これぞコンパクト! 手のひらサイズのプレミアム 「Xperia ray SO-03C」

文●君国泰将 編集● ASCII編集部

2018年05月10日 12時00分

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 日本でAndroidスマホといったら「Xperia」! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(基本的に登場するのは国内で発売されたモデルのみです)。

 東日本大震災という未曾有の災害に見舞われた2011年。フィーチャーフォンからの移行期に、徐々に大画面化していくスマートフォンにあって、あえてコンパクト路線に踏み切ったモデル「Xperia ray SO-03C」が登場しました。

 ディスプレーサイズは3.3型(480×854ドット)という、今では考えられないような小さな画面に、とても薄くて小さいボディーに、約100gという軽さ! 持ちやすいフォルムに、サイド部分には超硬アルミ合金のメタルフィニッシュの質感と、キラメキのあるリアカバーがあわさって、美しいデザインでした。

 本体サイズは、約53×111×9.4mm。物理キーとしては、側面に電源ボタン、右側面に音量調節キー、インターフェースはイヤホン端子とMicroUSB端子のみ。Xperiaの特徴でもあるカメラボタンは省かれて、シンプルで使いやすさを重視した構成です。

 また、独特な操作キーまわりで、ディスプレー下にあるバックキーとメニューキーはタッチセンサーになっており、ホームキーのみ独立した半円状のボタンとなっています。 ホームキーの周囲にあるのは本体カラーと同色のクレッセント(三日月)ライン。このラインにはLEDライトが組み込まれ、着信時や充電時などに光るギミックを持たせて、インフォメーション機能も備えています。

 スペックは、プロセッサーにSnapdragon MSM8255(1GHz)、メモリー512MB、内蔵ストレージ1GB。通信方式は送信時最大5.7Mbps、受信時最大14MbpsのFOMAハイスピードに対応しているほか、Wi-Fi(IEEE802.11g/b/n)、Bluetooth ver. 2.1 + EDRを搭載。OSは、Android 2.3を採用していました。バッテリー容量は1500mAhと少ないながらも、背面カバーを外してバッテリー交換ができるため、予備バッテリーを持ち歩いての運用も可能です。

 小さいボディーながらも、当時のメインモデル「Xperia arc SO-01C」と同じく、810万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」、F値2.4の明るいレンズを備え、手ブレ補正やノイズを抑えるメインカメラを搭載。そして、Xperiaでは初めて前面にもカメラ(32万画素)を備え、自撮りを楽しめるようになりました。

 そのほか、ミュージックプレイヤーとして、楽曲再生中に気になるアーティストの関連情報を簡単に検索できる「Infinite(インフィニット)ボタン」や、曲や気分に合わせてこだわりの音質を楽しめる「イコライザ設定」や迫力サウンドの楽しめる“xLOUD”といった、オーディオ機能も充実しています。

 文字入力では、文字入力アシスト機能「POBox Touch 4.3」を備えるほか、キセカエボードスキンを変える事で、より自分好みのキーボードを演出できるようになりました。 iモードのメールアドレスや絵文字、デコメールにも対応しています。

 Xperia rayのカラーバリエーションは、ピンク、ゴールド、ホワイトの3色。まだまだフィーチャーフォン所有者が多かった時期でもあり、サイズ感やカラーバリエーション、機能の使い勝手など含め、大きいスマートフォンを持つことに苦手意識があるユーザーをターゲットにしたモデルでした。神戸コレクションとコラボレーションしたリアカバー展開など、女性を強く意識したプロモーションも行なわれました。あれから、スマホは大画面化の一途を辿っていますが、今、このサイズが出たら人気が出そうですね。

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