カメラ画質は基本的に前回レビューしたGalaxy Z Fold2 5Gと同じ傾向だ。やや色を誇張しすぎているが、実際の光景より記憶色に近い色調は個人的には好ましく感じる。
ペリスコープ型の光学5倍望遠カメラは、ここぞというときに頼もしい装備。50倍の超解像ズームではさすがに塗り絵感の強い画像になってしまうが、10~20倍であれば大画面でも鑑賞に耐えるクオリティーだ。
本製品のカメラの真骨頂は「食事モード」と「ナイトモード」である。食事モードでは暖かみのある色調でメニュー用に使えそうな食欲そそる写真を生成してくれるし、ナイトモードでは実際よりも露出を上げつつも暗所ノイズや白飛びを強力に抑え込んでくれる。
特にナイトモードは業界トップのクオリティーと太鼓判を押せる。冬のイルミネーションを撮影するのが楽しみだ。
AnTuTuランキングで3位にランクイン
ゲーミングスマホとしても優秀
現行Androidスマホ最高峰のSoC 「Qualcomm Snapdragon 865 Plus」を搭載しているだけに、定番ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは607179を記録し、記事執筆時点(11月11日)のランキングで総合スコア647919で1位の「ROG Phone 3」、総合スコア614425で2位の「OPPO Find X2 Pro」に次ぐ3位の座を獲得した。
約6.9インチ、リフレッシュレート最大120Hzの有機ELディスプレーを搭載しているGalaxy Note20 Ultra 5Gは、専用ゲームコントローラーなどは用意されていないもののゲーミングスマホとしても非凡な性能を備えている。
一度Noteシリーズを使ったら、もうほかのスマホには移れない!
ペン内蔵スマホとして進化を続けてきたGalaxy Note20 Ultra 5Gにはこのほかにも、PDFのインポート/PDF書き込み、録音した音声とメモをリンクできる「オーディオブックマーク」、魔法の杖のようなジェスチャーでアプリ操作できる「エアアクション」などなど、Sペンを活用した機能が数多く搭載されている。
Galaxy Noteは、一度購入したら、本シリーズを使い続けざるを得ないほどの独自性、魅力を備えた端末である。ミリ波にも対応で将来も安心なのだ。