あっけないほど簡単 20年超のドコモユーザーが格安SIMへ乗り換える

文●正田拓也

2018年07月19日 12時00分

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SIMロックを解除した「arrows NX F-02H」
SIMロックを解除した「arrows NX F-02H」

 前回の記事に感銘を受けたのか、本連載の担当スタッフから「格安SIMに乗り換えたい!」との相談を受けた。

 ドコモの20年以上の長期ユーザーで長期割引も適用されているが、そろそろ料金を一気に安くしたいとのこと。そこで、その乗り換えの様子をレポートしたい。

月額料金はできるだけ安く
スマートフォンも買い替えない

 3大キャリアから格安SIMへの乗り換えとなると、付帯するサービスが変わってくるため、どうしても乗り換えられないという人が出てくる。その点については前回の記事でまとめている。

 改めて本人に確認してみたところ、3大キャリアでなくてはならない理由は特になさそうなので、サブブランド、格安SIMから選ぶことになった。おおまかな条件や希望は、以下のとおり。

  • できるだけ安くしたい
  • 通話付きで月間データ容量は3GBぐらい
  • ただし、発信はほとんどナシ
  • 現在のスマホをそのまま利用
  • テザリングもしたい

 スマートフォンは2年ほど前のハイエンドクラス「arrows NX F-02H」を使っているが、特に不満もなく、無理に買い換える必要性を感じないとのこと。

 今月は2年契約の更新月ではないため、解除料の約1万円がかかってしまうが、更新月を待つよりも格安SIMにすぐ乗り換えたほうがトータルの支払いは安くなるので、乗り換えを先延ばしにすることはしなかった。

手持ち機種を活かすためにドコモネットワークのMVNOへ

 できるだけ安く、となるとMVNOの格安SIMということになるが、サブブランドも格安SIMよりずっと安くなる可能性がある。しかし、手持ちのスマホはドコモ機なので、サブブランドのUQ mobileやY!mobileにすると対応周波数が怪しくなってくる。

 継続利用するarrows NX F-02Hを調べてみると、プラチナバンド対応はドコモのみ。そのため、UQ mobileやY!mobileにするとエリアに制限ができてしまうということで今回は断念。

SIMロック解除はオンラインでできる
SIMロック解除はオンラインでできる

 一応、UQ mobileと同じauネットワークを使う格安SIMを、SIMフリー化(SIMロック解除)したarrows NX F-02Hに入れて通信できるか試してみたが、会社の会議室で圏外になってしまうことからも見送ることにした。

 UQ mobileやY!mobileの場合、スマートフォン本体まで限りなく0円に近い金額で購入できて、しかも月額料金を安くできる可能性もあるが、スマートフォンを買い替える気はないし、データや設定の移行も面倒とのこと。

 そして通話の発信はほとんどないということから端末購入は考えず、“SIM変え”でドコモネットワークのMVNOな格安SIMに決定した。

 なお、手持ち機種がiPhoneのように、auもドコモもソフトバンクのプラチナバンドに全対応していたならば、エリアの問題がないためUQ mobileかソフトバンク回線のY!mobileにしていた可能性もある。

半年間月額200円! 費用で選んでBIGLOBEへ

 方針が決まったのでドコモネットワークのMVNOから選んでいけばいいのだが、費用を重視すると「イオンモバイル」など比較的安い金額で提供している業者に目が行く。

 しかし、今回は担当編集者(乗り換える本人)が自宅の固定回線のプロバイダーであるBIGLOBEのウェブサイトを確認したところ、キャンペーンで6ヵ月間は月額利用料が1200円引きになる、というバナー広告が目に入った。

 6ヵ月というと短いようだが、1200円×6=7200円の割引となる。さらにBIGLOBEの場合、他の契約があればプロバイダーの基本料ともいえる200円分がかからない。

 そのため、月間3GBの「3ギガプラン」で音声通話を付けて1600円のところが1400円引いて200円(ここまで税別金額)。

 消費税とユニバーサルサービス料が2円かかるので、最初の6ヵ月間は毎月218円、その後は毎月1514円で利用できることになる。

 ほかに欲しいスマートフォンでもあれば、例えば「gooSimseller」で大幅値引きのSIMフリースマートフォン購入と同時に「OCN モバイル ONE」に加入するというお得な方法もあるのだが、今回は端末の変更は希望なし。

 あくまで月額利用料を抑えることが目的なので、BIGLOBEのドコモネットワーク利用のプランに決定となった。

 相談された身としては、通話がもう少しあるならば「楽天モバイル」や、端末問題をなんとかしてサブブランド加入という選択肢も提案していたのだが、通話(発信)は限りなくゼロということでこの選択となった。

 なお、BIGLOBEは通話定額についても1回あたり10分までの定額(830円/月)だけでなく、3分までの定額(600円/月)のほか、月間の合計通話時間の定額制(最大90分が830円/月など)も用意している。今後、通話定額が必要になった際に申込みできる点も気に入ったようだ。

ウェブでMNP番号を取得……したかったが、なぜかエラー表示に

オンラインでMNP転出をしようと思ったらエラーが……
オンラインでMNP転出をしようと思ったらエラーが……

 ドコモの場合、現在でもドコモIDでログインしたお客様向けページで乗り換えのためのMNP番号の発行がすぐできる。これがauやソフトバンクよりもMNPしやすいという理由だ。

 担当編集者もやってみたのだが「お手続きできません」というエラー表示になり、処理が進まなかったとのこと。

 実はドコモでもウェブからMNP番号の発行ができないケースがある。複数回線を利用していて、MNP転出したい番号が“親”回線となっている場合だ。

 今回は残念ながらそのケースに該当してしまったので、契約状況の確認とMNP番号発行のためにドコモショップへ。電話でもできるのだが、会社の向かいのビルにドコモショップがあるという理由からドコモショップへ行ってMNP番号を発行した。

500円で購入した加入パック。ここに封入されているコード番号を利用すると手数料が0円に
500円で購入した加入パック。ここに封入されているコード番号を利用すると手数料が0円に

 並行してAmazonで加入パック(500円)を調達。そのままBIGLOBEサイトで申込みすると事務手数料が3240円かかってしまうが、加入パックを使って900円(送料400円)まで下げることに成功した。

 数年前からBIGLOBEは既存のBIGLOBEのアカウントで格安SIMに加入する場合、加入パックのオンラインのコードを用いて開通できるようになっているため、加入パックを使って安く加入する方法は実践したいところだ。

 MNP番号、加入パックが揃ったらBIGLOBEの申込みとなる。今回はオンラインで申込み。身分証の写真を撮ってアップロードする、というのが唯一の手間で、後は画面に沿って情報を打ち込むだけ。まったく難しいことはなく、到着を待つだけとなった。

2日ほどでSIMが到着 それを放置していたら……

BIGLOBEの電話アプリ。このアプリから発信することで30秒20円の通話料が9円になる(国内通話の料金)
BIGLOBEの電話アプリ。このアプリから発信することで30秒20円の通話料が9円になる(国内通話の料金)

 SIMは手続き後2日ほどで届いたとのこと。MNPのため、本来はSIMの開通手続をして切り替える必要がある。ただ、担当編集者は届いたSIMをしばらく放置していたところ、自動で開通手続きが行なわれ、気が付いたらドコモのSIMは使えない状態になっていたそうだ。

 そこで、慌ててスマホに新しいSIMを挿入したところ、自分の電話番号で発着信ができたとのことだ。

APNを設定。同梱の冊子に書かれている通りに入力すればいい
APNを設定。同梱の冊子に書かれている通りに入力すればいい

 最後にAPN設定をすればデータ通信も開通する。MVNO向けのSIMフリーだと主な格安SIMのAPN設定がプリセットされていて選ぶだけで使えるのだが、ドコモ機を使った場合は自分で設定しなければならない。

 といっても、SIMに同梱されて送られてきた冊子に設定方法が書かれていたので、その通りに設定することでデータ通信も行なえるようになった。

 以上でドコモから格安SIMへの乗り換えが済んでしまったのだが、担当編集者は品質にはおおむね満足しているようだ。

 事前に説明しておいた昼時や夕方の速度低下は気になるというものの、致命的というわけでもなく、月額利用料が安くなることを考えたら十分満足という範囲という。

 格安SIM利用者は少しずつ広がっている。条件をよく理解していれば、月々のコストを大幅に下げられることも可能。ぜひ、格安SIMの乗り換えを検討してみてほしい。

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