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【法林岳之・石川温・石野純也の「モバイル座談会」-第12回-】

法林岳之、石川温、石野純也の3氏が語る「2014年のモバイル業界展望」

文●mobileASCII編集部、小林誠

2014年01月06日 07時50分

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2014年のモバイル業界展望

次の「iPhone」は大画面化?
液晶パネルと4Kの話

 「iPhone」の次のモデルについても、予想していただきたいのですが…。「Android」の進化と合わせて、いかがでしょう。

石野 そろそろ画面を大きくしてほしいな。願望だけど。

石川 この先、「iPhone」がどこまでこの状況を維持できるのか見もの。もうハード的な進化は限界だろうし。スペック戦争が終了しているなかで、どういう切り口を出してくるのか、その辺は、ものすごく楽しみでもあります。

2014年のモバイル業界展望

石野 大画面スマホに主流が移っているなかで、ありきたりだけど、5インチというのはやってきそうな気がしますね。フルモデルチェンジのタイミングですし。アップルのエコシステムと言っても、画面サイズは違っていても、画面比率と解像度さえ合っていれば、これまでのアプリもそのまま使えるし。

石川 あとは、「5c」の路線を継続するのか。

石野 それは気になりますね。

法林 するでしょう。まだ一発目ではうまくいかないよ。これから。

石野 「5s」と「5c」という組み合わせがよくなかっただけで、組み合わせによっては光ると思うんですよ。ハイスペックな大画面の「iPhone 6」と、これまでのサイズが好きな人向けに「6c」を作るとか。これは現実的ですよ。

一同 (うなずく)

「iPhone 5s/5c」発売記念イベント~ソフトバンク~

▲2013年は「iPhone 5s/5c」で盛り上がったが、2014年はどうなる!?

 ウェアラブルはどうでしょうか?

法林 大戦争だけど、まあ2014年はないね。

石野 戦争で全員死んじゃうみたいな(笑)。

一同 (笑)

石野 だけど、その中から光るものが出てくるかもしれない。

石川 部材的にはメガネ型だろうか腕時計型だろうが、誰でも作れるんですよ。だからスマートフォンと一緒で、エコシステムをどう作るのかということ。Googleであれば「Google Glass」に載せるアプリをどれだけ集められるか。「GALAXY Gear」なら、時計にどれだけアプリを集めるか。このエコシステムの勝負になってくる。それを考えていると、自ずと勝つところは決まってくるのでは。今のスマホの状況と変わらないですよ。

石野 それ以前に、もっと操作性をなんとかしないと。着ける必然性を提案してくれないと。スマートフォンのほうが通知の確認が早いって、おかしいですよ(苦笑)。

一同 (笑)

石野 そういう、細かいところを解決していないかと。

石川 そうそう、メディアとしては「スマートフォンの次」という言い方をするけど、スマートフォンは絶対残るから。ウェアラブルはそのオマケでしかない。そこを履き違えてはいけない。

法林 なにも腕時計でなくてもいいしね。ペンでいいじゃない。胸ポケットに挿すボールペンで、通知があるとブルブル震えて、LEDが付いていて着信があったら光る、というレベルでいいんだけど。

石野 使ってみて痛感しましたね。

法林 俺も。だけど唯一、着信の通知はすごく便利だった。普段スマホをマナーモードにしているので電話を取らないことが多いから。だから「俺こんなに電話が鳴っていたんだ」と、気付くようにはなった(笑)。

石野 あと、こういう会議のときに、コッソリ着信拒否するのにも便利(笑)。だから限定用途にはいい。うまい見せ方と実装方法を見つけてほしいですね。

法林 カシオ計算機と、シチズン時計にもがんばってもらいたいね。

一同 (笑)

 Android端末に関しては、注目すべきはディスプレイでしょうか。シャープの「IGZO」や富士通の「WhiteMagic」のような……。

法林 「IGZO」は半導体ですからね。……まあ、高解像度といっても限界があるので。4インチとか5インチのスマホに4Kとか載せても何がうれしいの?となるし。ただ液晶のパネルって、モバイル端末には心臓部なので。最後にスマホを左右するのは、パネルだとは思う。液晶なのか有機ELなのかという問題があったりはするけど、パネルの進化は続くと思いますね。

一同 (うなずく)

法林 あまりスマホに直接関係は無いんだけど、シャープのAQUOSの「クアトロン プロ」(注:シャープのテレビ)の「4K相当表示」って、すごい難しいことをやっているんだよね。

石野 4Kっぽく見える、フルHDですよね。

法林 店頭のデモ画面を見ると、明らかに違うのが分かる。4K相当のテストパターンを映すと、普通のフルHDパネルはぼやけているんだけど、4K相当のパネルで見ると、4Kじゃないんだけどちゃんとエッジが立てて見える。

石川 「クアトロン」でやっているんですか?

法林 「クアトロン プロ」。3原色+1色に、さらに制御して、もうひとつ解像度を増やすみたい。

石川 へぇー。4Kって、真の4Kはパナソニックだけしか無いって、聞いてたんですけど。

2014年のモバイル業界展望

法林 今のところ、4K放送に対応できるのがパナソニックのモデルしかないんだよね。だから、4Kって、テレビの本放送が始まるまで、あまり意味がない。それに、4Kで映像を見たいという人が、はたしてテレビ放送を見るのかが疑問。

石川 テレビ局が4K対応の番組作るかっていうとねぇ。

法林 無理でしょう。

石野 体力的な問題もありますし。

法林 僕は当面、4Kのコンテンツを回線で送るのは辛いだろうから、放送波しかないって思っています。ただ、地上波の放送で(4Kコンテンツを)流すのは難しそうなので、BSやCSなどで映画を流すあたりが現実的じゃないかと。世界を見てもそんなに4Kのコンテンツが豊富にあるわけでもないので。

石川 スマホで受け取った文字系の細かいコンテンツを、4Kに出力して見るというのはあるのかな、って思っていたんだけどね。Googleマップとか。

法林 モニターが4Kってことね。

石野 それはありますよね。パソコンのモニターとして、まず4Kは出てくるでしょうし、Macでも対応していますからね。そういうところから来て、スマホからの出力が始まって、7インチタブレットでも見え方がどうなるか、ってなればいいですね。だけどこれが、2014年に一気に行くとは思えない。

法林 無理だね。ソチオリンピックには間に合わなくて、ワールドカップで、一部4Kという話が出ているのかな。

石野 オリンピックは2020年がありますから。

法林 その頃は4Kとか8Kになっているかな。

                                        第13回に続く(1月末ごろ、掲載予定)

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