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【石野純也のソーシャルゲーム最前線-第3回-】

ドコモがdゲームでソーシャルゲームに参入するワケ

文●石野純也

2012年11月16日 18時00分

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なぜ今、ソーシャルゲーム市場に
NTTドコモが参入するかを探る!


ケータイジャーナリスト・石野純也氏が、プラットフォーマーやゲーム運営会社にインタビューをしてソーシャルゲームの今後を占う本連載。インタビュー2回目は、dゲームでソーシャルゲーム業界参入を発表したNTTドコモ。既存のプラットフォームとバッティングをしないのか、など伺った(取材日時:2012年11月9日)

ドコモがdゲームでソーシャルゲームに参入するワケ

渡辺英樹:1996年、NTTドコモ入社。1999年iモード導入期より、iモード事業促進に従事。iモードにおけるコンテンツ開拓企画業務を実施後、
2007年、楽天株式会社とのJVへ出向し、C2C事業「楽天オークション」促進を行う。2010年、NTTドコモへ復帰後、ドコモ直営サービスである「dマーケット」の各種サービスを立ち上げ後、2012年dマーケットの更なる拡大として、新たに「dゲーム」、「dショッピング」を企画し今冬開始予定。

 MobageやGREEの成功を受け、さまざまなプレイヤーがソーシャルゲーム市場に新規参入している。中でもインパクトが大きかったのが、この冬からドコモが運営を開始する「dゲーム」だ。iモード時代にはプラットフォームとして「iメニュー」に「ゲーム」のカテゴリーを設けていたが、dゲームは位置づけが少々異なる。ドコモがコンテンツプロバイダーとタッグを組み、主体的にゲームを送り出すというのが大きな違いと言えるだろう。パートナーは、スクウェア・エニックスやコナミなど、大手ゲームメーカーが中心となる。

 なぜドコモがこのタイミングでソーシャルゲーム事業に乗り出すのか。発表を受け、このように思った方もいるはずだ。DeNAやグリーが作り出し、拡大してきた市場と競合するのではという見方もいまだに根強い。こうした疑問の数々を、ドコモのスマートコミュニケーションサービス部でdゲームなどを担当する、渡辺英樹氏にぶつけた。

――いきなり本題からうかがおうと思います。なぜ、ドコモがこのタイミングでソーシャルゲームに参入するのか。そこからお話しください。

渡辺氏:dゲームを始めた理由は非常にシンプルです。「dマーケット」の取り組みを進めていく中で、ゲームというジャンルがないのはあまりにも不自然だったからです。ケータイと言えばやはりゲームは人気ですし、時代の流れという意味ではソーシャルゲームは当然あってしかるべきです。ですから、dマーケットの展開のうえで必要だったというのが、答えになるでしょう。

――とはいえ、すでにMobageやGREEなどがソーシャルゲーム市場をけん引しています。ドコモとして、そこに対抗していくと見てよいのでしょうか。

渡辺氏:いえいえ。MobageとGREEのことは、何も見ていません。「打倒○○」という目標があるのではなく、彼らも我々もパートナーです。その方たちが伸びていただくのは、もちろん歓迎しています。私たちはキャリアなので、人の市場をどうこうしたいということはありません。

 どちらかと言えば、市場を少しだけ活性化するのが目的です。ユーザーニーズをとらえて企業として活動していくのはもちろんですが、基本的にはアドオンのマーケットだと考えています。今までのソーシャルゲームでは絶対に動かない層が大量にいますからね。私たちは、キャリアとしてその方たちと築いてきた信頼関係もあります。

 ですから、そのようなソーシャルゲームとはこういうものだというのを紹介していきたいですね。その後、ゲームを遊んだ方が、もっといろいろプレイしたいとMobageやGREEにアップグレードしてもらってもいいと考えています。もっと楽しみたければゲームを自由に探し出す。Mobageをやっても、GREEをやってもいいのではないでしょうか。

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