自撮りからインスタ映えまで! 従来機よりも格段に進化したZenFone 5のカメラ

文●林 佑樹 編集●ASCII編集部

2018年07月01日 12時00分

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 前編に続いて、ZenFone 5レビューの後編はカメラを見ていく。すっかりお約束になりつつあるデュアルレンズ仕様になっている。写真の味付け傾向はZenFone 4からあまり変化していないが、AIによるシーン識別を強くアピールしており、その識別精度も良好だ。AIベースの識別については、ファーウェイが1歩先を行っているのだが、後発としては十分にがんばっているものだ。店頭などでテキトーに人に向けてみると、それがよくわかるだろう。

ミドルクラスでもお約束になりつつあるデュアルレンズ仕様

 アウトカメラから見ていこう。メインカメラと広角カメラがあり、メインカメラは1200万画素でF1.8、センサーサイズは1/2.55。イメージセンサーはソニー製のIMX363。広角カメラは800万画素で120度、F2.2。メインカメラの画角をはじめ、それ以外の諸元については公開されていない。

 AIシーン分析機能は16シーンに対応しており、認識すると画面上にアイコンが表示される。人物、フード、ドッグ、キャット、サンセット、スカイ、フィールド、オーシャン、フラワー、グリーン、スノー、ナイト、ステージ、テキスト、QRコード、トライポッドとなっており、それぞれ自動的に撮影設定が決定される。人物やフード、ドッグ、キャット、スカイなどの誤認しにくいものは判定は早い。トライポッドは三脚用セッティングだが、実際に三脚にマウントしてもとくに表示される気配がなかった。

 また、サードパーティー製アプリを起動しなくてもQRコードを読めるのは地味に便利だ。

メインカメラ/広角カメラの文字の下にアイコンが表示される。食べ物のイラストではフードモードにならないなど、ちゃんと識別をしている

 効果的で分かりやすいのは、風景や人物。フードに関しては、屋内ではそこそこであり、Proモードで自分で設定したほうがいい場面が多くあった。とくにもっとも頻度が高いであろう屋内であれこれ試したが、イイ感じのショットになることがなかったので、自然光下前提なのかもしれない。幸い、Proモードは設定豊富でいじりやすいので、ご飯写真のときだけProモードはアリだ。

 ProモードはUIがとてもよくなった。操作しやすく、水準器も扱いやすくなっており、各パラメーターにAutoモードがあるため、任意の項目だけ設定して使用するのがラクでいい。また、シャッター速度は最大32秒と遊べる余力もアリ。

水準器はProモードのみなのだが、Autoモード時にも表示できると便利そうである

※以下の作例はすべて原寸で掲載しています。データ通信量にご注意ください。

シャッター速度32秒で遊んでみたもの。意外とイケる。RAWでの保存にも対応するので、センサーの限界に挑んでみるのもいいだろう
左がメインカメラ、右が広角カメラ。ZenFone 4と比べると広角カメラの画質向上がわかりやすい
派手な味付けはない傾向だが、描写自体は良好。Instagram用に加工する前提であれば、とても扱いやすい
HDRを使用した場合のもの
AIシーン分析でグリーンとなった
18:9での撮影にも対応している
スローシャッターで遊べるのは、何かと可能性を秘める
メインカメラのOISは良好。片手ツマミ持ちでもOKだった
メインカメラの接写テスト。わりと寄れない
広角カメラの場合。メインカメラと同じ部分にフォーカスを合わせたが、こちらはパンフォーカス前提な認識でいいだろう
写真程度の暗さであれば十分に写る
ご飯写真はフードモードになりにくいため、そのままだと美味しく見えるように撮れることがなかった
フードモードになったデータ。パリピな感じで彩度マシマシ! ではないあたりに好感が持てる

 インカメラにはお約束の美肌機能に加えて、ファンデもある。美肌のアルゴリズムはZenFone 4からほとんど変更されていないようだが、ファンデはデフォルトである5でもマットになった感が強く、リアルタイムプレビューも良好なので、自撮り用としての性能は相変わらず高い。各パラメーターを3基準にして、自分の肌と好みを探っていくといいだろう。

初期設定での自撮り。マットな具合がけっこうイイ
セルフタイマーはシャッターボタンをドラッグで実行可能な操作が便利
  ZenFone 5 ZenFone 5Z(参考) ZenFone 5Q(参考)
メーカー ASUS
価格(税抜) 5万2800円 6万9800円 3万9800円
ディスプレー 6.2型Super IPS+液晶(19:9) 6型IPS液晶(18:9)
画面解像度 1080×2246ドット 1080×2160ドット
サイズ 約75.6×153×7.7mm 約76×160.5
×7.7mm
重量 約165g 約168g
CPU Snapdragon 636
1.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 845
2.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 630
2.2Hz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB 4GB
内蔵ストレージ 64GB 128GB 64GB
外部メモリー microSDXC(最大2TB)
OS Android 8.0 Android 7.1
LTE対応バンド 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41
3Gバンド 1/2/5/6/8/19
DSDS ○(4G+4G DSDV) ○(4G+3G)
CA対応 ○(2CC) ○(3CC) ○(2CC)
VoLTE ○(ドコモ、au、Y!mobile)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:12メガ(標準)+8メガ(広角)
/イン:8メガ
リア:16メガ(標準)
+8メガ(広角)
/イン:20メガ(標準)
+8メガ(広角)
バッテリー容量 3300mAh
高速充電 最大5V/2A 最大9V/2A 最大5V/2A
生体認証 指紋、顔
SIM形状 nanoSIM×2(microSD排他) nanoSIM×2
(microSD別)
USB端子 Type-C microUSB
3.5mmイヤホン
カラバリ シャイニーブラック、スペースシルバー ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック

新機能「AI Photo Learning」は
回数を重ねると楽しい

 新しい機能で注目はAI Photo Learningがある。ギャラリー内の「アシスタント」から実行できるもので、ギャラリーの編集機能を使用すると、処理後の画像と処理前の画像が表示され、気に入ったほうの処理を選ぶと、それを記憶していく。これを繰り返し学習させていくと、写真に応じて自動的に処理を実行してくれるようになる。数回ではとくに変化はなかったが、10回以降はたまに反応するようになり、なかなか面白い機能だ。カメラでの撮影時点で実行してくれるといいのだが、それは今後に期待したい。

純正の写真編集機能は充実しているので、しばらく使い込んで覚え込ませてみよう

 ZenFone 5のディスプレーはDCI-P3対応となっている。iOSデバイスではおなじみだが、Androidではまだ少ない。ただ対応しているだけなく、環境光に合わせた自動色調調整機能まであり、しかも精度が高く、iPad ProのTure Toneに近く、ストイックに合わせてくれる。

 スマホで撮影したデータは共有することが前提的なので、色が分かりやすいのはうれしい部分といえる。なお、デフォルトはDCI-P3で、標準を選ぶとsRGBになる。世の中の大半は、いまのところsRGBなので、シェア前提であれば最初に設定を変更してもいい。

ディスプレーの項目の最下段に「画面カラーモード」がある
「自動調整を有効にする」で、環境光に合わせて色温度などを調整してくれる
「広い色域」がDCI−P3、「標準」がsRGB

 ZenFone 5のスペックはSoCがSnapdragon 636、メモリー6GB、内蔵ストレージが64GB、バッテリー容量3300mAhなど。ミドルクラスとしては充実したものといえる。また、DSDVである点もポイントだ。これにより、4G+4G同時待受が可能になるだけでなく、auをバックボーンとするMVNOも選択肢に含めることができる。

 ベンチマークを見ると、過不足ないスコアとなっている。3D中心のゲームにはさすがに弱いが、CPU性能は上々であり、あまり困ることはなさそうだ。画面録画や配信のできるGame Genieを使用する場合、ブラウザーなどの操作の録画であればなんら問題ないが、3D中心のゲームの場合はアプリ側の設定によっては応答が遅くなることもあったので、事前にテストしておきたい。このあたりを考えているのであれば、ハイエンドモデルの「ZenFone 5Z」をチェックしておこう。

 また、メモリーが6GBと多いのも特徴で、SNSをモリモリとしつつウェブブラウズ、といった場合も応答性が気になることはない。AIブーストはAnTuTu Benchmarkでの効果が明瞭だが、よく体感できるシーンはそれほどないため、バッテリーライフを考えると限定的な扱いでよさそうだ。なお、下記ベンチマークはAIブーストをオフにした状態のもの。

3DMark
PCmark for Android Work 2.0
PCmark for Android Compute
Geek Bench 4.2.0
AnTuTu Benchmark

 ほどよく、PUBG Mobileが配信されたので実際に遊んでみた。起動直後の判定は「バランス画質」。グラフィック設定を高くしてもプレーはできたが、シーンによってはフレームレートの落ち込みがよく発生したため、快適にプレーしたいのなら、アプリ側のオススメに従っておくといい。

 また画面が16:9よりも広いため、指で隠れる部分が気になりにくいのも良かった。なお、プレー時にはヘッドフォンを推奨する。これは音楽を再生してみるとわかるが、受話口側のスピーカーと底部のスピーカーの音量バランスが悪いからだ。

「PUBG Mobile」(C)2018 PUBG Corporation. All Rights Reserved.

 価格からすると、フラッグシップモデルのZenFone 5Zと共通した部材を採用しているため、高級感が十二分にある。またスペックについても普段使いの範囲で十分であり、メモリーは6GBなので、起動しっぱなしにしたり、Twitterのように徐々にメモリー消費量が増えていくようなアプリを常用するシーンに強い。なるべく端末購入費を抑えていきたいのであれば、ZenFone 5をチェックするといいだろう。


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