iPhone 7の盛り上がりの裏で、いよいよ3大キャリアの値下げがはじまった。
限定的な部分があるが、月間20GBオーバーといった大量通信を行なう人向けに割安なプランを相次いで投入してきた。データ量を節約する方法は多々あるとしても、もっとたくさん使いたい人はいるはず。
しかも、今ならiPhone 7が欲しいというタイミング。その2つが合わさり格安SIMを脅かすような事態になっているのだ。
大容量ユーザーは注目の3大キャリアの大容量プラン
実は格安SIMの中には、月間の容量が大きなプランはあまりない。10GBまでのプランがある格安SIMは多いが、それ以上となると提供しているところは少なくなる。
主なところでは「イオンモバイル」「エキサイトモバイル」「DMM mobile」といった程度。さらに30GBオーバーとなるとイオンモバイル、エキサイトモバイルくらいとなる。
そこで、イオンモバイル、エキサイトモバイル、DMM mobileの音声通話付きのプランと3大キャリアのプランを比較してみた。
単純な料金だけで見ると、3大キャリアが(基本プラン込みで)8643円に対してイオンモバイルとDMM mobileが6462円、エキサイトモバイル5943円と格安SIMがまだ安い。
しかし、3大キャリアの基本料金は5分間までの音声通話が定額という特典があるほか、キャリアメールが使えるというメリットがある。
格安SIM側は3分の音声通話を月間10回するだけで1296円かかってしまうため、通話料がかさんでくると3大キャリアが安くなる。
また、3大キャリアはさらに1000円高い基本料金にすると国内通話が完全定額になる。そして、加入の方法や販売店の特典、下取りなどによってさらに金額は安い方向に変化する。
iPhone 7が欲しいので買ってみると……
続いて、iPhoneの端末も購入した場合の金額も比較してみたい。3大キャリアはiPhoneを同時に購入すれば、月々の割引が24ヵ月間発生する。その割引を含むと格安SIMより安くなることもあるのだ。
iPhoneも今や半年経てばSIMフリー化できるので、将来の乗り換えやリセールバリューのために最初からSIMフリー版を購入することにこだわる必要もなくなっている。
この表の比較には、厳密には多少条件が違うのでその分も差し引いて考えていただきたいが、ドコモ、au、ソフトバンクはテザリングをする場合は月額1080円のデザリングオプションが別途追加になる一方で、この表の金額のプランでは5分間までの通話が無料。
通話をまったくしなければほぼ費用は同等。通話をしていくと逆に格安SIMが高くなるということになっている。