ミュンヘン市内や空港には広告も掲示されていた 筆者撮影
9月19日、ファーウェイがフラグシップスマホ「HUAWEI Mate 30」シリーズを発表しました。
すでに多くのレポートが上がっていますが、発表会が開かれたドイツ・ミュンヘンにおいて、上位モデルの「HUAWEI Mate 30 Pro」を試用する機会があったのでさっそく使ってみました。
■カメラ性能が再び向上、動画撮影にもハマりそう
最近のファーウェイは、最上位ラインのスマホとして春にPシリーズ、秋にMateシリーズを発表しています。今回のHUAWEI Mate 30 Proは、最新プロセッサーである「Kirin 990」を搭載してきました。
その結果、再びカメラ性能が上がりました。物理的に小さいスマホのカメラでは限界があるように思えますが、スマホカメラの画質は合成やノイズ除去などソフトウェア的な処理の競争になっており、プロセッサーの性能に比例して画質も向上する傾向にあります。
HUAWEI Mate 30 Proは4つのカメラを搭載しており、特に標準(広角)と超広角の2つに大型イメージセンサーを採用する「デュアルメインカメラ」が特徴です。iPhone 11で話題の超広角撮影にもしっかり対応しています。
4つのカメラは画角によって単純に切り替えているのではなく、複数のカメラを総動員して画質向上やオートフォーカスに活用しているようです。
今回も夜景撮影は圧倒的です。スマホを構えてボタンを押すだけで、プロのフォトグラファーが三脚を使って撮ったような写真を得られます。
一定時間カメラをホールドする「夜景モード」は引き続き搭載していますが、通常のシャッター速度で撮れるAI撮影も進化しています。肉眼ではほとんど真っ暗な夜の公園でも、しっかりと描写できました。
動画撮影では、都会の中をヒトやクルマが高速に行き交う「タイムラプス」動画や、水しぶきが跳ねる様子を撮れる「スロー」撮影が面白く、ついついハマってしまいます。ライバル機を圧倒する最大7680fpsのウルトラスローモーション撮影はさすがに画質が落ちるものの、スマホだけでこれまでにない映像表現ができるのは魅力です。