今回は070/080/090番号による音声通話付きSIMの主要サービスについて、料金表でまとめている（データ通信専用の格安SIMの料金表はこちらから）。先週の話題は、OCNがバースト転送機能を開始、mineoがより快適に利用できるプレミアムコースの予告、そして海外でZenFone 3発表の3つだ。

IIJmio対抗!?
OCNのSIMが通信の最初が高速な「バースト転送」

　まず1つ目は、人気の格安SIM「OCN モバイル ONE」が、6月16日から「バースト転送機能」を開始するという話題。OCNのバースト転送機能では、通信量の超過やターボ機能のオフにより、通信速度が制限されている状態（最大200kbps）でも、通信開始の一定量（150kbytes）だけは高速で通信する。これにより、ウェブブラウザーやSNSでの利用時に最初の読み込みが高速となり、体感上は比較的快適に利用できるというものだ。

特にSNSなどでは便利だろう

　同様の機能はIIJmio（およびIIJmioをベースにしたサービス）では以前からあり、IIJmioが高い人気となる理由の1つだったので、OCNユーザーにはうれしい新機能だろう。

mineoがより快適に利用可能な「プレミアムコース」
9月開始予定の前にモニター募集中

　au／ドコモ両ネットワーク対応が特徴の「mineo」は、9月開始予定の「プレミアムコース」を予告した。現在はモニターを募集している。

　MVNOのモバイルサービスは、帯域単位でキャリアからネットワークを借り受け、それをユーザー間で共有するという仕組み上、混雑する時間帯（特に昼休み）はどうしても速度が低下する傾向がある。プレミアムコースは通常コースとは別の帯域を用意し、ユーザー数も制限することでより快適に利用できる形でサービスが提供される。

専用の帯域が用意されるプレミアムコースが9月に開始予定

　つまり、結局はどのくらいの帯域をどのくらいのユーザーで共有するかが速度／料金両方でのカギとなるが、そのバランスについてもモニターからのフィードバックで決定される予定とのことだ。正式なサービス開始に期待したい。

海外で「ZenFone 3」が発表
国内上陸の可能性は高い!?

　国内でも人気トップクラスのSIMフリースマホ、ASUS「ZenFone」シリーズ。その新モデル「ZenFone 3」が、台北で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2016」に合わせて発表された。日本での発売については何も触れられていないが、ASUSの海外サイトには「JP version」の記述もあるなど、国内投入の可能性は高いと言えるだろう。

5.5型フルHD液晶を搭載する「ZenFone 3」

　発表されたのは「ZenFone 3」「ZenFone 3 Deluxe」「ZenFone 3 Ultra」の3モデル。ZenFone 3はミドルハイクラスだが、フルHDの5.5型液晶にオクタコアのSnapdragon 625、3 or 4GBメモリー、32GBストレージ、16メガカメラなどと十分以上に性能は高い。それでいて海外での価格は最も安価なモデルで249ドルだ。

　ZenFone 3 Deluxeがフラグシップとなり、フルHDの5.7型有機ELにSnapdragon 820、6GBメモリー、最大128GBのストレージに23メガカメラとさらに性能が高い。ZenFone 3 Ultraは、フルHDの6.8型液晶を搭載するファブレットで、Snapdragon 625、4GBメモリー、最大128GBストレージなど。3機種とも指紋センサーを搭載する。

ASUSのグローバルサイト上にある、ZenFone 3のスペック表には「TW/JP/HK version」という文字が！

　従来のZenFoneシリーズと比較して、さらに性能がワンランクアップ。6型オーバーのファブレットは根強い人気があるので、ZenFone 3 Ultraに注目している人も多いはず。どのモデルが日本で登場するか、正式発表を期待して待ちたい。

^{※1：518円／1GBの追加チャージのみ、購入当月のみの利用で繰り越し不可（他は3ヵ月後の末日まで利用可能）。繰り越し可能な1GBのチャージは1188円
※2：新規／MNP加入時は最大2年間、通信量が2倍となる
※3：新規加入時は最大12ヵ月間、1080円割引}