主要格安SIMの料金表（今回はデータSIM）とともに、格安SIM、格安スマホ関連の1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週は大きなニュースが無かったので、今回は格安SIMで利用できる主なカウントフリーサービス／オプションを整理した。

LINEモバイルは通常料金に主要SNSのカウントフリーが含まれている

MNOでも導入が始まったカウントフリー
格安SIMでのサービスをまとめた

　ソフトバンクの「ウルトラギガモンスター＋」に続き、auも「auフラットプラン7プラス」で、特定サービスの通信量をカウントしない、いわゆる“カウントフリー”のサービスを開始した（実際に対象となるのは今秋以降）。前者がYouTubeやAbemaTVなど主要動画配信サービスも見放題なのに対し、後者はTwitterやInstagramやTwitterなど、人気SNSのみの対応。格安SIMでのカウントフリーも同様に、対応サービスなどに違いがある。

　格安SIMの場合、基本プランに含まれるものとオプションで追加できるものの2パターンがある。前者の代表例はLINEモバイル。他サービスとほぼ同等の料金でありながら、最も安価な「LINEフリープラン」でLINEが、主力の「コミュニケーションフリープラン」で、さらにTwitter、Facebook、Instagramのデータ通信がカウントフリーになる。FacebookやInstagramで毎日大量の写真をアップロードしていると、通信量は案外多くなるので、そういうユーザーにはうれしいサービスと言える。

　通信量が多いという意味では、やはり動画視聴。BIGLOBEモバイルの「エンタメフリー・オプション」は、音声SIMに税抜月480円とわずかな料金の追加で、YouTubeやAbemaTVなどが見放題になる人気のオプション。画質はスマホレベルになってしまうが、それでも貴重なサービスであることは間違いない。OCN モバイル ONEの「MUSICカウントフリー」は、主要音楽配信サービスで利用できる無料のオプション（申し込みは必要）。音楽データの通信量は決して大きくはないのだが、BGM代わりに常時流しているというような使い方には安心だろう。

BIGLOBEのエンタメフリー・オプションは、貴重なYouTube見放題サービス

OCN モバイル ONEは映像には対応していないが、主要な音楽配信サービスのカウントフリーオプションが無料で利用できる

　独自性の高さでは「LinksMate」。「ゲームプレイヤー向け」と自らアピールするように、月500円のオプションを付けることで、50を超えるスマホゲームでのデータ通信に加え、AbemaTVやenza、niconicoなどのサービスでカウントフリーになる。さらにInstagram、Twitter、Facebookと主要SNSにも対応する。

スマホゲーマーに人気のLinksMate

　こうしたカウントフリー系サービスでの共通の注意点もある。それは対応SNSにおける全部のデータ通信がカウントされないわけではない点。たとえばTwitterであればPeriscopeの利用、FacebookであればFacebook内で利用できる外部アプリでの通信やFacebook Messengerでのビデオ通話などが除外されているケースがある。実際に利用を始める前に各サービスの注意事項をしっかりとチェックしてほしい。

月1000円前後の人気格安データ通信サービス（税込）
（音声通話付きのSIMは前回分をクリック）

月1500～2000円台の人気格安データ通信サービス
（すべて税込）

^{※1：518円／1GBの追加チャージのみ、購入当月のみの利用で繰り越し不可（他は3ヵ月後の末日まで利用可能）。繰り越し可能な1GBのチャージは1188円。}