前回の記事に感銘を受けたのか、本連載の担当スタッフから「格安SIMに乗り換えたい!」との相談を受けた。
ドコモの20年以上の長期ユーザーで長期割引も適用されているが、そろそろ料金を一気に安くしたいとのこと。そこで、その乗り換えの様子をレポートしたい。
月額料金はできるだけ安く
スマートフォンも買い替えない
3大キャリアから格安SIMへの乗り換えとなると、付帯するサービスが変わってくるため、どうしても乗り換えられないという人が出てくる。その点については前回の記事でまとめている。
改めて本人に確認してみたところ、3大キャリアでなくてはならない理由は特になさそうなので、サブブランド、格安SIMから選ぶことになった。おおまかな条件や希望は、以下のとおり。
- できるだけ安くしたい
- 通話付きで月間データ容量は3GBぐらい
- ただし、発信はほとんどナシ
- 現在のスマホをそのまま利用
- テザリングもしたい
スマートフォンは2年ほど前のハイエンドクラス「arrows NX F-02H」を使っているが、特に不満もなく、無理に買い換える必要性を感じないとのこと。
今月は2年契約の更新月ではないため、解除料の約1万円がかかってしまうが、更新月を待つよりも格安SIMにすぐ乗り換えたほうがトータルの支払いは安くなるので、乗り換えを先延ばしにすることはしなかった。
手持ち機種を活かすためにドコモネットワークのMVNOへ
できるだけ安く、となるとMVNOの格安SIMということになるが、サブブランドも格安SIMよりずっと安くなる可能性がある。しかし、手持ちのスマホはドコモ機なので、サブブランドのUQ mobileやY!mobileにすると対応周波数が怪しくなってくる。
継続利用するarrows NX F-02Hを調べてみると、プラチナバンド対応はドコモのみ。そのため、UQ mobileやY!mobileにするとエリアに制限ができてしまうということで今回は断念。
一応、UQ mobileと同じauネットワークを使う格安SIMを、SIMフリー化(SIMロック解除)したarrows NX F-02Hに入れて通信できるか試してみたが、会社の会議室で圏外になってしまうことからも見送ることにした。
UQ mobileやY!mobileの場合、スマートフォン本体まで限りなく0円に近い金額で購入できて、しかも月額料金を安くできる可能性もあるが、スマートフォンを買い替える気はないし、データや設定の移行も面倒とのこと。
そして通話の発信はほとんどないということから端末購入は考えず、“SIM変え”でドコモネットワークのMVNOな格安SIMに決定した。
なお、手持ち機種がiPhoneのように、auもドコモもソフトバンクのプラチナバンドに全対応していたならば、エリアの問題がないためUQ mobileかソフトバンク回線のY!mobileにしていた可能性もある。