格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す!

低速時制限追加で速度アップ!? OCN モバイル ONEの新プランはどうか、旧プランと比較した (1/3)

文●正田拓也 編集● ASCII

2019年12月17日 12時00分

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 人気格安SIM「OCN モバイル ONE」に新プランが登場した。OCNでは新コースと称しているが、「月980円」という金額がアピールされるとおり、従来から値下げされた。新規契約では11月20日から、コース変更では12月分から利用できるようになっている。

 従来コースと新コースでは、論理的にネットワークを分離しているとしており、筆者の手元にはOCN モバイル ONEの回線が2つあったので、そのうち1つを新コースに変更して、新旧でその差を比べてみた。

音声SIMで最安月980円~からの料金がアピールされているOCN モバイル ONE。単純な値下げだけでなく、低速通信での制限を加えることで通信速度も改善されているという。早速新旧両コースで比較した

新コースは月1GB、音声通話付きSIMで月1180円
OCNの光回線セットで月980円に

 あらためてOCN モバイル ONEの新コースを説明しておくと、従来あった通信量が1日ごとのプランがなくなり、1ヵ月ごとのプランに新たに月1GBが追加され、1GB/3GB/6GB/10GB/20GB/30GBの6つから選べる。1GBはデータ専用SIMにはなく、音声通話付きSIMのみの提供となる。

 料金は月1GBが音声SIMで月1180円(以下、すべて税抜)、月3GBにすると1480円。データのみの月3GBは880円。3GBで比べるとデータSIMでは220円、音声SIMでは320円安くなっている。値下げ幅が大きい理由は、OCN モバイル ONEはそもそも月3GBの場合で他社より200円ほど高かったため。同じ月3GBで比較すると、データSIMでは他社と同水準になり、音声SIMでは100円ほど安い金額となった。

新コースでも音声SIMとデータSIMとSMS機能付きのデータSIMの3タイプが用意されているが、データSIMについては月1GBのプランは無い

 広告などでアピールされる「980円」はOCNの光回線を持っていると月額200円引かれるため。1GBの音声SIMでの月1180円から200円引かれて月980円という金額になるわけだ。

 変わったのは料金だけではない。容量追加時の金額が半額になっている(1GBあたり500円)。また通信量を使い切った後や、アプリで制限モードにした場合、通信速度が200kbpsの低速で使い続けられるが、従来は無制限だったのが、そこに限度が設けられた。

発表会での資料より。新コースでは割合的に決して小さくなかったという低速通信での通信量を減らすことで、高速通信をより快適にするという

 具体的には低速通信で利用した通信量が基本容量の半分を超過した場合(つまり月3GBのプランでは月1.5GB)、200kbpsからさらに低速になるとしている。ただし、本来の通信量に収まる使い方をしていれば違いは無いわけだ。

 なお、実際の請求には月額2円(2020年1月以降)のユニバーサルサービス料と消費税が追加される。

基本的に新コースへ移行が進む
従来ユーザーは注意が必要

 まず、新規にOCN モバイル ONEに加入する場合は基本的に新コースが案内される(従来コースに新規契約できないわけではない)。前述のとおりに、新コースではOCN モバイル ONEの特徴だった、1日ごとに通信量制限が設けられたコースがない。毎日平均して使いたい人にとっては残念だが仕方がない。

 既存ユーザーの場合は、そのままだと従来コースで使い続けることになるが、新コースに変更することもできる。日次のコースを使い続けることも可能だが、一度新コースにしてしまうと、従来コースに戻すことはできないので注意が必要だ。

新コースにしてしまった契約では、コース変更の画面で新コースしか選べない

反対に旧コースの場合、新コースでも旧コースでも選べる

 そして既存ユーザーの場合、開通時期によって月額320円を2年間にわたって割り引く「2年間オトクがつづく!毎月320円割引キャンペーン」や「2年間ずっと1,280円(税抜)~!!<新生活応援割>」といったキャンペーンが適用されている場合があるが、新コースではこれらの割引が消えてしまう。

 ちなみに、新コースでは新規申込者には回線の縛りや違約金はなくなっているが、従来コースの人が新コースに変更しても、最低利用期間と解約違約金はそのまま残るので注意が必要だ。

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