iPhone 特集・連載

「iPad Air」レビュー! iPad、Androidタブレット、Windowsタブレット、ノートPCと比べてどう!?

文●小林誠

2013年11月28日 21時40分

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「iPad Air」に死角は無いのか?
ノートPCや他のタブレットと比べると?


 続いては「iPad Air」のデメリットについて考察してみた。正直、デメリットはほとんどないと思われるが、しいて言えば「iPad 4」から大きく本体サイズが変化したことで従来のケースが使えなくなってしまうところは、残念かもしれない。「iPad 2」~「4」においては、若干サイズが違っていたものの、ちょっと無理をすれば同じケースが使えるケースもあったが、「iPad Air」でそれは無理だ。もちろん、ケースは別途、新たに購入すればいいだけだし、サイズが小さくなったことで、「iPad mini」で使えていたような小さなカバンでも使えるようになっているのは、むしろメリットと言えるか?

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▲「iPad 4」を無理矢理押し込んで入れていたカバンにも、「iPad Air」はスムーズに入れられる(写真上「iPad Air」、写真下「iPad 4」)。

ノートPCと比較してみると…

 では、ノートPCと比較してみると、どうだろうか?  これは「iPad 4」以前から言われている通りで、キーボードがなく、マルチウィンドウでの操作が難しい「iPad」は複雑な操作をこなすのが苦手だ。「iPad Air」になっても同様で、ノートPCのほうが複雑な操作をこなせるので、仕事でメインに使いたいという人なら、ノートPCのほうがいいだろう。

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▲11インチのノートPC・MacBook Air(左)と比べた様子。

 もっとも仕事で使うソフトが「Word」や「Excel」程度ならば、「iPad」でも十分ノートPCに置き換えることは可能だ。「iPad Air」では、アップルのオフィスアプリ「Pages(書類作成アプリ)」「Numbers(表計算アプリ)」「Keynote(プレゼンアプリ)」が無料になったが、これらを駆使すれば、WordなどマイクロソフトのOfficeやPDFへ変換することもできる。

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▲「iPad Air」に表示した「Numbers」。関数計算、グラフの作成も簡単に可能だ。

 学生であれば、レポート作成などにも「iPad Air」は使えると思う。学部にもよると思うが、筆者の学生時代を考えると、「iPad Air」があれば十分なハズだ(表やグラフすら作る必要がない、文系学部だったからだが)。もちろん高度なソフトが必要というPC必須の学生もいると思うので一概には言えないが、ブラウザやメールを見たり、SNSやブログに簡単なテキストを投稿するくらいなら、起動が手軽な「iPad Air」のほうが良いと思うし、外出先でも手に取りやすい。電車の中で使う、屋外で地図を見る、なんてときにも便利だ。エンタメ機能……ゲーム、動画、カメラに音楽といった点ではアプリが充実していることもあり、ノートPC以上に「iPad」のほうが楽しいし、使いやすい。

Androidタブレットと比較

 では、Androidタブレットと比べてみると、どうだろうか? OSやアプリ数が違うのは言うまでもないとして、一番の大きな違いはAndoridタブレットのほうが「端末の選択肢が豊富」であるというところだ。「iPad」では10インチ前後の大画面タブレットは、現状「iPad Air」と「iPad 2」の2機種しか発売されておらす、選択肢が少ないという点はデメリットだ。

 Androidタブレットは端末の種類が豊富なうえ、最近は「iPad Air」のような軽量なタブレットもある。ただし10インチのAndroidタブレットは、基本、横画面で使う仕様となっており、「iPad Air」のように縦横とちらでも使えるといったバランスの良さがない。価格面においても7インチは別として、Androidの10インチモデルはコストパフォーマンスがよくても低スペックで重い製品がまだ多い。

 また「iPad Air」はAndroidタブレットと違って、microSDに対応していないのもデメリットと言えるのではないか。というのも筆者は16GB版の「iPad Air」を買ったのだが、使っているうちに容量が小さく感じ、後悔しているからだ。さすがに買い直すには高いが、これがもしAndroidタブレットなら、microSDを替えるだけで済んでしまう。

「iPad Air」レビュー! 他タブレットと徹底比較

▲Androidタブレット「dtab」(左)と、「iPad Air」(右)。「iPad Air」は縦横どちらでも使えるバランスのよさがある。

 Windowsタブレットも似たようなものだが、こちらはぐっとビジネス寄りになる。アプリにエンタメ系があまりそろっていないせいもあるが、キーボードと合体するタイプなど、ノートPCとして使えることを意識したタブレットが多い。

 OSはPCと同じWindows 8.1なので、ノートPCとタブレットで迷ったら、とりあえずWindowsタブレットにしておけば安心だ。しかし「iPad Air」以上に高価で、「Android」タブレットよりも重い製品が多く、タブレット、ノートPCどちらとして使っても、十分使いこなせていない感じがつきまとう。すでにWindows 8の操作に慣れている人なら問題ないが、「タブレット」と考えると、「iPad Air」の使いやすさに軍配があがるだろう。

タブレット選びで迷ったら
「iPad Air」を選べば問題無い

 というわけで結論だが、「iPad Air」はやはりタブレットの王道を走っている、というのが使っていて感じたことだ。仕事でもそこそこ使えて、ライトユーザーが好きなエンタメ系サービスが充実し、アプリが豊富な点は依然大きいメリット。万能で、なんでもこなしてしまうところがウリだ。機能やサービスで目新しさは無いが、これまでの「iPad」シリーズや「iPhone」の情報は活かせるので、初心者でも大量の情報(特にアプリ)を活用して、カスタマイズや便利な使い方を探れるはずだ。

 サイズや携帯性に関しても問題ない。最近はタブレットのサイズ(本体、画面どちらも)のバリエーションが増えているが、タブレット選択で迷ったなら「iPad Air」を選べば間違いないだろう。7インチタブレットと比べて、携帯性が悪いとか、重いといった評価もあるが、個人的にはそこはあまり気にならない。もちろん、確かに7インチタブレットと比べれば大きいし、重いが、従来の「iPad 4」や10インチタブレットほどの明確な差ではないと思っているからだ。

 一方で、軽くなり携帯性が増した「iPad Air」では、Wi-Fi版かCellular版かで迷っている人も多いだろう。ただ1カ月使用してみた感じだと、筆者は7インチタブレットほどCellular版が欲しいとは思わなかった。これは筆者がiPhoneをメインで使っており、アップルのクラウド「iCloud」を駆使して、「iPad Air」と「iPhone」で同期して使用しているからだろう。「iPhone 5s」はスタミナもそれなりにあり外出先でも大活躍してくれたので、電車での移動中などに「iPad Air」を取り出すシーンがそれほどなかった。もちろん、どちらがいいかは、生活シーンや使い方によって変わると思うので、自分に合ったモデルをチョイスしてほしい。

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▲これは「iPad Air」でiPhone用アプリの「EOS Remote」を使っている様子。デジタルカメラをリモート操作して撮影するアプリだ。

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▲「EOS Remote」はiPhone用アプリなので2倍の大きさで画面に表示している。こういったノートPCでしか使えなかった高度なアプリが、少しずつスマホやタブレットでも使えるようになっている。時代の流れは確実にタブレットになっている。


レビュアー
小林誠
(こばやしまこと)

ケータイライター。宮城県出身。生き物と釣りが好きで水産高校へ入学。しかし、読書も好きで、めぐりめぐって神奈川大学在学中に編集プロダクション・ゴーズへ入社。携帯電話の記事を手掛けることに。独立後はフリーランスのライターとして活動中。暇なときは釣り三昧な生活を謳歌している。

 

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