【iPhone 5s/5c発表!-第2回-】
「iPhone 5s/5c」がドコモから発売でどうなる!? LTE ネットワークの違いから、国内「iPhone」戦争の行方を占う
2013年09月11日 17時20分
2013年9月11日午前2時(現地時間 10日午前10時)、米国カリフォルニア州のアップル本社内で開催された新iPhoneの発表イベントで、「iPhone 5s/5c」の2機種がお披露目された。
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LTEの対応周波数が一気に増えた
新しい「iPhone 5s/5c」をチェック!
会場にはアップルCEOのTim Cook氏が登壇し、次期フラッグシップモデルである「iPhone 5s」と、途上国向けの廉価版と位置付けられる「iPhone 5c」のスペックや機能に関して、プレゼンテーションを行った。※詳細はこちらを参照
今回の「iPhone 5s/5c」に関しては、事前のリーク情報がこれまでになく多く、ハードウェアスペックに対しては新鮮な驚きが少ない発表となってしまったが、日本のユーザーにとっては大ニュースがあった。
まずインパクトが大きかったのは、ウワサされていたNTTドコモから「iPhone 5s/5c」が発売されることが確定したこと。そして、KDDIがメイン周波数としている800MHz帯(バンド18)のLTEへの対応だ。残念ながら、Wireless City Planning(WCP)とUQコミュニケーションズが互換サービスを行うTD-LTEへの対応はならなかった。
ここでは、その新しく対応した通信周りを中心に比較していこう。
こちらが「iPhone 5s/5c」が対応することになる周波数バンド。iPhoneは国ごとにいくつかモデル番号で用意されており、赤い色で表示した型番のものが日本で発売されるモデルとなる
■「iPhone 5s」が対応する周波数帯
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モデルA1533(GSM)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、19、20、25)
モデルA1533(CDMA)
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE (850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、19、20、25)
モデルA1453 (docomo、KDDI、SoftBank)
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、18、19、20、25、26)
モデルA1457
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、5、7、8、20)
モデルA1530
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
FDD-LTE(バンド1、2、3、5、7、8、20)
TD-LTE(バンド38、39、40)
■「iPhone 5c」が対応する周波数帯
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モデルA1532(GSM)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、19、20、25)
モデルA1532(CDMA)
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE (850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、19、20、25)
モデルA1456 (docomo、KDDI、SoftBank)
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、4、5、8、13、17、18、19、20、25、26)
モデルA1507
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
LTE(バンド1、2、3、5、7、8、20)
モデル1529
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
FDD-LTE(バンド1、2、3、5、7、8、20)
TD-LTE(バンド38、39、40)
▲対応をウワサされていた、2.6GHz帯のTD-LTE(バンド41)への対応は見送られた。これで、WCPの「SoftBank 4G(AXGP)」、UQの「WiMAX 2+」は「Phone 5s」では利用できないことが明らかになった。バンド8は、ソフトバンクの900MHz帯に対応するが、現状ソフトバンクは900MHz帯でのLTEを始めていない。
■「iPhone 5s/5c」はカテゴリ4に対応?
端末カテゴリ表
LTEの通信速度は端末のカテゴリによって違い、たとえばカテゴリ3なら下り最大通信速度が100Mbps、カテゴリ4なら150Mbpsとなる。「iPhone 5s/5c」についてはどのカテゴリか現状不明であるが、「iPhone 5」はカテゴリ3に対応していたので、同等かそれ以上であると考えられる。
※9月13日追記:KDDIが行った説明会で、「iPhone 5s/5c」はカテゴリ3までの対応であることが判明。下り最大通信速度は100Mbpsとなる。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
---|---|---|---|---|---|
下り最大 通信速度 |
10M bps |
50M bps |
100M bps |
150M bps |
300M bps |
上り最大 通信速度 |
5M bps |
25M bps |
50M bps |
50M bps |
75M bps |
最大 周波数帯域 |
20MHz | 20MHz | 20MHz | 20MHz | 20MHz |
対応変調 方式(下り) |
64 QAM |
64 QAM |
64 QAM |
64 QAM |
64 QAM |
対応変調 方式(上り) |
16 QAM |
16 QAM |
16 QAM |
16 QAM |
16 QAM |
サポートする MIMO(下り) |
オプション | 2×2 | 2×2 | 4×4 | 4×4 |
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ついにドコモからも「iPhone」が発売!
対応周波数も増え、キャリア間競争も激化!!
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