昼間と夜間の速度低下が顕著に! 格安SIM、春の速度測定

文●ASCII.jp編集部

2017年03月02日 12時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イメージ

 3月になって、新生活のためにスマートフォンという人も多いかもしれない。新たにケータイを持つ若年層に、子供用携帯電話を持つのと大して変わらないコストでスマートフォンが持てるのだから、格安SIMでいきなりスマートフォンという人も少なくないはず。

 そこで、この春の格安SIMの状況を探るべく筆者手持ち回線である主要3ブランドの格安SIMとドコモ契約の速度を測定してみた。

深夜の住宅地は100Mに迫る勢い!

深夜2時の測定結果
深夜2時の測定結果

 測定はいつもの「Xperia Z3 SO-01G」で実施。測定アプリは「Ookla Speedtest」と「RBB SPEED TEST」を利用した。

 比べたSIMは格安SIMのなかでも大手である「OCN モバイル ONE」「IIJmio」、そして新興勢力である「LINEモバイル」、さらに比較用にNTTドコモと契約したSIMにspモードで計測した。

 最初に深夜2~3時と最も速度が出る時間帯で測定。今まであまり出なかった80Mbps台を記録、ピークでは100Mbpsに迫る勢いだった。

 ブランドごとと測定サイトによって50~80Mbpsと開きがあるが、これはインターネットゆえの何かのタイミングと思うしかない。

 筆者の経験から、下りで30~40Mbpsを超える状況になければ、測定場所による差はほとんどないと思われる。

 格安SIMキャリアと無線区間を担うドコモのネットワークの間の回線にまったく混雑がない状況と思われ、このような時間帯にキャリアアグリゲーションが効くような最新機種の場合は、さらに上の速度が出ると想像される。

改善されないお昼時……それでもLINEモバイルが健闘!

昼12時のビジネス街での測定結果
昼12時のビジネス街での測定結果

 一方で、相変わらず速度低下が著しく、この時間帯はスマートフォンを使うのをやめようと思ってしまうのがお昼どきだ。

 12時台の後半から13時までは格安SIMにとっては魔の時間帯と言ってもよいだろう。しかし、LINEモバイルの健闘ぶりが目につく。

 LINEモバイルがこの時間帯に下りで21Mbpsの速度が出ているということは、ドコモのspモードも真っ青。しかも、SMS付きタイプならばほかの格安SIMよりも安いことがあるほか、一部SNSの利用とLINEの利用に年齢認証が付くなど、まったくスキがない。今、安定した速度がほしかったら迷わずLINEモバイルということになる。

 IIJmioとOCN モバイル ONEの下り速度は1Mbps未満まで低下、ここまで低下すると何をしていても露骨に速度低下を感じる。

 上り速度が維持されていることが救いで、遅いものの、タッチには反応してデータが流れてくることだけは維持され、完全に使い物にならない状態になっていないことが救いだ。

平日午後のビジネス街は
ドコモとLINEモバイルの上り速度が高速

昼すぎ15時の測定結果
昼すぎ15時の測定結果

 昼を過ぎると各社ともに安定的に10~20Mbpsの速度が出ている。この速度が出ていればスマートフォンは極めて快適だ。

 テザリングでPCを接続してもまったく速度低下を感じず、パっ、パっとウェブブラウザーの画面が切り替わるような速度だ。

 大きめのファイルをダウンロードしなければ、さらに上の速度が出ている状況でも、体感上の差がない。

 中でも下りはIIJmioが速いが、これも体感を感じにくい。それよりも注目する点は、ドコモとLINEモバイルの上り速度が高速なこと。

 上り速度が速いと画像や動画をアップロードするようなサービスに強いほか、タッチしてからデータが流れてくるまでの反応に差が出てくることがある。

 全体的には問題を感じることはなく、現在、各格安SIMではこのような速度が昼食時間帯を除くビジネスアワー全体で出ている。

 いわゆるお仕事の時間帯に、仕事で利用するなら、どの格安SIMを選んでもあまり差がないだろう

夜間の速度低下が顕著に

夜22時の測定結果
夜22時の測定結果

 最近、格安SIMを使う上で問題に感じるのが夜間の速度低下。測定表を見れば2月下旬の段階では改善はまだか、利用者増にまったく追いついていないことが伺える。

 特にIIJmioとOCN モバイル ONEは22時前後の測定で1~3Mbpsまで落ち込んでおり、遅さを感じられるレベル。

 ただし、データは安定して流れていることが救いで、上りの速さも相まって、しばらく表示が固まってしまうということがない。

 ウェブサイトの表示では、タッチ後に早めにテキスト部分が先に出て、ゆっくりと画像や埋め込み広告が表示されていくような感じになる。

 スマートフォン向けのウェブサイトを表示している限りではあまり遅さを感じることはないが、音楽配信サービスでは、曲の再生までに時間がかかる状況が発生する。

 また、起動時に多めのデータを受信するようなゲームやアプリでは、起動に時間がかかるなどの不便を感じる。

 ここで注目したいのがLINEモバイル。IIJmioとOCN モバイル ONEが速度低下するなか、しっかりと速度が維持されている。

 もし、この時間帯を快適に通信したいなら、料金がぐっと高いがドコモと契約するか、現在のところ良好なLINEモバイルと契約するといいだろう。ただし、どちらも、いつ、ほかの格安SIMにような速度になってしまうわからなのがインターネットの恐ろしいところだ。

格安SIMの速度低下には注意

 格安SIMの利点として料金が安いことが言われているが、ここしばらく、主要格安SIMサービスなどで混雑時間帯の速度低下が著しいことは忘れてはならない。

 LINEなどのテキストベースのSNSでのやりとりでは速度低下を感じないかもしれないが、画像を多用したり、動画や高音質な音楽配信を扱ったりすれば、すぐにその差を感じてしまう。

 IIJmioとOCN モバイル ONEについて言えば、昼食時間帯においても幸いにしてまったく使えないという状況にはなっていないが、昼食時間帯と夜間が遅いことは、頭に入れて使用することが望ましい。

 昼休みに動画チャットを予定するなどして、実際に動画の転送が使い物にならなかったりすると悲惨だからだ。

 夜間の時間帯の改善はまだ期待できるが、昼食時間帯の改善は、これまでも改善されなかったことから期待薄。時間帯の速度低下を避けないなら、格安SIMへの乗り換えは、慎重になるべきというのが、2017年春の筆者の見解だ。

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング

アプリ週間ランキング

アプリランキングをもっと見る

for Biginnersスマホ入門

スマホからスマホへ機種変更する前に読む! 各種アプリ&サービスのデータ移行・引き継ぎ方法

「Xperia A」「GALAXY S4」へ機種変更したらチェック! ケータイとの違い&スマホの使い方をマスターしよう

「Xperia A」ほか夏スマホ購入前にチェック! スマホへの機種変更&乗り換えQ&A

スマホのトラブル解決ガイド2013

スマホ定番アプリ活用術!

連載:スルッとわかる! 高速通信規格「LTE」

おサイフケータイ乗換案内!

Linkリンク