Android 特集・連載

これは来る!!「CEATEC JAPAN 2012」で展示された、docomo、au、シャープの注目技術をチェック!!

文●mobileASCII編集部

2012年10月03日 23時30分

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これは来る!!「CEATEC JAPAN 2012」で展示されたモバイルの注目技術をチェック!!

千葉県・幕張メッセで開催されている、年に一度のアジア最大級の最先端IT・エレクトロニクス総合展が「CEATEC JAPAN 2012」
商品化間近なものから、将来的に普及を目指す近未来技術までが一堂に会する、このイベントを取材してきたので、mobileASCII的に気になった、最新のモバイル技術について紹介しよう。
(写真は八角ともみさん。ASCIIのブースにて)


NTTドコモ ブース

■まもなく本格サービスインする
 
docomoの多言語翻訳サービスがスゴイ!

まずは、docomoのブースから。
ここで注目なのが、「うつして翻訳」「はなして翻訳」という、2つの翻訳サービスだ。「うつして翻訳」は、海外渡航時に、現地語で書かれた料理メニューや街中の看板などに、スマホのカメラをかざすだけで、母国語に翻訳して表示できるサービス。現在は、中国語(繁体字・簡体字)韓国語英語の4つの言語と日本語の間で、相互に翻訳をすることができる。英語で書かれた料理メニューや、ハングル文字の道路標識にカメラをかざすデモでは、即座に外国語の上に重ねて日本語が表示され、何が書かれているのかを判別することができた。読み取った文字を翻訳するには通信を必要としないので、電波がない場所でも使えるのがうれしい。「うつして翻訳」は、Google Playで10月11日から無料でダウンロードして使うことができる。説明員によると、国内でインストールできるのはdocomo端末に限定されるが、海外キャリアの端末にはインストールすることができるそうだ。

もうひとつの翻訳サービスである、「はなして翻訳」は、スマートフォンのマイクに話しかけるだけで、10カ国語(英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、タイ語、インドネシア語)の言葉に翻訳でき、端末のスピーカーから音声で出力させることができる。もちろん外国人が母国語で話した言葉を日本語に翻訳することもできるので、「はなして翻訳」をインストールしておけば、10カ国の人々と対面で会話を楽しむことが可能だ。対面でコミュニケーションができる機能の他、国際電話をかける際も使える「遠隔コミュニケーション」機能も3か国語(英語、韓国語、中国語)に対応しているので、ホテルの予約などを日本から行なうような場合にも便利そうだ。サービス開始は11月1日からで、アプリをインストールできるのはdocomoの端末に限定される。なお、サービス利用料は無料だ。

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「うつして翻訳」は、文字の形を読み取ってテキスト化する「OCR」技術を応用したサービス。読み取った文字を、SNSやメールで友人と共有することもできる。

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アプリのメニューから、読み取りたい国の言葉を選んでセット。文字にカメラをかざすと、画面上に翻訳された文字が表示されるようになっている。

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「はなして翻訳」は、翻訳自体はクラウド上で行なうので、通信環境がある場所での使用が前提となる。海外でも「ドコモ海外利用」を使ってローミングすれば、使用することが可能だ。

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翻訳する言語は、アプリの設定メニューから選べる。画面下のマイクをタップして端末に向かって話すと、ほとんどタイムラグなしに翻訳された文字が表示される。吹き出し横の再生ボタンを押せば、端末のスピーカーから翻訳された音声を出力することができる。

auブース

■auは手のひらでロックを解除する
  「掌紋認証」セキュリティアプリは使える!

auは、スマートフォンを他人に使用されないようにする「掌紋認証技術」を展示。Android 4.0標準の「フェイスアンロック」と呼ばれる顔認証では、本人の写真や似た人で認証されてしまう危険性があるが、手のひらのしわや線をカメラでスキャンして認識する「掌紋認証」では、ほぼ本人以外ではロックを解除することができないほど、高いセキュリティを確保することができる。指紋認証や静脈認証ではスマートフォン側にハードウェア的な機能の搭載が必要だが、auの「掌紋認証」は、てのひらアンロック 『てアロ』という名称のアプリで無料提供される。対応端末からは、すでにGoogle Playからダウンロードすることができるようになっているので、気になる方は試してみるといいだろう。

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『てアロ』アプリを設定しておけば、スリープを解除したときに上の写真のように、手のひらをカメラがスキャンして本人確認をする。

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「掌紋認証」のための初期登録は、左手をカメラで撮影して行なう。その際には動画で撮影してから複数枚数の静止画を切り出して合成することで、精度を高めている。

シャープ ブース

■シャープの新ディスプレイ技術
「IGZO」液晶は、スマホの未来を変える!?

今回のCEATEC JAPANの展示の中でも、ひときわ熱い注目を浴びていたのがシャープの新しいディスプレイ技術である「IGZO」(イグゾー)のブース。IGZOとは、インジウムガリウム亜鉛から構成される酸化物半導体のこと。シャープは、この「IGZO」を薄膜トランジスタ(TFT)に使用した液晶パネルを世界で始めて実用化した。「IGZO」を使った液晶は、映像が静止状態になったときに、電力の供給をストップしても、画面がそのまま保持されるという特性を持つ。このため、液晶自体が消費する電力を大幅に削減することが可能となっている。また「IGZO」液晶は、ドット1つ1つのトランジスタが非常に小さい分だけ、従来の液晶よりも開口率が高くバックライトを暗くしても従来と同等の輝度を実現することができる点も、電力消費の抑制に寄与している。待ち受け表示など静止画の表示が多いスマートフォンに「IGZO」液晶を使用すれば、大幅にバッテリーの使用可能時間を延ばすことができると期待される。

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どこよりも人だかりが多く見えた「IGZO」のブース。全く新しい純国産技術なだけに、来場者の注目も高かったようだ。

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静止画状態の時に、電流をオフにできるという「IGZO」液晶の特性を説明するスライド。

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従来型の液晶と、「IGZO」液晶の消費電力比較のデモ。「IGZO」液晶は、画面が静止状態の時には、バックライトが使用する分だけしか電力を必要としないので、およそ1/5の消費電力で済む。

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参考出品ながら、「2,560×1,600 299ppi」という高解像度な「IGZO」液晶採用タブレットも展示されていた。ちなみに新しいiPadのRetinaディスプレイは「2,048×1,536 264ppi」の解像度だ。

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