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【「AQUOS PHONE」に迫る! シャープ開発者インタビュー-第3回-】

【2013年冬スマホ】「AQUOS PHONE SERIE SHL23」の省エネ効果に迫る!? au編

文●小林誠

2013年12月03日 19時55分

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 ドコモ、ソフトバンクと続いたシャープ「AQUOS PHONE」シリーズの開発者インタビュー。最後となる第3回は、auの「AQUOS PHONE SERIE」をピックアップ。前モデル「SHL22」は電池が長持ちする機種として人気だったが、今冬モデル「SHL23」では、その強みをいかしつつ、さらなる進化を遂げているという。シャープ開発者に詳細をうかがった。

【2013年冬スマホ】「AQUOS PHONESERIE」を、シャープ発者者に聞く! 

▲今回お話を伺った、シャープ株式会社 通信システム事業本部 グローバル商品企画センター 第三商品企画部 部長 後藤正典氏(右)と伏見聡氏(左)。


「IGZO」搭載で
この冬のauスマホで一番電池が持つ!?


―前モデル「SHL22」はバッテリーの持ちがよいことなどで人気でしたが、本機はそこからどのように進化されたのかなど、違いについてお教え願います。

シャープ後藤氏(以下、後藤):おかげさまで「SHL22」は好評で、特に電池持ちの良さを評価していただきました。大容量バッテリーと「IGZO」ディスプレイを搭載しており、Androidスマホの中でもかなり電池が持つことから、“フィーチャーフォンをお使いだった方にも、ストレスなく使っていただける”とも言われておりました。ただ現在スマートフォンのトレンドと言えるフルHD液晶とフルセグに対応していなかったので、今回の「SHL23」ではそのトレンドにも対応しつつ、電池も持つことをコンセプトにしています。この冬のauスマートフォンの中では、一番電池が持つのでは?と考えています。

シャープ伏見氏(以下、伏見):この端末のキャッチコピーは「長く使える理由がある、感動つづく『SERIE』」となっております。この「長く使える」とは、電池が長く持つ「長時間」という意味と、もうひとつトレンドに対応したことで「長期間」使えるという、2つの意味があるんです。

【2013年冬スマホ】「AQUOS PHONESERIE」を、シャープ発者者に聞く! 

▲最新のトレンドにも対応しつつ、電池が持つこともコンセプトにする「AQUOS PHONE SERIE」。

―なるほど。ちなみに前モデル「SHL22」は、画面解像度がフルでない普通の「HD」だったので、電池が長持ちしたとも言われております。今回、液晶がフルHDとなったことで、前に比べて消費電力が増える感じもするのですが…。

後藤:おっしゃる通り普通にHD液晶とフルHD液晶を比較すれば、フルHDのほうが電池を消費します。ただ、今回の「SHL23」では細かな部分の省エネを積み重ねることで、前モデルと同様の省エネを実現しているんです。

伏見:具体的に説明させていただきますと、「SHL23」はCPUがSnapdragon800に変わり、それだけでも、かなり省電力になっております。そして、アプリ単位で細かなところまで省電力化のために取り組みを実施しています。端末にプリインストールされている壁紙や、アプリ、キャリアさまのサービス用アプリも、チューニングを施しています。その上で、カタログ数値は「SHL22」を上回り、実使用を想定した社内のベンチマークテストでも「SHL22」と同等という結果となりました。

―今回、画面サイズが4.9インチから4.8インチと多少小さくなっておりますが、その理由についてお教え願います。もっとサイズを小さくしたり、逆に5インチ以上にする選択肢もあったと思うのですが…。

後藤:スマートフォンは大画面化が進んでおりますが、今回はフルHDの「IGZO」として4.8インチのサイズで実績があったこともあり、それを採用しています。現在は5インチ周辺がボリュームゾーンになっておりますが、逆にもっと小さいサイズの端末が欲しいという声もありますので、サイズの選択は難しいところです。

【2013年冬スマホ】「AQUOS PHONESERIE」を、シャープ発者者に聞く! 

▲画面サイズは4.8インチと、前モデルより若干、小さくなった。

―「IGZO」の性能自体は、前モデルのものと同じと考えてよいのでしょうか?

後藤:はい。これまで特に謳っておりませんでしたが、実は「IGZO」は動画に関しても省電力効果があります。その点は従来機種の「IGZO」と同じです。ただし伏見が述べたように「IGZO」の省エネ効果に関しては端末ごと細かくチューニングをしておりますので、そこは違いがありますね。

―本機ではフルセグを搭載しております。夏モデルでは他キャリア向けの「AQUOS PHONE」で搭載しておりましたが、au向けでは初めてとなります。

伏見:そうですね。フルセグで録画ができますし、オプションで別売の屋内用アンテナも用意しています。microUSB端子で、自宅のテレビアンテナをつなげることができるというものです。卓上ホルダはダクト構造になっておりまして、フロント側から音声が出る仕様となっておりますので、かなり聴こえやすいと思います。またフルセグは「DTS Sound」に対応しており、イヤホン、本体スピーカー、卓上ホルダ、それぞれで最適な音質になるようチューニングをしています。

【2013年冬スマホ】「AQUOS PHONESERIE」を、シャープ発者者に聞く! 

▲ダクト構造を採用している卓上ホルダ。AC接続することで「SHL23」のDTS Soundが自動的に音質を調整する。なお本体にカバーを装着していても卓上ホルダに取り付けられる。

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▲卓上ホルダのダクトのパーツも見せてもらえた。この形状が聞こえやすいのだという。

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▲別売になるが、オプションの屋内用アンテナ。フルセグを部屋のテレビアンテナに取り付けるのに使う。自宅にフルセグが入らなくても、このアンテナを使えば視聴可能だ。

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