Windows情報局ななふぉ出張所

スマホ決済お得な「制限つきマネー」の難点 (1/3)

文●山口健太

2019年08月21日 17時00分

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 キャッシュレスの盛り上がりを背景に「なんとかペイ」の乱立が良くも悪くも話題になる中で、用途や期間に制限のあるマネーの存在感が高まっています。こうした制限つきマネーは使い方を誤ると簡単に価値を失ってしまうだけに、いかに貯めるかだけでなく「いかに使うか」が大事になってきました。

■用途や期間に制限のあるマネーが増加

 「なんとかペイ」が乱立する以前から、企業が発行するポイントにはさまざまな種類がありました。楽天やドコモのポイントを貯めている人なら、期間や用途の限定されたポイントをもらうことも多いはずです。

 たとえばdポイントの場合、通常のポイントは「dカードプリペイド」にチャージしてクレジットカードのように使えますが、キャンペーンなどでもらえる期間・用途限定のポイントではできないなど、明確な違いがあります。

 スマホ決済の増加に伴って、このように何らかの制限が付いたマネーは増える傾向にあります。先日、筆者が遭遇したのは、JCBカードとして使える「LINE Payカード」で大きな買い物をしようとしたとき、LINE Payの残高に含まれる「LINE Payボーナス」が使えなかったという問題です。

 「Payトク」などのキャンペーンに還元されたLINE Payボーナスは、LINE Payカードでは利用できません。これとは別に「LINEポイント」から交換した残高はLINE Payカードで問題なく使えていたので、すっかり勘違いしていました。

LINEアプリの残高画面にはボーナスの内訳が表示されている

 このときは、不足した金額をLINE Payに登録済みの銀行口座からチャージすることで瞬時にLINE Payの残高に反映され、無事に支払うことができました。このスピード感は評価したいところですが、買い物体験としては微妙な気持ちになったこともたしかです。

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