nova 4」

 nova 4は2018年12月発売とやや古いモデルだが、CPUにHUAWEI Kirin 970を採用、パンチホールディスプレーを採用してフロントカメラを埋め込んだモデルだ。メモリーは6GB、内蔵ストレージ128GBとミッドハイレンジに属するモデルである。ディスプレーサイズは6.4型(2310×1080ドット)と大きめ。

パンチホールディスプレーを採用するnova 4

 フロントカメラを埋め込んだため、上部側がギリギリまでディスプレー面となっておりベゼル幅はかなり狭くなっている。本体サイズは75.1×157×7.8mm、重量172g。nova 4はnovaシリーズの最上位モデルとなるが、PシリーズやMateシリーズとは異なり、指紋認証センサーはディスプレー埋め込み型ではなく背面に配置されている。その分価格は安く、中国での現時点での販売価格は2799元(約4万4000円)となっている。

ディスプレーはフロント面上部まで広がっている

 カメラは4800万画素(ワイド)+1600万画素(ウルトラワイド)+200万画素(被写界深度測定)というクワッド仕様。望遠側ではなくワイド側にシフトしているが、ボケもしっかりときかせた写真が撮れるなど価格を考えると十分すぎる性能だ。なお、カメラを2000万画素に落とした標準モデルは価格が300元(4600円)安くなっている。

背面には指紋認証センサーを備える

 パンチホールディスプレーはファーウェイ以外にもサムスン電子やノキアなどが採用しており、少しずつ採用モデルが増えている。CES ASIA2019で別ブースに展示されていたファーウェイの「Honor 20」も同じ形のディスプレーを採用している。設定画面など背景が白い場合は目立つものの、ウェブブラウジングやカメラ使用時はそれほど「穴」の存在は気にならない。とはいえ、画面表示がその穴に隠れてしまうこともある。

パンチホールは背景次第では目立たないが、文字が隠れてしまうことも

 フロントカメラの性能は画質の良さと美顔モードの組み合わせで、肌の表現などを美しく加工してくれる。男性でも使ってみると自然な仕上げは違和感を覚えない。「さりげなく美しくセルフィーできる」が今のnovaシリーズの特徴でもあるのだ。

フロントカメラは美顔モードなどを備える

P30 liteとほぼ同スペックの下位モデル
ファーウェイ「HUAWEI nova 4e」

 nova 4eはnova 4の下位モデルという位置づけで、日本などで販売されているファーウェイブランドの「HUAWEI P30 lite」とスペックはほぼ同等である。中国では「lite」モデルは「青春版」という名前で販売されていることもあるが、Pシリーズはカメラを強化したハイエンドフォンというイメージを広げるためか、HUAWEI P30 liteは中国では販売されていない。その代わりに手ごろな価格で使えるカメラフォンとして、novaブランドで投入されているのだ。

日本ではHUAWEI P30 liteとして販売されている「HUAWEI nova 4e」

 ディスプレーは6.15型(2312x1080ドット)。HUAWEI P30 liteとの外観上の大きな違いはなく、「ミッドナイトブラック」「パールホワイト」「ピーコックブルー」のカラバリも同一だ。「nova」のロゴも入っておらず、背面を見てもおなじみの「HUAWEI」ロゴとトリプルカメラ、指紋認証センサーが配置されており、HUAWEI P30 liteとの見た目の区別はつかない。本体サイズは72.7×152.9×7.4mm、重量は159g。

HUAWEI P30 liteとハードウェアスペックは同一

背面を見ても外観上の違いはわからない

 nova 4との違いはフロントカメラ部分で、水滴型のノッチを採用していること。背面カメラは2400万画素(ワイド)+800万画素(ウルトラワイド)+200万画素(深度測定)。望遠側はデジタルズームになるが、6倍でもそれなりに遠くを写してくれる。しかし、nova 4よりも高画質なフロントカメラを搭載しているので、セルフィー用途として買うのが正しいのだろうか。中国での価格は1799元(約2万8000円)とのこと。

水滴型ノッチがnova 4との大きな違い

望遠側はデジタルズーム。6倍までに対応

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