フリップカメラだけじゃない全方位スマホASUS「ZenFone 6」

文●友納一樹(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2019年10月05日 12時00分

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 今回レビューするのは、ASUSが8月23日に発売した「ZenFone 6」。180度回転する「フリップカメラ」が特徴の新フラッグシップモデルです。

 カラーは、「ミッドナイトブラック」「トワイライトシルバー」の2種類を用意。ASUS Storeでの直販価格は、6GB+128GBモデルが7万6450円(税込、以下同)、8GB+256GBモデルが9万750円です。MVNOでは、IIJmioが7万1280円、NifMoが7万5777円、mineoが7万3920円(3社すべて6GBモデルの価格)という取り扱いになっています。

 なお、ASUS Store限定で「ZenFone 6 Edition 30(12GB+512GB)」も販売されています。カラーは「マットブラック」で、価格は11万3333円です。

 このZenfone 6を1週間ほど使う機会を得たので、カメラ機能はもちろん、その他の使い勝手も含めてチェックしました。

ノッチレスを実現した
クールで美しいデザイン

 本体は、持ってみるとなかなかがっしりしたサイズ感です。縦は約160mmあるので、片手操作は難しいところ。本体幅も約75mmと大きめですが、問題なくホールドできるサイズです。

約75.4×159.1×9.1mm、重量は約190g

 本体背面は強化ガラス「Corning Gorilla Glass 6」で覆われており、光沢のある滑らかな表情を楽しめます。以前に本連載でレビューしたASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone」も日本刀のような光の反射が美しかったのですが、こういったデザインにもASUSのこだわりが感じられます。

トワイライトシルバーは上品なグラデーションが美しい

 エッジ部分には「デュアルダイヤモンドカット処理」が施されています。側面は丸みがあるため持ちやすくなっていて、デザイン面でもきりっと引き締まった印象を与えます。

シルバーのラインが印象的

 その他には、nanoSIMスロットを2つ搭載し、DSDVに対応します。また、Googleアシスタントを呼び出せる「スマートキー」を側面に搭載しています。呼び出す機能は設定からカスタマイズ可能です。

本体右側に(上から)スマートキー、音量ボタン、電源ボタン
左側にSIMカードスロット
下部にはUSB Type-Cポート、スピーカー、イヤホンジャック
Googleアシスタントのほか、懐中電灯やスクリーンショットなどが割り当てられる

撮影の幅が広がる「フリップカメラ」

 ZenFone 6の「フリップカメラ」は、4800万画素(標準)+1300万画素(広角)のデュアルレンズ。最大の特徴は、180度回転すること。通常は背面に収納されていますが、インカメラに切り替えるとカメラ部分がくるっと回転し、本体上部に飛び出す仕組みです。

インカメラ時はこのようなかたち。ロボットみたいでかわいく見えてくる

 アウト/インカメラの切り替えは、インカメラを搭載する他のスマホと変わらない速さです。回転時は内蔵するモーターから「ジー」と音がしますが、よほど静かな場所でなければ気にならない程度なので、ストレスなく使えます。

 このフリップカメラは、音量ボタンを押して角度を自由に調節できます(画面のアイコンを上下にドラッグしても調節可能)。そのため、高い建物などを撮るときにのけぞったりしゃがんだりせずに撮影できます。

角度は自由に調節可能。無理な姿勢を取らずに撮影できる

 それでは実際の作例を見ていきましょう。日中の風景や夜景など、総じてきれいに撮れる印象です。処理がきつく、デジタル感が出てしまうものもありますが、色彩や明暗のバランスを上手く調節し、立体感のある写真に仕上げてくれます。

鮮やかに撮れている
木々がごわっとして見える
フリップカメラの角度を付けて撮影
色味の少ない写真だが、食事はかなりきれいに撮れる印象

 画面上のアイコンをタップして広角撮影に切り替えられ、125度の広角撮影ができます。歪み補正機能がついているのもうれしいポイントです。

まず標準で撮影
広角で撮影。歪みがなく、迫力ある写真になっている

 暗い場所での撮影も問題なし。通常モードでも十分キレイに撮れますが、「夜景モード」を適用するとより暗部をキレイに表現できます。「夜景モード」は、露出を変えながら複数枚の写真を撮影し、それを1枚に合成する仕組みです。

屋内の暗い場所で撮影
比較的光量の多い場所だが良いバランスで撮れている

 「ポートレート」モードでは、肌の明るさや顔の大きさを調節できます。また、絞り値を変えて背景のボケ具合も調節可能です。ただ、絞り値を変えてもあまり大幅な調節はできません。ピンを合わせたときにかかる適度なボケで十分だと思います。背景ボケは被写体の輪郭にかかることもなく、とてもきれいな仕上がり。通常モードよりも柔らかな雰囲気に演出してくれます。

不自然なボケのかかりもなく、しっかりと被写体を際立たせている
自撮りも同じレンズで撮れるのが便利

 フリップカメラならではの機能として、「モーショントラッキング」があります。動画撮影中に被写体が動いても、フリップカメラがフォーカスを合わせたまま自動で被写体を追いかけてくれます。子どもやペットを撮りたいときにオススメです。

被写体をタップしてフォーカスを合わせると、フリップカメラが動いて被写体を追いかける

 カメラを終了するとフリップカメラは自動で収納されます。きちんと収納されなかったときでも、ステータスバーにある「カメラを収納」をタップしてカチッと収納できるので安心です。また、スマホの落下を検知し、瞬時にカメラを格納する保護機能を搭載します。

ステータスバーで「カメラを収納」をタップ
設定からカメラアングルの調整もできる

ヘビーユーザーも安心の5000mAh大容量バッテリー

 5000mAhの大容量バッテリーもZenFone 6の特徴です。普段使いならモバイルバッテリーはまず必要ありません。ノッチのないディスプレーで動画やゲームを楽しみたいというヘビーユーザーでも、がっつり使い込めるでしょう。ディスプレーは6.4型。有機ELではなく、IPS液晶を採用しています。

インカメラがないため、約92%の画面占有率を実現
バッテリーの使用状況を確認できる「PowerMaster」

 OSはAndroid9.0、CPUは最新のSnapdragon 855を搭載。スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを計測してみると、「356667」とハイエンドに相当するスコアを記録。使っていて動作が遅くなることはありませんでした。

最高スコアは「356667」。何度かテストしたが、35万点以上のスコアは常に維持していた

 防水/防塵、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグには対応していません。NFCには対応しています。生体認証は顔認証と指紋認証に対応しますが、顔認証時にもフリップカメラを使用するため、指紋認証のほうがすばやくロック解除できます。

背面に指紋センサーを搭載

フリップカメラだけではない
ヘビーユーザー向けスマホ

 「フリップカメラ」は目新しいだけでなく、撮影の幅を広げるてくれるデザインだと感じました。通常のスマホはアウトカメラとインカメラが異なるので、画質や色味、使える撮影機能がちがってきます。ZenFone 6は同じレンズで撮影できるので、自撮りでも広角撮影、ポートレート撮影ができるので、写真を頻繁に撮ってSNSにアップしている人にはぜひ「フリップカメラ」を使ってみてください。

 また、ハイエンド相当のCPUと大容量バッテリーを搭載する点も魅力。カメラ機能だけでなく、ゲームや動画などエンタメ重視の使いかたにもぴったりのスマホです。

 カメラに特化していると思いきや、全方位に強みを持ったZenFone 6。「フリップカメラ」の楽しさだけでも体験してみてはいかがでしょうか。

ASUS「ZenFone 6(ZS630KL)」の主なスペック
価格(税抜) 6万9500円(6GB+128GBモデル)
8万2500(8GB+256GBモデル)
ディスプレー 6.4型液晶(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 約75.4×159.1×9.1mm
重量 約190g
CPU Snapdragon 855 2.84GHz
(オクタコア)
内蔵メモリー 6 or 8GB
内蔵ストレージ 128 or 256GB
外部ストレージ microSD(最大2TB)
OS Android 9
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28
/38/39/41/46
W-CDMA:1/2/3/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
CA ○(5CC)
VoLTE ○(ドコモ、au、ソフトバンク)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 アウト:48メガ+13メガ(超広角)
/イン:同上
バッテリー容量 5000mAh
生体認証 ○(指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ ミッドナイトブラック、トワイライトシルバー

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