松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析

アップル新iPhoneどうなる? (1/4)

文●松村太郎 @taromatsumura

2018年08月28日 09時00分

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 お盆休みも終わり、秋から冬に向けて忙しいシーズンに入ります。米国では11月最終週あたりから、サンクスギビング・クリスマスへとつながるホリデーシーズンとなり、8月後半から9月、10月、11月前半を忙しく過ごすことになります。

 テクノロジー業界では、9月上旬のiPhone発表イベントが直近の大きな注目ということになります。もちろんアップルのスマートフォン新モデルが出てくるだけではありますが、この連載が成立しているように、業界で最も注目すべき企業を支える主力製品の登場は、市場も含めて大きな注目を集めます。

 今年は特に国際情勢とのからみも指摘されます。

 米国と中国の間では貿易戦争が展開され、交渉で11月までには解決を目指すとの見方もあります。9月に発売されるiPhoneは、なんらかの形で中国側が有利に交渉を進めるカードとして使われるかもしれません。

 実際、貿易戦争の煽りからか、中国国内ではアップルやiPhoneへの批判が一斉にメディアを通じて報じられるようになりました。トルコではエルドアン大統領が米国の電子製品のボイコットを呼びかける際、iPhoneを名指ししています。中国より先にiPhoneを「分かりやすいカード」として切ってきたことで、今後の動向に注目が集まります。

 さまざまな意味で注目されるiPhoneのイベントですが、今年はいつ開催するのでしょうか。

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