堅実な進化が魅力のSIMフリースマホ「AQUOS sense plus」

文●村元正剛 編集●ASCII編集部

2018年08月08日 12時00分

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 発売中のシャープ製SIMフリースマホ「AQUOS sense plus」を1週間ほど使ってみたので、率直な使用感をレポートしよう。

 AQUOS sense plusは、ドコモ、auが昨年11月に発売し、ロングヒットを続けている「AQUOS sense」の機能を拡張した上位モデルだ。AQUOS senseは、SIMフリー版の「AQUOS sense lite」も発売されたので、AQUOS sense liteの後継モデルと言ってもいいだろう。なお、シャープが初めて“SIMフリー専用”として開発したモデルでもある。量販店での実売価格は4万8360円(税込)だ。

本体サイズは約71×151×8.9mmで、重さは約157g
背面には1640万画素カメラを搭載。FeliCaにも対応。筆者はブラックモデルを使っているが、ほかにホワイトとベージュがある

5.5型のIGZOディスプレーを搭載
されど、結構スリム

 AQUOS sense plusは、5.5型のフルHD+(1080×2160ドット)ディスプレーを搭載している。画面アスペクト比が18:9と縦に長く、左右のベゼルが細いので、本体の横幅は71mmに抑えられている。前モデルのAQUOS sense liteの画面サイズは5型で、横幅が72mmだったので、「画面が大きくなり、なおかつスリムになった」と言っていいだろう。

 手にした印象としては、5.5型のわりにはコンパクト。片手で操作することが多い人にも適している。

大画面のわりには横幅が細く、持ちやすいサイズ感

 ディスプレーは、シャープが開発した技術によって省電力を実現したIGZO液晶ディスプレーを採用。さらに、液晶テレビ「AQUOS」で培った高画質化技術や、デジタルシネマの標準規格(DCI)に対応した高色再現性も備えている。発色が良く、視認性に不満を感じる人はいないだろう。

 ディスプレーの下には指紋センサーを搭載し、ホームキーとして使うこともできる。

指紋センサーの反応は良好。ここにナビゲーションキーの機能を割り当てて、タップするだけでホーム画面に戻したり、なぞって履歴を表示したりもできる

 電源ボタンや音量ボタンの配置は標準的なので、いままで他のメーカーのスマホを使っていた人でも違和感なく操作できるだろう。

本体右側に電源ボタンと音量ボタンを搭載
SIMはnanoSIMを1枚だけ挿せるシングルSIM仕様。microSD(最大400GB)にも対応
上部にイヤフォンジャックを搭載
底部にType-CのUSBポートを備える

Androidスマホとしてベーシックな操作性

 OSはAndroid 8.0。CPUはSnapdragon 630(2.2GHz×4コア+1.8GHz×4コア)、メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GBという、ミッドレンジの構成となっている。

 スマートフォンの性能を客観視する目安となるベンチマークを計測する「AnTuTuベンチマーク」で3回テストしてみたが、最高スコアは88846で、平均では88810だった。ヘビーユーザーには物足りないかもしれないが、日常使いには十分なスコアだ。

ミッドレンジのスマホとして上々のベンチマークスコアをマーク

 AQUOS sense plusの特徴として、ユーザーインターフェースが素のAndroidに近いことも挙げられる。「連絡先」ではなく「電話帳」というアプリ名になっていたり、「フォト」以外に、シャープ独自の「アルバム」という写真管理アプリがインストールされていたりといったメーカーカスタマイズは行なわれているが、実際に操作した印象としては癖がなく、シャープも手がけているGoogleブランドの端末「Android One」に近い。

Androidスマホとしてベーシックなホーム画面
アプリ一覧画面。プリインストールされているアプリは少なめ
クイック設定パネル
「設定」画面も標準的でわかりやすい

ナチュラルな色で撮れるカメラ
選べるガイド線が重宝

 カメラは背面が1640万画素、前面が800万画素。初期設定のままでキレイに撮れるが、「くっきり」「ふんわり」「接写」などの撮影モードも用意されている。また「マニュアル」を選択すると、かなり細かい設定もできる。

「オート」「マニュアル」以外に、被写体や撮影シーンに合わせて選べる撮影モードも用意
「マニュアル」を選択すると、ホワイトバランス、ISO感度などの手動設定が可能

 画質は、ナチュラルな色味で、明るく撮れる印象。ただし、鮮やかな色彩を好む人は物足りなく感じるかもしれない。なお、キャリアのスマホに比べるとシャッター音が小さいことも利点。静かなレストランなど、なるべく音を出したくない状況でも使いやすいだろう。

※作例はすべて原寸大で掲載しています。

遠景を撮影した作例
料理を撮影した作例
「接写」モードで花を撮影した作例
人物を撮影した作例
ワイドで撮りたいときは「18:9」を選べるなど、写真サイズの選択肢が多い

 AQUOSならではの独自機能としては「ガイド線」が便利だ。ガイド線は、画面を9分割するグリッドが表示されるのが一般的だが、AQUOS sense plusでは被写体に応じて、見栄えよく撮影するための構図に導く14種類ものガイド線が用意されている。

栄えがよい構図を決めやすい「ガイド線」が便利
ガイド線を表示した例

 前面のインカメラには「小顔補正」「美肌調整」といった機能があり、それぞれ「弱」「中」「強」の3レベルから選べる。ただし、映りを確認しながらのリアルタイム補正はできないので、不便に感じる人もいるだろう。

「小顔補正」「美肌調整」は、カメラアプリの「設定」で行なう必要がある
初期設定の「小顔補正・弱」「美肌調整・弱」で撮影した作例

AQUOSならではの独自機能も充実

 AQUOSスマートフォンの独自機能として、まず挙げたいのは「エモパー」だ。自分のプロフィールや、興味のあるテーマなどを登録しておくと、絶妙なタイミングで、ユーザーに役立つ情報を教えてくれたり、メモを保存したりできる機能だ。天気や歩数計の機能も組み込まれているので、使い始めるにあたってのハードルが低く、使いながら、使い方を覚えていける。

リマインダーとしても使える「エモパー」。自宅にいるときだけ音声をオンにするといった設定も可能

 画面を横から見えにくくする「のぞき見ブロック」という機能も便利だ。スマホは画面が大きいので、電車に乗っているときにメールを読む場合、周囲の目線が気になりがちだ。「のぞき見ブロック」をオンにすると、正面からは画面上のテキストが読めるが、斜めから見た場合は、画面に模様のフィルターを重ねたように見えて、文字が読めなくなる仕組みになっている。

クイック設定パネルでオン・オフができる「のぞき見ブロック」

 電話着信時などにディスプレーに表示される「ひかりエモーション」も楽しい。無くても困らない機能ではあるが、優しい気持ちになれる。

好みの点滅パターンを選択できる

 ディスプレーの上辺、または左右辺をなぞってスクリーンショットが撮れる「Clip Now」という機能もある。そのスクリーンショットの端を画面上に残して、それをタップすると開けて、さらにメールに添付したりもできるという便利な機能だ。

手軽にスクリーンショットを撮って共有できる「Clip Now」

 さらに「オートスクロール」という独自機能がある。ウェブを見ているときに、画面が自動でスクロールされる機能だが、個人的には、あまり必然性を感じなかった。使いこなしには、多少の慣れがいるかもしれない。

オートスクロール」を有効にすると、画面下に「+」「−」アイコンが表示。これらをタップして、スクロール速度も調整できる

【まとめ】いま使っている格安スマホに不満を感じている人は
乗り換えを検討すべし!

 2017年度の国内のスマートフォンの出荷台数シェアで2位(Androidスマホでは1位)になるなど、再び人気が高まっているシャープ製端末。通信性能などの安心感から選ぶ人が多いようだが、このAQUOS sense plusは、防水・防塵、おサイフケータイに対応し、Jアラート(国民保護情報)を含む緊急警報にも対応。Wi-FiはIEEE802.11acにも対応。さらにハイレゾ音源も再生できるなど、日本市場でのニーズに対して抜かりない仕様だ。

 現在、大手キャリアのエントリーモデルやミドルレンジモデルを使っていて、格安SIMに乗り換えたい人には理想的な選択肢となるだろう。また、いま海外メーカー製の格安のSIMフリースマホを使っていて、機能面や動作で不満を感じている人も乗り換えを検討するといいだろう。

シャープ「AQUOS sense lite」の主なスペック
ディスプレー 5.5型IGZO液晶(18:9)
画面解像度 1080×2160ドット
サイズ 約71×151×8.9mm
重量 約157g
CPU Snapdragon 630
2.2GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 3GB
内蔵ストレージ 32GB
外部ストレージ microSDXC(最大400GB)
OS Android 8.0
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/8/19/26/28/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:16.4メガ/イン:8メガ
バッテリー容量 3100mAh
防水/防塵 ○/○
指紋センサー
SIM形状 nanoSIM
USB端子 Type-C
カラバリ ホワイト、ベージュ、ブラック

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