ZenFone 3 Max、AQUOS、RAIJIN、バッテリーが売りのスマホで巴戦

文●ASCII.jp編集部

2017年05月15日 12時00分

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 最近のスマホは、どれでもスタミナはそれなりに保つという印象だが、とはいえ1分でも長く使える方がうれしいのも確か。すると選択肢は2つ、大容量バッテリー搭載機か、省電力タイプのコンパクト機か。そんななかからZenFone 3 Max、AQUOS SERIE mini、RAIJINをピックアップして比較する。

ZenFone 3 Max(5.2型)
AQUOS SERIE mini
RAIJIN

本体もバッテリーも大きい or 小さい どちらが良いのか?

 今回用意したスマホはASUSの「ZenFone 3 Max」、au/シャープの「AQUOS SERIE mini」、FREETELの「RAIJIN」。SIMフリーありキャリアスマホありで異種格闘技戦の感があるが、まずは簡単に各機種の紹介から。

●ASUS「ZenFone 3 Max」(5.2型)
ZenFone 3 Maxには同じ製品名で5.2型と5.5型の2モデルがあるが、今回用意したのはエントリークラスの5.2型(ZC520TL-SL16)。バッテリー容量は4100mAhと大容量なのが最大の特長だが、4コアCPUでメモリー2GBとスペックは抑えめの印象だ。

●au「AQUOS SERIE mini SHV38」
ディスプレーは4.7型と最近のスマホでは画面、本体ともに小さめ。バッテリー容量も2400mAhしかないが、OSは最新のAndroid 7.0で、省電力性能に定評があるIGZO液晶を採用する。そのほか、VoLTE、CAにも対応。

●FREETEL「RAIJIN」
バッテリー容量は5000mAhと最大級。一方、ディスプレーもフルHDの5.5型と大きめ。8コアCPUに4GBメモリーとスペックは高いが、本体サイズも大きく重い。スタミナは有利そうだが消費電力も大きい?

 まずは主なスペック比較。OSのバージョンについては4月のテスト時点のものだ。

  ZenFone 3 Max
(ZC520TL-SL16)
AQUOS SERIE mini
SHV38
RAIJIN
メーカー ASUS シャープ FREETEL
本体サイズ 約73.7×149.5
×8.55mm
約67×135
×8.6mm
約76×153.0
×8.7mm
重量 約160g 約134g 約183g
画面サイズ 5.2型 4.7型 5.5型
画面解像度 1280×720ドット 1920×1080ドット 1920×1080ドット
OS Android 6.0 Android 7.0 Android 7.0
CPU 1.25GHz
(4コア)
1.5GHz+1.2GHz
(8コア)
1.5GHz+1GHz
(8コア)
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/3GB 64GB/4GB
メモリーカード microSDHC
(32GB)
microSDXC
(256GB)
microSDXC
(128GB)
国内4G対応バンド 1/3/7/8/19/26/28/41 1/3/18/26/41 1/3/7/8/19/28
キャリアアグリゲーション × ×
VoLTE対応 × ×
連続通話時間 1188分(3G) 900分(LTE) 2040分(3G)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1300万画素 2100万画素 1600万画素
インカメラ 500万画素 800万画素 800万画素
防水/防塵 ×/× IPX5,8/IP6X ×/×
ワンセグ × 約7時間50分 ×
フルセグ × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.2 4.0
MHL(HDMI) × × ×
Miracast ×
SIM形状 micro+nanoSIM nanoSIM micro+nanoSIM
バッテリー容量 4100mAh 2400mAh 5000mAh
Qi × × ×
生体認証 ○(指紋) △(目) ○(指紋)
USB端子 microUSB microUSB Type-C
カラバリ グレー、ゴールド、シルバー ネイビー、ホワイト、シャンパンピンク シルバー、マットブラック、マットネイビー(ブルー)

 性能的には、AQUOS SERIE miniとRAIJINの一騎打ち。画面サイズも本体サイズも大きく違い、重さは49gも差がある。どちらもフルHD解像度でOSはAndroid 7.0。CPUも8コア、ストレージとメモリーでRAIJINが64GB/4GBと上。

 通信周りはAQUOS SERIE miniがキャリアスマホらしく強力。キャリアアグリゲーションに加えて、高音質の通話ができるVoLTEに対応し、無線LANもIEEE802.11ac対応。さらにカメラが高画素、防水・防塵、ワンセグ、おサイフケータイ対応と機能だけならスキ無しだ。

 ただしRAIJINはバッテリー容量で大差をつけているうえ、通話時間を見ても3Gではあるが2040分と非常に長い。しかもDSDSに対応しているため(片方のSIMスロットはmicroSDスロットと排他)、2枚のSIMで同時待受が可能。さらにUSB端子はType-Cだ。

 この2機種とくらべて全体的なスペックがやや劣るのはZenFone 3 Max(ZC520TL-SL16)で、ディスプレーはHD解像度で、OSもAndroid 6.0。4コアCPUにメモリーは2GB。DSDSにも対応していない。

 スペックだけならAQUOS SERIE miniがリードと判断した。

公開当初、製品写真の一部が間違っておりました。お詫びして修正いたします。(5/15 16:15)

料金比較ではやはりSIMフリーの2機種が圧倒的に安い

 続いて2年間のトータルコストを比較する。本体価格のほかに、料金プランを合算している。なお料金プランは通話SIMのプランの中から安いものを選んでいる。

 AQUOS SERIE miniはそのままauで購入(オンラインショップ)、契約した場合。ZenFone 3 MaxとRAIJINはセットで販売を行なっている楽天モバイル、FREETELのSIMと組み合わせた場合の料金だ。すべて税込み計算で小数点以下は四捨五入している。

  ZenFone 3 Max
(楽天モバイル)
AQUOS SERIE mini
(au)
RAIJIN
(FREETEL)
本体価格 2万1384円 4万8600円 ー1万円
(キャッシュバック)
基本プラン 通話SIM
3.1GBプラン
スーパーカケホ スマートコミコミ+
定額プラン1GB
月1728円 月1836円 月2354(1年目)
/月3974円(2,3年目)
ISP料金 上記に含まれる LTE NET 上記に含まれる
月324円
データ定額 上記に含まれる
(月3.1GB)
データ定額1
(月1GB)
上記に含まれる
(月1GB)
3132円
通話定額 オプション 1回5分まで無料 1回10分まで無料
2年間トータルコスト 6万2856円 17万5608円 6万5936円

 最安はZenFone 3 Max。本体価格はASUSの公式オンラインストアでも同じ。楽天モバイルではより安いベーシックプランとの組み合わせも可能だが、通信速度が常時200kbpsなので除外し、次に安価な3.1GBのプランだ。ただし通話定額は付いていない(オプションの追加で可)。

 それに続くのはFREETELのRAIJINで、本体価格も毎月の通信費もすべてまとめるスマートコミコミ+を利用して6万5936円。ただしこのプランは3年間の利用が前提。今回は24ヵ月分までの計算で、その時点でも支払いが残っており、本来の(3年間の)トータルコストは11万3624円となる。

 また、データの通信量は月1GBと少なめ。なお1万円のキャッシュバックがある(8月のアンケートに答えると、10月に振り込み)ため、本体価格をマイナス1万円とした。このプランには1回10分までの通話定額が含まれているため、通話が多い人には向いている。

 料金ではどうしても大差がつくのがAQUOS SERIE mini。2年トータル17万円超え。毎月割が適用されないデータ定額1(通信容量が毎月1GB)という安いプランを選んだが、それでもキャリアのスマホはどうしても高くなる。ただし、これも1回5分までの通話定額がある。

ボタン配置、ストラップホールの有無で差あり

 最後に外観チェック。3機種を並べるとやはりAQUOS SERIE miniが小さい。厚さは見た目ほどの違いはないが、5000mAhバッテリーのRAIJINは手に持つとずっしりと重く大ぶりだ。

当たり前だが、サイズ感には大きな違いがある

 ZenFone 3 Maxはメインキーをディスプレーに表示するタイプ。右側面に上から順に音量ボタン、電源ボタンを配置。上部にイヤホンジャック、左側面にSIMスロット兼microSDスロット、下部にmicroUSB端子。背面の指紋センサーは一見ボタン形状だがタッチタイプである。

メインのキーはディスプレー表示型。右側面にボタン類は集まっている
2万円前後の価格帯ながら、背面にはタッチ式の指紋センサーが。SIMスロットは2つあるがDSDSには非対応

 AQUOS SERIE miniもメインキーはディスプレー表示タイプ。右側面には上から順に音量ボタン、電源ボタン、さらにファンクションボタン(長押しでカメラ起動など)がある。上部にイヤホンジャック、左側面に防水カバーで覆われたSIMカード、microSDカードスロット。下部にmicroUSB端子とストラップホールがある。USB端子のデザインが見た目Type-Cっぽいのだが、実際は従来型のmicroUSBだ。

こちらもメインキーはディスプレー表示型。カスタマイズ可能なキーが用意されている
防水対応なのでスロット類はキャップの中。本体下部の端子はmicroUSB

 RAIJINはディスプレー下のタッチキータイプ。右側面はやはり上から音量ボタン、電源ボタンを配置。上部にイヤホンジャックとストラップホールがあるが、これがヒモを通しにくく、糸通しが欲しくなる。左側面にはSIMカード兼microSDカードスロット。下部にType C端子がある。背面の指紋センサーはZenFone 3 Maxと同じくタッチタイプ。

ディスプレーの外にタッチ式のキーが。左右の役割は入替可能。右側面にボタン類
本体下部にType-Cの端子。nanoSIM×2でDSDS対応だが、片方はmicroUSBと排他の仕様

スペックは高いが、キャリアスマホは料金がどうしても高め
というわけで引き分け!

 どの機種も一長一短ありで初回から引き分けと判断した。スペックだけを見ればAQUOS SERIE miniかRAIJIN。だがこの2機種トータルコストが高い。AQUOS SERIE miniはキャリアのスマホなので仕方ないとしても、RAIJINは料金というよりも実質3年契約という期間がネックとなる。

 一方のZenFone 3 Maxは圧倒的に安いものの、スペックは最近の機種の中では低め。性能を求めるなら、同じZenFone 3 MaxでもフルHD解像度/オクタコアCPU/3GBメモリーの5.5型がオススメとなる。

 次回はスピードチェック。なにしろ片手操作でのチェックだから大型スマホ2機種は文字入力が苦手だろう。果たしてAQUOS SERIE miniが圧勝するのか? お楽しみに。


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