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スマホの音声をデジタル出力! 最強の再生環境構築

文●ASCII.jp編集部

2013年07月31日 12時00分

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 スマホのAV機能の可能性を探る本特集。前回は高音質な再生アプリを手に入れ、ヘッドフォンを選んでみたが、今回はさらに音楽プレーヤーとしての高音質を極めていきたいと思う。

 また、後半ではアクティブスピーカーやAVシステムと組み合わせて、高音質な音を楽しむためのアイテムを紹介していこう。

Android端末でデジタル出力が可能!?
ヘッドフォンでより高音質再生を追求!

 「Androidスマホでデジタル音声出力はできない」と思っている人も多いようだ。iPhoneなどのiOS端末はLightning端子搭載以前からデジタル音声出力ができ、対応した機器と接続すればデジタル接続によって高音質な音楽再生が楽しめた。

 一方でAndroidはそのあたりのサポートが遅れており、スマホでもAndroid搭載音楽プレーヤーでも音声出力はアナログのみという状態が続いていた。

 だが、実はUSBホスト機能を持ったAndroidスマホならば、USB OTG(on the go)ケーブルを使用し、対応したUSB DACなどと接続することで、USB端子からデジタル出力は可能。ただし、スマホで多く採用されるmicroBタイプのUSB OTGケーブルはあまり発売されておらず、変換コードを使用するなどイマイチ使いにくかった。

iBassoAudioの「D Zero-SE」。名刺ケースに近い薄型のサイズで手軽に持ち運べるポータブルサイズだ
iBassoAudioの「D Zero-SE」。名刺ケースに近い薄型のサイズで手軽に持ち運べるポータブルサイズだ

 しかし、iBassoAudioから発売されたUSB DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ「D zero-SE」(実売価格 1万3800円)では、Androidスマホとの接続に最適なmicroB to microBのUSB OTGケーブルが付属。Androidスマホとデジタル接続して音楽再生が楽しめるのだ。

 ただし、ご存じの通りAndroidスマホは各社によって仕様が異なっており、すべての機種でデジタル接続OKとはいなかい。基本的にはUSB AudioをサポートしていればOKなのが、その仕様やAndroidのバージョンによっては使えない場合もある。

 iBassoAudioを扱うヒビノインターナショナルで動作確認しているモデルは、「GALAXY S3 SC-06D」だけという状況だ。

 では、ASCII.jpが代わりに動作検証をやってみよう、ということで第1回で登場したAndroidスマホを使い、D Zero-SEとの接続をテストしてみた。テストしたAndroidスマホは下記の通り。

D Zero-SEとの接続テストを実施したスマホ

5型の有機ELパネルを採用するサムスン電子「GALAXY S4」(NTTドコモ)。CPUはAPQ8064T 1.9GHz(4コア)と高クロック。内蔵ストレージは32GB、バッテリーは2600mAhとなる
サムスン電子「GALAXY S4」(NTTドコモ)
4.7型ディスプレーを搭載する「HTC J One HTL22」(au)。CPUはAPQ8064T 1.7GHz(4コア)で内蔵ストレージは32GB、バッテリーは2300mAhだ
「HTC J One HTL22」(au)
4.8型のIGZOディスプレー採用のシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」(NTTドコモ)。CPUはAPQ8064T 1.7GHz(4コア)で内蔵ストレージは32GB、バッテリーは2600mAhとなっている
シャープ「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」(NTTドコモ)
4.7型ディスプレー搭載のパナソニック「ELUGA P P-03E」(NTTドコモ)。CPUはAPQ8064T 1.7GHz(4コア)で内蔵ストレージは32GB、バッテリーは2600mAh
パナソニック「ELUGA P P-03E」(NTTドコモ)
富士通「ARROWS NX F-06E」(NTTドコモ)
富士通「ARROWS NX F-06E」(NTTドコモ)
ソニーモバイル「Xperia A SO-04E」(NTTドコモ)
ソニーモバイル「Xperia A SO-04E」(NTTドコモ)
京セラ「DIGNO R 202K」(ソフトバンク)
京セラ「DIGNO R 202K」(ソフトバンク)

最新スマホでも動作するモデルとしないモデルが……

D zero-SEと付属のケーブル。スマホと接続するためのケーブルやPC接続用ケーブルなどが同梱されている
D zero-SEと付属のケーブル。スマホと接続するためのケーブルやPC接続用ケーブルなどが同梱されている

 結論から言うと、やはり動作するモデルとそうでないモデルがあった。USBホスト機能は設定でON/OFFするような機能ではないので、うまくいくモデルではD-zero SEと付属のUSB OTGケーブルで接続するだけで、D-zero SEから音が出るようになる。

 7モデルをテストしたうち、接続して一発で音が出たのは「GALAXY S4」と「HTC J One」「ARROWS NX」「Xperia A」の4モデルだった。仕様の違いが大きいAndroidスマホでこの成績はいい方だと思えるが、確率的にはうまくいかない場合も多い。

 最新の端末で、しかもAndroidも最新のものであれば多くのモデルで使えると思うが、今回の検証で音が出なかった「ELUGA P」や「AQUOS PHONE ZETA」、「DIGNO R」もその条件を満たしているので、機種固有の問題はありそうだ。

 ちなみに、うまくいかない場合はどうなるかというと、D-zero SEからではなく、スマホ本体の内蔵スピーカーから音楽が再生されてしまう。

 そして、手持ちの古いAndorid端末(OSは最新のもの)でも再度試してみたが、一度はうまく行くのだが、他のアプリを使用するなど別の操作をした後だとうまく認識しないこともあった。この場合、電源オフにして再起動するとまた聴けるようになるなど、動作が不安定なモデルもある。

アナログ接続からランクが跳ね上がる
D-zero SEのデジタル出力

USB端子の横にLINK表示があり、機器を認識するとランプが点灯する。充電機能の切り替えやゲイン切り替えボタンもある
USB端子の横にLINK表示があり、機器を認識するとランプが点灯する。充電機能の切り替えやゲイン切り替えボタンもある
ポータブルアンプには必須と言える音声入出力とボリュームダイヤルを搭載
ポータブルアンプには必須と言える音声入出力とボリュームダイヤルを搭載

 D-zero SEによるデジタル接続の音はそんなにいいのか? 実際に試聴してみた。

 パッと聴いてわかるのは目の前が晴れたかのような見通しのよさだ。S/Nがよくなって解像感が高まるし、ドラムのアタックの勢いや反応のよさがある。

 後からアナログ接続で聴いてみると、どうしてもモヤモヤとした印象に感じやすい。低音も量感というよりもぼやけがちで音階が曖昧に感じてしまう。

 D-zero SEそのものの基本的な音の傾向は、やや穏やかながら聴き心地のいいサウンドで、パワー感や情報量もしっかりとしている。ポータブルアンプとしてもコンパクトな部類に入るモデルながら、アナログ接続でも悪くはない。

 それでも、デジタル接続にするといきなり音質的なランクが跳ね上がるので、本機はAndroidとデジタル接続で使うのが一番と言えるだろう。

 Androidでデジタル接続というのは、音質的なメリットが極めて高いので、今後はこうしたUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプが増えてくるだろう。スマートフォン側もこうした使い方がメジャーになれば、きちんと動作するように改善するはず。

 環境さえ整えば、Androidスマホは立派に高音質プレーヤーとして使えるようになる。前回紹介したように、バッテリー寿命もかなり改善されてきたので、プレーヤー機能ならば常時使ってもそれほど負担を気にすることもないはずだ。

ポタアンもあることだし
スマホでのハイレゾ再生を試す!!

スマホでハイレゾ音源は再生できるか!?
スマホでハイレゾ音源は再生できるか!?

 次はスマホでハイレゾ音源の再生に挑戦してみた。ポータブルなAndroidスマホで1曲あたりの情報量が大きいハイレゾ楽曲を扱う必要性があるかどうかは、個人によって意見は分かれるだろう。

 だがしかし、よりいい音が楽しめる可能性があるならその方法を実践してみるのが音質を追求するオーディオ好きの正しい姿のはず。

 前回紹介した「Winamp」(有料版)や「Poweramp」、「JetAudio Basic」を使えば、いずれも内蔵スピーカーやヘッドフォンで音が再生される。96kHz/24ビットのFLACだけでなく、96kHz/24bitのWAVや192kHz/24bitのFLACも再生できた。

 しかし、これは内部で48kHzに変換されての再生だ。では、D-Zero SEで試すとどうかというと、結果は再生できない。“できない”という意味は、D-zero SEから音は出るがそれはスマホ側で48kHzに変換されているため、と言う意味ではない。

 エラーが起きてその曲の再生自体ができない、あるいはスマホの内蔵スピーカーから再生が始まる(これは48kHz変換後の再生)といった具合だ。

 D-Zero SEでハイレゾ音源が再生できないのは、USB入力時のデジタル信号が最大48kHzまでという仕様のため。ハイレゾ音源をそのままD-Zero SEにデジタル入力できないことが原因だし、48kHz以下に変換しないとその後の処理ができないのだろう。

 ということで、今度は最大192kHz/24bitに対応するUSB DAC「Olasonic NANO-D1」(希望小売価格7万3500円)を使用した。

幅149×奥行き149×高さ33mmというコンパクトサイズを実現した「Olasonic NANO-D1」
幅149×奥行き149×高さ33mmというコンパクトサイズを実現した「Olasonic NANO-D1」

 このモデルのユニークなところは、Windowsは専用のドライバー(Macでは不要)をインストールすることで192kHzにまで対応するが、ドライバーなしでも96kHzまで対応の汎用USB DACとして使えること。

 つまり、AndroidやiOS端末をプレーヤーとしたハイレゾ再生でも使えるのではないか(ドライバーなしで使える96kHz/24bitまで対応のUSB DACもこれに該当する)。入力切り替えスイッチで「USB96」と「USB192」を切り替えられるので、PCと併用できるのも便利だ。

 早速試してみたのだが、いずれの再生アプリを使ってもハイレゾ再生をしようとするとエラーで再生できなくなったり、酷いときにはフリーズした(Androidでフリーズすると勝手に再起動することを初めて知った)。この段階で、どうも現在の多くのAndroidスマホではハイレゾ音源ファイルをデジタル出力できないようだとわかった。

アプリを変えて挑戦!
「USB Audio Recorder PRO」

「USB Audio Recorder PRO」の起動画面。録音アプリなので、機能はシンプル。ファイル再生をする場合は、上の方にあるフォルダアイコンをタッチし、MUSICフォルダにある楽曲を選択する
「USB Audio Recorder PRO」の起動画面。録音アプリなので、機能はシンプル。ファイル再生をする場合は、上の方にあるフォルダアイコンをタッチし、MUSICフォルダにある楽曲を選択する

 筆者は結構しつこい性格なので、別のアプリを試してみることにする。それが「USB Audio Recorder PRO」(429円)。

 USB Audio Recoder PROはその名の通り本来は録音アプリで、オマケとして再生機能があり、WAV、FLAC、AIFF(再生のみ)のファイルならば再生もできるというものだ。

 動作条件としては、Android 4.0以降であることと、USB OTGケーブルでUSB DACと接続する必要があること。アプリを起動すると接続したUSB DACを認識し、USB DACが対応するサンプリング周波数と量子化ビット数が選べるようになる。

 今度こそ、再生OK! と言いたかったのだが、結論としてはすべてNG。48kHzまでは問題なく再生できるのに、96kHzのファイルとなるとエラーが出て再生できない。端末によっては、ノイズまじりの再生ができることもあったが、USB DAC側では44.1kHz信号と認識しているという、まともな再生とは言いがたい状態だった。

USB DACを接続せずに起動、あるいはUSB DACが非対応の場合にはこうした表示が出てしまう
USB DACを接続せずに起動、あるいはUSB DACが非対応の場合にはこうした表示が出てしまう
対応するUSB DACを接続した場合、このような表示が出てUSB DACに合わせた初期化が行なわれる
対応するUSB DACを接続した場合、このような表示が出てUSB DACに合わせた初期化が行なわれる
入出力設定の画面では、USB DACが対応するサンプリング周波数と量子化ビット数を選べるようになる。NANO-D1との接続ではきちんと96kHz/24bitを認識している
入出力設定の画面では、USB DACが対応するサンプリング周波数と量子化ビット数を選べるようになる。NANO-D1との接続ではきちんと96kHz/24bitを認識している

 負け惜しみではないが、iPadを使用したハイレゾ再生はきちんとできる。iPad用のLighitninng to USBカメラアダプター(USB OTGケーブルのようなもの)というアクセサリーを使ってNANO-D1と接続すると、きちんと認識するし、FLAC Playerで96kHzのハイレゾ再生もできている。

 ただし、Lighitninng to USBカメラアダプターはiPhoneでは使えない(USBホスト機能がないのだろう)ので、スマホでハイレゾ再生とは言いにくいのが残念。

考え方を変えて……
最強の室内スマホAV環境を構築する!

スマホの音楽を再生するためだけに、パイオニアのAVアンプに5.1chサラウンドスピーカーを揃えてみる。贅沢だ
スマホの音楽を再生するためだけに、パイオニアのAVアンプに5.1chサラウンドスピーカーを揃えてみる。贅沢だ

 どうやら、ほとんどのAndroidスマホでは、ハイレゾ音楽データをそのまま扱うことが難しいことはわかってきた。ポータブル環境でのハイレゾ音源再生への道はまだ険しいようだ……。

 ということで、ここからは考え方を変更し、屋内において最強のAndroid音楽再生環境を目指してみたい。

 (筆者は執念深い性格なので)ここでも考えるべきはハイレゾ音源の再生であるが、USBがダメならばネットワーク経由!ということで、今度はDLNAサーバー配信を試した。

 DLNAサーバーは基本的に保存されたデータをそのまま配信するので、ネットワークプレーヤーやAVアンプなどのネットワーク再生で音が出ればハイレゾ再生ができていると考えることができる。

パイオニアのエントリーAVアンプ「VSA-823」
パイオニアのエントリーAVアンプ「VSA-823」

 そこでお借りしたのが、パイオニアのAVアンプ「VSA-823」(実売価格4万2000円前後)。5万円を切るエントリークラスの価格帯ながら、各チャンネル160Wの出力を持つ5.1chアンプを内蔵したモデルだ。

 さらに4K信号パススルーや、スマホと接続して画面表示が可能な「MHL」に対応するなど、かなり多機能。

 そこに、5.1chスピーカーとして「S-LM2」シリーズを組み合わせた。フロントスピーカーに「S-LM2-LR」(ペア、実売価格2万5000円前後)、センタースピーカーに「S-LM2C」(1本、同1万円前後)、リアスピーカーに「S-LM2B-LR」(ペア、同1万4000円前後)、そしてサブウーファーに「S-21W」(同1万5000円前後)という組み合わせで、総額で10万円ちょっととなるシステムだ。

 このシステムは、ハイレゾ再生を楽しむだけのシステムというわけではなく、スマホを核とした最強のAVシステムと言うべきもの。

 スマホで動画配信サービスを利用し、映画などを再生した場合でも、ばっちり5.1ch再生まで楽しめるというもので、フルセグチューナー内蔵スマホならば、テレビ放送までもカバーできる。BDプレーヤーもCDプレーヤーもなしで多彩なAVコンテンツをスマホでまとめて楽しむスタイルとしては究極と言っていいだろう。

本体正面右下にMHL(兼HDMI)端子を装備
本体正面右下にMHL(兼HDMI)端子を装備
本体背面。無線LANは非搭載なので有線LANで接続する
本体背面。無線LANは非搭載なので有線LANで接続する

 接続の基本はWi-Fi接続またはMHL接続となるだろう。MHLでミラーリングすれば、テレビ放送やゲームの画面もテレビ表示できるし、音楽再生もそのまま楽しめる。しかもMHLは給電機能もあるので、スマホを充電しつつ絵と音を再生できる。画質的にもフルHDだしデジタル音声接続なので、プレーヤーがスマホとは思えないAV環境と言える。

DLNA経由でハイレゾ楽曲の再生に成功

 では、いよいよ懸案のハイレゾ再生だ。そのためにはまず、スマホにDLNAサーバーアプリを導入する必要がある。DLNAサーバーアプリ自体は種類がいっぱいあり、無料のものもある。

 ここでは、ARROWS NXに初期導入されている「DiXiM for Android」のほか、無料の「MediaServer」を使って試してみた。

スマホのDLNAサーバーを認識してAVアンプからハイレゾ音源を再生中
スマホのDLNAサーバーを認識してAVアンプからハイレゾ音源を再生中

 結果は成功!! 96kHz/24bitのハイレゾファイルも、192kHz/24bitもばっちり再生できた。

 ただし、自宅のAVアンプと手持ちの古いAndroidスマホで試した場合は、再生できたのは48kHzまでで、ハイレゾファイルとなるとAVアンプ側でエラーが出て再生できなかった。

 結局のところ、Android端末によってDLNAでもハイレゾファイルの配信はできないモデルもありそうだ。まだまだ道は険しいし、ここまでするならば、ハイレゾファイルをUSBメモリーに転送した方が簡単で汎用性も高いなど、スマホでそこまでするのか!? という人も多いだろう。

 だが、可能性としてスマホが最新鋭のハイレゾ再生もできる音楽プレーヤーになるし、映像メディアもフルHDで楽しめるポテンシャルを持っていることが確認できた。

最強じゃなくていいから
手軽にスピーカー出力したい!

 最強、と言わないまでもワイヤレスのままで手軽に音楽を再生したい、という人におススメなのがBluetoothスピーカー。

 コンパクトなBluetoothスピーカーは、バッテリー内蔵のポータブル仕様のものも多く、自宅での音楽リスニングだけでなく、手軽に屋外などでも使えるのが魅力だ。

 また、スマホならばAndroidでもiOSでも問題なく使える。さまざまなポータブル機器と容易に組み合わせられるのは有利なポイントだろう。

 最後に、そんなBluetoothスピーカーのおススメを紹介していく。

ウルトラ・コンパクトながらも低音たっぷり!
「BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker」

「BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker」。5.2型ディスプレー搭載のARROWS NXと並べてみた。手のひらに載るようなコンパクトサイズだから、置き場所に困らないし、持ち運びも自由自在だ
「BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker」。5.2型ディスプレー搭載のARROWS NXと並べてみた。手のひらに載るようなコンパクトサイズだから、置き場所に困らないし、持ち運びも自由自在だ

 ボーズが7月に発売したばかりの「BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker」(実売価格2万2890円)は同社のスピーカーとしてはとてもコンパクトなのが特徴。スリムなスティック状の形なので、持ち運んで使うにも便利そうだ。

上面の操作部分。電源ボタンとボリュームのほか、ミュート(消音)やBluetoothのペアリングボタンなども装備。AUXはステレオミニの外部入力に切り替えられる
上面の操作部分。電源ボタンとボリュームのほか、ミュート(消音)やBluetoothのペアリングボタンなども装備。AUXはステレオミニの外部入力に切り替えられる
側面部には、ヘッドフォン出力と外部入力(ステレオミニ)がある。スピーカーとしてだけでなく、ヘッドフォンアンプとして使うのも面白そうだ
側面部には、ヘッドフォン出力と外部入力(ステレオミニ)がある。スピーカーとしてだけでなく、ヘッドフォンアンプとして使うのも面白そうだ

 コンパクトなサイズながらもアナログ音声入力やヘッドフォン出力を備えるなど、機能も充実。

製品付属のクレードル。セットするだけで簡単に充電が行なえる。こちらもスリムサイズなので、持ち運んで使うのにも適している
製品付属のクレードル。セットするだけで簡単に充電が行なえる。こちらもスリムサイズなので、持ち運んで使うのにも適している

 置くだけで充電ができるクレードルも付属しているので、使い勝手も上々だ。また、アクセサリーとしてブルー/オレンジ/グリーンのソフトカバーや持ち運び用のトラベルバッグ、カー電源アダプターなども用意されており、多彩な場所で使えるようになっている。

 肝心のサウンドは、このサイズとしてはなかなかの低音感が印象的。同社らしい安定感のあるウェルバランスな音だ。メリハリの効いた聴きやすい傾向で、メロディラインやボーカルをくっきりと浮かび上がらせる。

 さらに感心したのは、大音量で元気よく鳴らしたときだけでなく、小音量でもバランスが崩れず充実したサウンドを楽しめること。

 ヘッドフォン視聴が主体の人の中には、スピーカーでは周囲の迷惑を考えると十分な音量が得られないと考える人も多いだろうが、小音量でも明瞭なサウンドが楽しめるこのモデルなら、周囲をあまり気にせず快適に音楽を楽しめるだろう。

JBLらしからぬクラブ系重低音サウンドにびっくり!!
JBL「ONBEAT RUMBLE」

JBL「ONBEAT RUMBLE」。外観はXBOXの「HALO」の主人公(マスターチーフ)の顔を横に引き延ばしたような印象
JBL「ONBEAT RUMBLE」。外観はXBOXの「HALO」の主人公(マスターチーフ)の顔を横に引き延ばしたような印象

 JBLの「ONBEAT RUMBLE」(実売価格4万7000円前後)は、ちょっと大きめの据え置き型デザインが特徴的。JBLロゴのオレンジを大胆にあしらったポップなデザインだが、それ以上に驚きなのがそのサウンドだ。

 いわゆるクラブ系ミュージックを楽しむ人に向けたサウンドになっており、量感たっぷりのゴージャスな低音が魅力だ。

正面から見たところ。ブラックのパンチングメタル越しに見えるオレンジの配色がなかなか大胆なデザインだ。サイズは横幅453mmとちょっと大きめ
正面から見たところ。ブラックのパンチングメタル越しに見えるオレンジの配色がなかなか大胆なデザインだ。サイズは横幅453mmとちょっと大きめ
底面を見ると、大口径のウーファーユニットが装着されていることがわかる。ハニカム形状の開口部もおしゃれだ
底面を見ると、大口径のウーファーユニットが装着されていることがわかる。ハニカム形状の開口部もおしゃれだ

 こうした重低音タイプのスピーカーは高級スピーカーも手がけるJBLとしては珍しいが、単にボコボコと低音が鳴るだけでなく、鳴りっぷりがいいのに制動もしっかりと利いてモコモコしたサウンドにならないのはさすがだ。

 しかも、「BASS」ボタンでさらに低音を増強できる。量感はさらにたっぷりとなるが、最低域も少し伸びるようで、サイズに相応しい身体を震わせるような低音を体感できる。

 さらにユニークなのが「CLUB」ボタン。これは部屋一杯に音を響かせるモードで、近くで聴いていると高域と低域が盛り上がったドンシャリな音になるが、広い部屋だと広がり感のあるステレオ音場がどこでも感じられるようになる。いわゆるホームパーティ用のモードと言えるだろう。

 クラブ系の元気のいいサウンドだが、あまりやんちゃになりすぎず、ボーカルやリズムのキレをしっかりと出してくる素性のよさはさすがはJBLだ。

上部のフタの中にLightningコネクターを備えており、iPhoneやiPadの装着が可能。その前には電源などの基本操作ボタンがある

 iOS端末用のLightningコネクターを装備するほか、ステレオミニ音声入力も備えるなど、機能的にも充実している。

背面に空いた2つの空気口が印象的。下方にはUSB端子やステレオミニ音声入力などに加え、DJアプリ用のヘッドフォン出力が付いている

 さらに本機には独特のユニークな機能がある。それはiOS用に発売されている「djay」などのDJアプリに対応したヘッドフォン出力を備えていること。

 これはどういうことかというと、DJプレイでは2つのターンテーブルを駆使して、次々と音楽を再生したり、2つの曲をミックスするなどの再生を行なうが、このときDJはスピーカーから出る音とは別にヘッドフォンを使って曲の頭出し操作などを行なう。

 このモニター出力をヘッドフォンから聴けるのだ。こんな機能を持っているのは、もちろん本機のみ。普通ならDJプレイ用のツインCDプレーヤーなどが必要になるが、iOS機器と本機があれば気軽にDJプレイができてしまうのだ。DJプレイの練習にもいいし、家に友達を呼んでクラブ風のDJパーティーもできるなど、ひと味違う楽しさがあるモデルだ。

結論、もはやスマホはAV機器だ!

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 今回の特集を手掛けて得た結論は「もはやスマホはAV機器」。

 もちろん、不足な部分はまだまだ多い。BDレコーダーと連携してテレビ代わりにはなっても、それでBDまでは見られないし、音楽再生についてもハイレゾ音源には非対応で、デジタル出力の環境も十分には整っていない。

 ただ、今後はCPU性能や電池寿命というだけでなく、パネル解像度や画質、通話を含めた音質といったAV機器としての実力でスマホ選びをする人も多くなってくるだろう。

 こうした可能性追求の検証はかなり大変なことになるのだが、今回もやってよかったと思える数々の成果が得られた。読者の皆様もぜひともこの記事を参考にして愛用のスマホをオーディオ&ビジュアル再生でフル活用してほしい。

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