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「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? (1/2)

文●小林 誠 編集● ASCII編集部

2018年05月14日 12時00分

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 主要3キャリアのミドルクラスのスマホ。ドコモ「MONO MO-01K」、au「Qua phone QZ」、ソフトバンク「Android One S3」の3機種で比較を続けてきたが、最後はスタミナチェック。電池持ち重視の機種もあるのだが……果たして結果は?

MONO

Qua phone QZ

Android One S3

ここまでQua phone QZ、Android One S3が1勝ずつという展開

 主要キャリアでも一括2〜3万円台で購入できるお手頃スマホ、「MONO」「Qua phone QZ」「Android One S3」を取り上げて比較しているが、ここまで初回のスペック&料金では、auピタットプランを上手に使うことを前提にQua phone QZが1勝。速度チェックは接戦になり引き分け、カメラ対決は明るくキレイに撮れたAndroid One S3を、カメラアプリの追加が前提で1勝とした。

 個別のテストを見ていくとMONOも何度もリードしており、今回の3機種、得意分野はあるものの実力はかなり近い印象だ。最後のスタミナ比較で差をつけられれば決め手になりそう。まずは3機種の主なスペックをおさらいから。

  ドコモ「MONO
MO-01K」
au「Qua phone QZ」 ソフトバンク
「Android One S3」
メーカー ZTE 京セラ シャープ
本体サイズ 約69×142
×8.9mm
約72×145
×8.7mm
約71×144
×8.5mm
重量 約153g 約136g 約143g
画面サイズ 5型 5型 5型
画面解像度 720×1280ドット 1080×1920ドット 1080×1920ドット
OS Android 7.1.2 Android 8.0 Android 8.0
CPU 1.4GHz+1.1GHz
(8コア)
1.4GHz+1.1GHz
(8コア)
1.4GHz+1.1GHz
(8コア)
ROM/RAM 32GB/3GB 32GB/3GB 32GB/3GB
メモリーカード microSDXC
(256GB)
microSDXC
(256GB)
microSDXC
(256GB)
国内4G対応バンド 1/3/19/21 1/3/18/26/41 1/3/8/41
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE
連続通話時間 630分(LTE) 960分(LTE) 1310分(LTE)
無線LAN IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
カメラ画素数 1320万画素 1300万画素 1310万画素
インカメラ 500万画素 500万画素 500万画素
防水/防塵 IPX57/IP6X IPX58/IP5X IPX58/IP6X
ワンセグ × × ×
フルセグ × × ×
おサイフケータイ × × ×
NFC × × ×
Bluetooth 4.2 4.2 4.2
MHL(HDMI) × × ×
キャスト ×
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 2800mAh 2600mAh 2700mAh
Qi × × ×
生体認証 × × ×
USB端子 microUSB Type-C Type-C
カラバリ White、Gray Black チョコミント、カシスピンク、シトラスレモン、インディゴ ネイビーブラック、ホワイト、ピンク

 画面サイズは3機種とも5型。ただ解像度が低いMONOは消費電力の面で有利かも。バッテリー容量でもMONOがわずかに大きく2800mAh、Android One S3の2700mAh、Qua phone QZの2600mAhの順。ただし連続通話時間を見るとAndroid One S3、Qua phone QZ、MONOの順になっている。さて実際のところはどうか。テストしてみよう。

YouTubeの2時間連続再生ではMONOがリード

 まずはYouTubeの2時間連続再生。満充電の状態からスタートし、2時間再生後の電池残量を見る。画面の明るさは自動調整、音量は中くらいに手動設定、3機種とも筆者宅のWi-Fiに接続し、BluetoothやNFCはオフ、GPSの位置検索は高精度、Googleアカウントは同じ、その他の設定は初期のままだ。電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」でチェックする。

  MONO QUA phone QZ Android One S3
2時間視聴後の
バッテリー残量
73% 58% 62%

 今回はトップのMONOでも残量73%。以前のスマホとの比較とも比べてもやや奮わない。他の2機種もさらに厳しい。また、Battery Mixとの相性がよくないのか、Qua phone QZの消費の経過を見るとグラフが急降下、急上昇している。残量自体は正確だと思うが、少々心配だ。

 画面の明るさを見ると、MONOが一番明るく(というか淡い)、Android One S3は濃い色に、Qua phone QZは中間といった印象だ。

最長13時間テスト 3機種とも待受だけならは長持ち

 いつもなら同じ設定でYouTubeの24時間ライブ配信を流し続けるのだが、今回はちょうどよいライブ配信の番組が見つからず、2回テストを行ったものの、それぞれ動画は5時間、3時間しか流れていない。テストできる期間も限界だったので、今回はこの2つのテスト結果でお許し願いたい。まずは7時間中、5時間YouTubeを再生したテスト。

 最初の5時間が動画視聴、残り2時間は放置。Android One S3がトップの残量38%。しかしMONOもほぼ同じ37%。Qua phone QZは22%と離された。

  MONO QUA phone QZ Android One S3
7時間テスト
(5時間YouTube)
37% 22% 38%

 続いて13時間中3時間YouTubeを再生したテスト。

  MONO QUA phone QZ Android One S3
13時間テスト
(3時間YouTube)
64% 56% 61%

 最初の3時間が動画視聴、残り10時間は放置。こちらはMONOが逆転し64%となっている。この2つのテストを見ていると、動画視聴時は一気に電池が減るものの、放置状態であればほとんど電池消費が無い。YouTubeの動画再生ではやや厳しい結果だとしても、待受中心のユーザーにはさほど心配なさそうだ。

カメラ、Kindle、マップの連続使用
MONOが終始譲らず!

 最後に複数の機能を使用してのスタミナテスト。カメラで静止画50枚を撮影し、そのまま10分の動画を録画。続けてWi-FiでKindleのアプリをインストールし、電子コミック1冊を各機種に追加して読み終える。さらにマップを起動して外出、キャリアの回線を使いながら30分間ナビ機能を利用して目的地(駅)まで歩く。

  MONO QUA phone QZ Android One S3
カメラ撮影後 96% 95% 95%
電子書籍1冊 89% 85% 87%
マップGPS30分 78% 71% 75%

 MONOが常にトップ。その差はわずかだが、カメラ撮影では4%減、Kindleで7%減、マップで11%減という結果。それに続くのが、Android One S3。Qua phone QZはKindle、マップで電池消費がやや大きい。スタミナに関しては3機種で比べるとやや厳しい結果になった。

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