2画面や23cmの超縦長なものまで台湾の業務用スマホがアツイ!

文●山根康宏 編集●ASCII編集部

2018年06月15日 10時00分

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COMPUTEX TAIPEI 2018には面白いスマートフォンの展示も多く見られた

 COMPUTEX TAIPEI 2018のモバイル製品での一番の注目はASUSの「ROG Phone」でした。このROG Phone以外にスマートフォンの目立った新製品の動きはありませんでしたが、会場を回ると面白い製品をいくつか見つけることができたのです。いずれも業務用のスマートフォンなのですが、個人で使いたくなるような製品も多くありました。

もしかして2画面スマホ?
Windowsも動くレジ用端末「Checkout M」

 Innowi社の「Checkout M」は6.4型(1080×1920ドット)ディスプレーを搭載する、やや大きめのスマートフォン。OSはあらかじめAndroidまたはWindows 10(Windows 10 IoT for Enterprise)のいずれかを選択できます。展示機はWindows Phone無きあとのWindows 10ベースのスマートフォンのよう。CPUの詳細は不明ですがAtom Cherry Trail、メモリーは最大8GBまで搭載できるとのこと。

Windowsが動くスマートフォンなCheckout M

 本体の上部にはスリットがあって、クレジットカードをスライドさせて読み込むリーダーになっています。特記すべきは背面で、なんとこちらにも2.7型のディスプレーを搭載しています。もしかして表裏が使える2画面スマートフォンなのかな、と期待したのですが、ここはクレジットカードを読み取った時に、暗証番号入力用の10キーを表示したり、ディスプレー上に指先でサインをするためのもの。つまり背面ディスプレーは支払い時の認証などに使われるわけです。

本体上部のスリットはクレジットカードを滑らせて読み込むリーダー
背面にもディスプレーを搭載。残念ながら2画面スマホではない

全長23cmの超縦長スマホ「Hera」

 Mplus社の業務用スマートフォンは、普通のスマートフォンをさらに縦に伸ばした全長23㎝という、とてつもなく長いフォルムが特徴です。ディスプレーは4.7型(720×1280ドット)ですが、スマートフォン部分の上に非接触式のカードリーダーを搭載しているのです。ここにICカードなどをタッチして決済します。縦に長いのはお店のスタッフがエプロンのポケットなどに入れやすいような形状にしているからでしょうか。

普通のスマホの2倍くらいの長さのHera

 ここまで長いと、どこを握って持てばいいか悩んでしまいそうですが、側面から見ると重心の中央あたりにちょうど指先がかかるようになっています。また、オプションのソフトケースにはベルトがあるので指先にかけると落下防止にもなるとのこと。さすがにこのHeraを普段使いしようとは思わないでしょうが、ここまで本体のデザイン設計を自由なものにできるのは業務用だからなのです。

横から見てもかなりの長さ。重量は360グラムもある
こんなデザインにできるのも業務用だから

普通のスマホの厚みなのに
クレジットカードを刺して読み込める「E6」

 Xema社の「E6」は見るからに普通のスマートフォンです。ディスプレーは5.5型(1080×1920ドット)、本体サイズは76.4x158x9.1mmとごく標準的な使える大きさです。よく見るとディスプレー上部中央にロゴが見えますが、ここにNFCが搭載されICカードなどを読み取ることができます。

普通のスマートフォンそのものなE6

 一方、右の側面を見ると縦に長いスリットがあります。実はこれ、クレジットカードを差し込むスリット。一般的にカードリーダーはある程度の厚みが必要ですが、E6はわずか10mm以下の厚みの本体内部に、リーダーを内蔵しているのです。使い道はさておき、この端末はちょっと欲しいなと思ってしまいました。

この薄さの本体にクレジットカードを挿入することができる
このまま支払い端末として利用できる

カジュアルな色合いのプリンター内蔵端末「i5」

 5型ディスプレーを内蔵したSanlan社の「i5」はレシート打ち出し用のサーマルプリンターを内蔵した端末。この手の端末はすでに各社から販売されていますが、このi5はカジュアルな色合いのボディーが特徴です。おもちゃ屋さんなどで使われていたらお店の雰囲気にも似合いそう。本体カラーはほかにオレンジもあります。

緑のボディーが業務用には見えないi5

 充電用のステーションも同じカラーリングのものが付属。特筆すべき機能はこれといってないのですが、黒や白といったありがちな色合いではないあたりにメーカーの遊び心も感じられるところです。

58mmのロール式感熱紙利用、各社似たような本体デザインだ
クレードルも同じカラーでそろえている

デザイン重視で設計された業務用スマホ「F750」

 Cilico社の「F750」はテンキーを備えたスマートフォンで、ディスプレーは4型(480×800ドット)。テンキー部分にはファンクションキーを2つ備え、アプリや機能のショートカットボタンとして利用できます。本体下部は丸みを帯びた形状で持ちやすそうです。

テンキー端末のF750。ファンクションキーも搭載

 本体は黒をベースにスカイブルーのパーツを組み合わせたツートンカラー。全体的に曲線を多用しており、北欧製品っぽさも感じられます。ブース担当者によると、本体設計を手掛けるデザイナーも自社にいるそうで、業務用端末の世界にも美しい製品を提供したいと考えているそうです。理科系出身の筆者には、どことなくカシオの関数電卓のイメージもかぶります。こんな端末を荷物配送の人が持っていたら、ちょっと注目しちゃいそうです。

黒と青のコントラストがなかなかきれい
業務用端末だけに使うにはもったいないかも

 普段見かける大手メーカーのスマートフォンには見られないデザインや機能が搭載された業務用のスマートフォン。黒くてゴツイデザインの製品ばかりでしたが、それも少しずつ変わりはじめています。海外のIT系の展示会では業務用・B2B向けの製品もチェックするのが楽しくなりそうです。

業務用スマホの世界は奥が深い

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