3大キャリアから格安SIMに乗り換えていい人の条件を解説する

文●正田拓也

2018年07月05日 12時00分

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もはや格安SIMとサブブランドと3大キャリアは入り乱れている
もはや格安SIMとサブブランドと3大キャリアは入り乱れている

 格安SIMはすでに一般的になった感がある。自分で調べて格安SIMを選んでいる人のほか、家電量販店で相談したらいつのまにか格安SIMになっている人、最近ではキャリアショップで相談したらサブブランドに移行していたという人もいる。

 そこで、移行のチェックポイントをまとめてみた。相談を受けたときにでも活用してほしい。

 まず最初に、通信事業者のランク分けを簡単にしておきたい。

表

小学生向け携帯電話を使っているなど
3大キャリアから離れないほうがいい人の条件

3大キャリアでは常に最新スマートフォンを買いやすい施策ともに用意
3大キャリアでは常に最新スマートフォンを買いやすい施策ともに用意

 サブブランドも含む格安SIMへ移行しない方がいい人のパターンはいくつかある。下記のような人は、ドコモ、au、ソフトバンクに留まっていたほうがいいように考えている。

  • 海外利用で割安な定額パケット料金や割安な通話を利用する人
  • 小学生向け携帯電話(キッズケータイなど)を利用する人と保護者
  • 事業者決済サービスを活用している人
  • 年齢認証が必要な人(主にLINE)
  • 通信速度が混雑時でも遅くなっては困る人
  • 最新iPhoneや上位スマホを割安またはローンで買いたい人
  • フィーチャーフォンでの通話がメインの人

 海外利用については現地SIMや現地のWi-Fiサービスを使ってIP電話アプリをフル活用するという代替方法もあるが、それ以外はなかなか代替の方法がない。

小学生向けの携帯電話を使うなら、保護者とも3大キャリアにしたい
小学生向けの携帯電話を使うなら、保護者とも3大キャリアにしたい

 また、小学生向けの携帯電話の場合、位置検索が同じキャリアの保護者のスマートフォンでないとほぼできない。このため、親子とも同じキャリアにしておくしかない。

 実際には小学生に(携帯電話ではなく)スマートフォンを持たせてしまったほうが位置検索もできてコストも割安になるのだが、多くの学校で持ち込みが許された携帯電話が小学生向けのケータイに限られてしまうことから小学生にスマートフォンは現実的でない。

 LINEの年齢認証は少々厄介だが、公式には3大キャリアだけの対応となる。サブブランドではY!mobileがソフトバンクとほぼ同等の認証ができるほか、MVNOの格安SIMではLINEモバイルが年齢認証にも対応している。

 また、この連載でも何度か話題にしているが、最新iPhoneや上位スマートフォンが欲しいという場合には、購入方法によっては多額のインセンティブを投入して安値提供している3大キャリアにしたほうが総コストが安くなることもある。

 そして、最後にフィーチャーフォン主体の人も3大キャリアとなる。2000円以下で通話料と多少のメールも利用できるのは3大キャリアだけ。パケット通信がほぼない使い方では格安SIMのメリットはない。

 このほか、3大キャリア独自の動画配信や電子書籍などコンテンツサービスもあるが、これはキャリアフリーになっていて他社乗り換え後も継続して利用できるものや、ほかで代替できるサービスなので、あまり問題にならないだろう。

 こういった点で3大キャリアに残る理由がない場合は、サブブランドやMVNOの格安SIMへの乗り換えを検討してもいいだろう。

キャリアメールが必須など
サブブランドがいい人の条件

ワイモバイルの店舗。ソフトバンクとの複合店も多くなっている
ワイモバイルの店舗。ソフトバンクとの複合店も多くなっている

 以下のような人は3大キャリアからサブブランドに乗り換えても大丈夫。しかし、MVNOの格安SIMには移行しない方がいい。

  • キャリアメールが必要な人
  • 混雑時の極端な速度低下が許せない人
  • 電話番号の頭に番号(プリフィックス)を付けずに定額通話がしたい人

 サブブランドの利点は、3大キャリアと似たような料金制度ながら絶対的な料金が安いこと。そして、現時点でMVNOの格安SIMほど混雑時の速度低下がないこととなる。そのなかでもメリットはキャリアメールがあることだ。

 ここで言うキャリアメールとは、携帯電話間の迷惑メールフィルターを通過してくれるメールアドレスのこと。

 メール相手が携帯電話だけという人だと、キャリアメール以外からのメールを頑なに受け付けない人もいる。

 MVNOの格安SIMでGmailだけを使っている人からすれば、まったくメールを受け取ってもらえないことになる。

 サブブランドならキャリアメールが使えるので(ただしアドレスはそれぞれのものになる)、その点は安心。ただし、UQmobileは利用に月額216円のオプション料金がかかる。

 また、定額料金内で通話する場合、専用発信アプリや頭に番号を付けなくてもいいのがサブブランド。発進時、相手に通知される番号が乱れることもない。

 iPhoneを利用する場合でも不在着信に対するコールバックが簡単なので、ある程度通話をするならサブブランドは有利だ。

 そして、店や端末種類を選ぶ購入方法となるが、新規加入に伴ってスマートフォンを一括0円で購入した場合、月々の割引だけが残ってMVNOの格安SIMよりも大幅に安く利用できる可能性がある。

ずーっと安く使いたいなど
MVNOの格安SIMが合っている人の条件

楽天モバイルはサブブランドをターゲットに安さを強調
楽天モバイルはサブブランドをターゲットに安さを強調

 3大キャリア、サブブランドに留まるべき条件にひっかからない人であれば、MVNOの格安SIMがオススメとなる。特に以下のような人はMVNOの格安SIM一択だ。

  • データ通信だけ、とにかく安く使いたい人
  • データ専用で、夏休みなど短期間だけ契約したい人
  • 最初だけ安いのはイヤ、ずっと安く使いたい人
  • 長期契約はできれば避けたい人
  • 端末はすでに持っているので、回線契約だけ安いものにしたい人
  • 一回の通話は5分を超えて10分までのことが多い人

 すでにキャリアメールも使ってない、通信事業者に依存するサービスもない、対応端末は持ってるからこのまま使いたい、何かあったら困るから最低期間経過後は違約金なしで解約したい、というのであればMVNOの格安SIMとなる。

 また、通話についても長めの通話が多い人はMVNOの格安SIMが有利なこともある。3大キャリアには完全に定額通話もあるが、格安SIMの定額通話オプションは10分までは定額というところが多い。

 ただしMVNOの定額通話は専用アプリを使うか、番号の頭に特定の数字を付ける必要があるものが主流だ。

格安SIMでも個性がある、楽天やLINEのような特徴的なところも

 最後に格安SIMの中でもどこを選んだらいいかわからないという場合がある。格安SIMのなかでも特徴的なところをいくつか紹介したい。

 「楽天モバイル」は、将来的にMVNOを格安SIMから自前でネットワークを提供する通信事業者へと変貌する予定を立てているが、現状ではサブブランドに近い料金システムを持つMVNOとなる。

 2年か3年の長期契約プランをメインにしていることも、ほかのMVNOの格安SIMとの違い。楽天市場のヘビーユーザーなら安く使えるといった特典もある。

 「LINEモバイル」は、現在唯一のLINEの年齢認証ができる格安SIM。現在はドコモネットワークだがソフトバンクのネットワークのプランも提供開始し、ソフトバンクで販売されたiPhoneの一部がそのまま利用できる。

 「OCN モバイル ONE」はNTTコミュニケーションズが提供する格安SIM。NTTのブランドに信頼を寄せている人に向いているほか、関連会社のサイト「gooSimseller」などで回線契約セットでスマートフォンを大幅に安く販売することも特徴のひとつ。

 「イオンモバイル」はイオンのお店でも契約できる格安SIM。店頭契約場所が多いためリアル店舗が安心という人に向いているほか、他よりも少し安めの料金設定や、大容量プランまで用意している。音声通話付きの契約でも最低利用期間がなくMNP転出でなければ違約金なく解約できることも特徴。

 このほかにも格安SIM界の老舗で安定的なサービスを提供している「IIJmio」や、顧客サービスがユニークでファンが多い「mineo」などもある。

 手持ちのスマートフォンが使えるかどうかはそれぞれの格安SIM事業者が公開している対応表を確認するとよい。ぜひ、格安SIM選びの参考にしてほしい。

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