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JamUP Pro XTはギタリストにとってのベストアプリだ (1/3)

文●藤村亮

2013年06月06日 16時00分

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アンプの上にiPad。まだ珍しい光景ですね。休憩中にゲームもすぐできます(笑)

 アンプシミュレーターとは読んで字の如く、真空管を用いたギターアンプの音を、デジタルに模倣する技術で、いま最も進歩の著しい分野です。従来ならばPCソフトや専用の機材で作り込んで手にしてきたようなサウンドが、簡単に得られるようになってきました。

 最近ではiPad/iPhoneのアンプシミュレーターアプリも少しずつ数が増え、さまざまなメーカーからリリースされています。中でも評価が高く、海外アーティストにも人気なのが「JamUp Pro XT」です。

JamUp Pro XT。メイン画面は黒いウッドパネルを背景にしたクールな印象

 JamUp Pro XTは、アンプモデル全6種類(アンプモデルによって用意されているチャンネル切り替えスイッチも含めれば実に11種類!)、エフェクターは6つのカテゴリーに分かれた全16種類が入っているアプリ。高級ブティックアンプやヴィンテージエフェクターを盛り込んだマニアックなアドオンが、全部で5種類用意されています。

 基本パックのプライスはなんとたったの850円とお手頃価格。安かろう悪かろうでは困るのですが、コレがまた素晴らしい音のクオリティーです。

 高音がきらびやかなフェンダーや、ハリとキレのある中音域のマーシャル、図太く迫力ある中低音のメサブギー。実機を知っている人ならば、そのモデルに期待するであろうアンプごとの音の個性も見事に表現されています。

 この高い再現度のおかげで、実機を知らなかったとしても「このタイプはこういう感じの音なんだな」というイメージが掴みやすくなっていると思います。

 操作はとても簡単で、画面上部に表示されるアイコンから調整したい機能をタップすると、画面下部にコントロールが拡大表示されるというスタイル。エフェクターのつまみをいじるのにしゃがみこみ、アンプのつまみをいじるのにアンプと向き合う。自然な目線の流れそのままに音作りが進められます。

 ギタリストフレンドリーとでも言うべき扱いやすいインターフェースデザインは、ギターを始めたばかりの初心者の人にも分かりやすいと思います。

JamUp Pro XT - Amp Effects Processor App
価格850円 作者Positive Grid LLC
バージョン2.3.1 ファイル容量128.5 MB
カテゴリーミュージック 評価(4.5)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 5.0以降

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