2018年Q1はiPhone Xが世界で最も売れたスマートフォンに! シャオミも健闘

文●末岡洋子 編集● ASCII編集部

2018年05月09日 12時00分

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 1000ドルもするスマートフォンが果たして売れるのか……昨秋にAppleが「iPhone X」を発表したときに、そう思った人が少なからずいたはずだ。フタを開けてみると、2018年第1四半期、iPhone Xは世界で最も売れたスマートフォンとなった。今回はランキング上位4機種を占めたApple、そして5位のXiaomi(シャオミ)を見てみたい。

以前はオンライン限定で展開を進めてきたシャオミだが、2015~16年にかけての不調を経て、リアル店舗での展開やPR活動により、復活が明らかになってきた。写真は昨年秋に上海で見た広告

決してニッチではなかった
iPhone Xは2018年Q1に一番よく売れたスマホ

 Strategy Analyticsが集計した2018年第1四半期の機種別販売台数で、首位となったのはiPhone Xだった。市場にとっては、年末商戦が終わった、どちらかと言えば冴えない時期がQ1だが、1600万台を売り上げたと予想している。累計の出荷台数は5000万台程度に達するという。

 同社の調べでは、2017年第4四半期でも全体の25%の売り上げを占めるなど、iPhone Xは好業績を収めていた。iPhone XはFace ID用など部品供給問題が危惧されたものの、11月の発売日の後、年内にも在庫は潤沢に供給されるようになった。つまり、ユーザーのイライラが爆発しない程度に収まったと言える。それに何と言っても、このようなユーザーは1000ドルという価格帯も気にせずに購入しているのである。

 レポートからは、iPhone Xが”フラッグシップ効果”を生んでいることもわかる。Appleは1位から4位を独占(2位:iPhone 8、3位:iPhone 8 Plus、4位:iPhone 7)、iPhoneブームは相変わらず続いている(もしくは、それしか選択肢がないのか)と言わざるをえない。

 Apple自身も決算発表で、第1四半期に最も売れたのは「iPhone X」と公表している。

再び好調なシャオミ、大規模なIPOがまもなく

 さて、安定のAppleとともに注目したいのが、CEOが中国のSteve Jobsと言われたLei Jun氏が率いるXiaomi。ついにIPOを実施することとなった。香港証券取引所に上場し、100億ドルの調達を狙う。時期は6月頃と見られており、成功すれば、2014年にニューヨーク証券取引所でIPOを行なったAlibaba Group以来の規模になると言われている。Alibabaはこの時、250億ドルの調達をやってのけた。

 そのXiaomiは追い風の中でのIPOとなる。上記のStrategy AnalyticsのレポートではiPhoneが4機種並んだ後の5位に、同社の「Redmi 5A」がランクインしている(同レポートは6位までの機種を公表しており、6位はSamsungのGalaxy S9+だ)。Redmiは同社の低価格帯モデルで、最新機種のRedmi 5Aは昨秋に発表された。Snapdragon 425を搭載、メモリー2GB、ストレージ16GB。カメラはメインが13メガでインが5メガで、画面サイズは5.5型。OSはAndroid 7.0で、独自UIである「MIUI 9」を採用する。

 IDCによるとXiaomiの世界シェアは現在4位(2018年Q1)。上位5ベンダー(Samsung、Apple、Huawei、Xiaomi、OPPO)の中では前年同期からの成長率は87.8%と群を抜いている。

スマホメーカーではなく、インターネットカンパニー
インド市場での好調もあり、一時期の低迷から復活へ

 Xiaomiは2010年に創業、低価格ながら高スペックなスマートフォンとオンラインでのフラッシュセールにより人気に。2013年ごろから国際展開を図る。

 だがその後、ユーザー側がフラッシュセールに飽きがきたのか、MIUIの問題なのか、OPPOやHuaweiが同じように安価な端末を作りオンライン販売を開始したからか、2015~16年ごろは不調に陥り、上位ランキングから姿を消していた。国際展開もインド以外は難航し、当初の大規模な目標を縮小していた。

 Xiaomiはオンライン限定から、リアルショップにも展開する戦略へと切り替える。スマートフォンにとどまらない製品ラインナップも展開し、2017年に入ってカムバックした。

 Xiaomiの成功は本国の中国、それにプラスしてインドによるところが大きい。中国ではAppleを超えていると言われており、インドではシェア2位。中国以外では最大市場となっている。ローカル戦略として現地に製品や研究開発チームを持っているし、オンラインだけではなく小売の仕組みも構築している。当初はやらなかった広告も行うようになった(記事冒頭の写真は2017年秋、上海の地下鉄でみた広告)。

 Xiaomiは2017年末にスペインに進出しているが(Amazon SpainとMicrosoft Storeへの展開)、英国でもオペレーターである”3”と組んで、リリースされることが明らかになった。3の親会社Hutchisonは香港に拠点を置く企業であり、英国以外にも欧州ではアイルランド、デンマーク、スウェーデンなどで展開している。おそらくこれらの国の“3”のショップでもXiaomiのスマートフォンが並ぶと予想される。

 CEOのLei Jun氏はIPOの書類で「イノベーション主導のインターネットカンパニー」と自社の目標を説明している。2014年のことだが、Xiaomiの共同創業者の一人であるLin Bin氏の話を聞く機会があり、終了後、Google・Apple・Amazonの3社から近いものを選んでもらったところ「Amazon」と言っていたが、Xiaomiの戦略はほぼ一貫していると言って良い。今後はXiaomiからサービスの話が出てくることが増えるのかもしれない。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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