最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測

ドコモやauの2~3万円スマホのバッテリーを測定する (1/2)

文●小林 誠 編集● ASCII編集部

2017年10月16日 12時00分

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 2~3万円で買えるキャリアの“格安”スマホ、Galaxy Feel、arrows Be、Qua phone QXを全4回で比較している本連載。最後のスタミナチェックはどうなるだろうか?

Galaxy Feel

arrows Be

Qua phone QX

ここまでGalaxy FeelとQua phone QXが1勝ずつ

 1度端末を購入すると、ずっと毎月税抜1500円が割り引かれる「docomo with」対象機種のドコモ「Galaxy Feel」と「arrows Be」、そして使い方次第でトータルコストも大幅に抑えられるau「Qua phone QX」。この3機種をこれまで3回にわたって比較してきたが、初回のスペック&料金でQua phone QXが勝ち、次のスピードチェックは引き分けに。前回のカメラ勝負ではサクサク撮れるGalaxy Feelを勝ちとした。

 その結果、Galaxy FeelとQua phone QXが1勝という展開。ただarrows Beが劣っているというわけではなく、ほぼ互角の勝負になっている。最後のスタミナ勝負が決め手になりそうだ。まずは主なスペックのおさらいから。

  ドコモ
「Galaxy Feel
SC-04J」
ドコモ
「arrows Be
F-05J」
au
「Qua phone
QX」
メーカー サムスン電子 富士通 京セラ
本体サイズ 約67×138×8.3mm 約72×144×7.8mm 約73×146×8.9mm
重量 約149g 約141g 約139g
画面サイズ 4.7型 5型 5型
画面解像度 1280×720ドット 1280×720ドット 1280×720ドット
OS Android 7.0 Android 7.1.1 Android 7.1.1
CPU 1.6GHz
8コア
1.2GHz
4コア
1.4GHz+1.1GHz
8コア
ROM/RAM 32GB/3GB 16GB/2GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDXC(256GB) microSDXC(256GB) microSDXC(256GB)
下り最大通信速度 262.5Mbps 150Mbps 150Mbps
4G対応周波数 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(19)、1.5GHz(21)、700MHz(28) 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(19) 2GHz(1)、800MHz(18/26)、WiMAX 2+(41)
キャリアアグリゲーション × ×
VoLTE
連続通話時間 1180分(LTE) 530分(LTE) 1300分(LTE)
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1600万画素 1310万画素 1300万画素
インカメラ 500万画素 500万画素 500万画素
防水/防塵 IPX5/IPX8/
IP6X
IPX5/IPX8/
IP6X
IPX5/IPX8/
IP5X
ワンセグ連続視聴 960分 590分 ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa
赤外線通信 × ×
NFC × ×
Bluetooth 4.2 4.1 4.2
MHL(HDMI) × × ×
Miracast ×
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 3000mAh 2580mAh 2600mAh
Qi × × ×
生体認証 指紋 × ×
カラバリ Moon White、Indigo Black、Opal Pink Red、Black、White ホワイト、ピンク、ブラック

 スタミナ関連で気になるのが、連続通話時間。arrows Beが短く、約530分と他の2機種の半分以下。バッテリー容量も2580mAhと小さい。Qua phone QXは連続通話時間は3機種で最も長い約1300分、Galaxy Feelは4.7型と画面サイズが小さく、しかもバッテリー容量は3000mAhと大きいので数字上は有利に見える。

YouTube2時間連続再生ではGalaxy Feelがリード!

 まずはYouTubeの2時間連続再生。音量は中くらいに手動設定、画面の明るさは自動調整任せ、Wi-Fiに接続、GPSは有効にし、同じGoogleアカウントで同期。その他の設定は初期設定のまま。電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用する。

  Galaxy Feel arrows Be Qua phone QX
2時間視聴後の
バッテリー残量
90% 85% 85%

 電池残量90%でGalaxy Feelの勝ち。Galaxy Feelは暗所ではかなり画面が明るく見える(テスト中の部屋の明るさは暗め)のだが、それでもこの結果。

 arrows BeとQua phone QXは残量85%で並んだが、画面の明るさは異なり、周囲が明るいとQua phone QXがやたら画面が明るくなるが、暗くなると(実際のテスト中)はarrows Beのほうが明るめに表示される。同じ残量ではあるがどちらを2位にするかと言われればarrows Beになりそうだ。

機能の連続使用ではarrows Beが先行するもGalaxy Feelの勝ち

 続いて複数の機能を連続使用して電池の消費経過を見る。カメラの静止画50枚撮影→動画10分撮影→Kindleの電子コミック1冊読了→マップを起動し30分外出しながらナビ、という流れだ。

 なお外出時はそれぞれのSIM(ドコモ、au)でそのまま4Gの通信を行っている。また電池の消費経過は引き続き「Battery Mix」でチェックした。

  Galaxy Feel arrows Be Qua phone QX
カメラ撮影後 98% 99% 96%
電子書籍1冊 95% 94% 91%
マップGPS30分 91% 85% 83%

 カメラの撮影終了時点ではarrows Beが1%減。ただし、Kindle読了時に5%減、マップで9%減と残量85%で2位に。マップの電池消費がやや大きめだ。途中で逆転したのはGalaxy Feel。電池残量91%とスペックどおりの優秀な結果となった。3位となったQua phone QXはわずかな差ではあるものの最後は残量83%となっている。

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