騒動の真っ只中で開かれた「HUAWEI P30」シリーズの発表会 筆者撮影
米国から輸出規制を受けたファーウェイの話題で、業界が持ちきりとなっています。5月24日に発売されるはずだった「HUAWEI P30」シリーズは延期が相次ぐ一方、販売再開に向けた動きも出てきました。
■発売延期が相次いだ新製品、再開の動きも
ファーウェイのスマホ新製品は、大きく分けてキャリアモデルとSIMフリーモデルの2つに分かれています。
ドコモの「HUAWEI P30 Pro HW-02L」などのキャリアモデルは、キャリアの商品として販売し、サポートもキャリアが窓口になります。そのため、各キャリアは発売に向けて慎重に検討を重ねているのが現状です。
これに対してMVNOや量販店が販売するSIMフリー版は、ファーウェイがサポートを提供します。そのため、発表会場では「売ること自体は問題ない」との空気が広がっていましたが、実際には発売延期が相次ぎました。
たとえばAmazon.co.jpでは、新製品だけでなく既存のファーウェイ製品の販売ページにも「OSに懸念が発生している」との注意書きが加わりました。中古ショップを展開するゲオモバイルでは、ファーウェイ製品の買取を停止しています。
MVNOの中ではNifMoが一貫して販売を続けているほか、イオンモバイルやエキサイトモバイルはいったん延期したものの、販売を開始。量販店でもヨドバシカメラやビックカメラが販売を開始するなど、販売チャネルによって判断は分かれています。