3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較

文●小林 誠 編集● ASCII編集部

2018年09月10日 12時00分

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 3キャリアの夏モデルのなかから、販売的に主力となりそうな「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「HUAWEI Mate 10 Pro」を比較しているが、最後はスタミナチェック。ハイスペック機種だけに良好な結果が期待できそうだ。

Xperia XZ2
Galaxy S9
HUAWEI Mate 10 Pro

画面サイズが大きく、バッテリー容量にも差のある3機種

 ドコモ「Xperia XZ2 SO-03K」、au「Galaxy S9 SOV38」、ソフトバンク「HUAWEI Mate 10 Pro」を全4回にわたって比較しているが、初回のスペック&料金2回戦のスピードチェックとXperia XZ2が2勝、前回のカメラ勝負では、サクサク撮影が決め手になりHUAWEI Mate 10 Proがリードという結果に。

 Galaxy S9はハッキリと勝利した回はないが、前回の撮影でも明るく撮るのならNo.1だったりと、性能やカメラと非常にハイレベルな端末でもある。Xperia XZ2の2勝もキャリア(ドコモ)の料金プラン、通信速度が貢献した部分が大きい。

 というわけで3機種で、ハッキリとした優劣ができてきたわけではない。果たしてスタミナ勝負が最後の決め手になるか。まずはスペックのおさらいから。

  ドコモ「Xperia XZ2
SO-03K」
au「Galaxy S9
SCV38」
ソフトバンク
「HUAWEI Mate 10 Pro」
メーカー ソニーモバイル サムスン電子 ファーウェイ
本体サイズ 約72×153
×11.1mm
約69×148
×8.5mm
約75×154
×7.9mm
重量 約198g 約161g 約178g
画面サイズ 5.7型 5.8型 6型
画面解像度 1080×2160ドット 1440×2640ドット 1080×2160ドット
OS Android 8.0 Android 8.0 Android 8.0
CPU 2.8GHz+1.8GHz
(8コア)
2.8GHz+1.7GHz
(8コア)
2.36GHz+1.8GHz
(8コア)
ROM/RAM 64GB/4GB 64GB/4GB 128GB/6GB
メモリーカード microSDXC
(400GB)
microSDXC
(400GB)
×
国内4G対応バンド 1/3/19
/21/28/42
1/3/18/26
/28/41/42
1/3/8/18
/19/26/28/41
キャリアアグリゲーション
VoLTE
連続通話時間 1300分(LTE) 1710分(LTE) 950分(LTE)
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1920万画素 1220万画素 1200万+2000万
インカメラ 500万画素 800万画素 800万画素
防水/防塵 IPX58/IP6X IPX58/IP6X IPX57/IP6X
ワンセグ 11時間50分 13時間30分 ×
フルセグ 10時間10分 11時間 ×
おサイフケータイ ×
NFC
Bluetooth 5.0 5.0 4.2
MHL(HDMI) × × ×
キャスト ×
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 3060mAh 3000mAh 4000mAh
Qi ×
生体認証 指紋 指紋、顔、虹彩 指紋、顔
USB端子 Type-C Type-C Type-C
カラバリ Deep Green、Liquid Black、Liquid Silver、Ash Pink ライラック パープル、チタニウム グレー、ミッドナイト ブラック ミッドナイトブルー、チタニウムグレー

 画面サイズはいずれも5.7~6型と大きく、解像度も高いので消費電力は大きいのではないかと想像する。とくにHUAWEI Mate 10 Proは6型で、Galaxy S9は特に高解像度だ。ただ、連続通話時間ではGalaxy S9が長くて1710分、HUAWEI Mate 10 Proは逆にかなり短い950分。

 純粋なバッテリー容量で見ると大きいのはHUAWEI Mate 10 Proで、4000mAh。他の2機種が3060mAhと3000mAhだから差がある。というわけで実際にスタミナチェックをしてみよう。

YouTubeの連続再生、2時間ではHUAWEI Mate 10 Pro

 まずはYouTubeの2時間連続再生。ただし前サイクルまでは2時間ちょうどの作品を探して再生していたのだが、今回からテスト時間の節約のため、本テストと次で紹介する24時間ライブの番組再生テストを同時に実施し、2時間時点の残量を掲載する。

 満充電の状態からスタートし、ディスプレーの明るさは自動調整、音量は中くらいに手動設定、3機種とも筆者宅のWi-Fiに接続し、BluetoothやNFCはオフ、GPSの位置検索は高精度、Googleアカウントは同じ、その他の設定は初期のまま。電池の消費経過はアプリの「Battery Mix」でチェックする。

  Xperia XZ2 Galaxy 9 HAUWEI Mate 10 Pro
2時間視聴後の
バッテリー残量
85% 82% 86%

 最初は3機種同時に開始したのだが、Galaxy S9のBattery Mixがなぜか電池残量を記録してくれず、Galaxyのみ再テストしている。

 結果、ハイスペックスマホらしく3機種とも2時間時点では電池残量が80%台。なかでもHUAWEI Mate 10 Proが86%の残量でトップ。Xperia XZ2は1%差の2位。Galaxy S9はトップと4%差と若干離された。なお画面の明るさを見るとXperia XZ2が一番明るく、Mate 10 ProもXperiaに近い。Galaxy S9はかなり暗めに感じた(3機種同時テスト時点)。

デフォルトの画面の明るさ設定では、Galaxy S9がやや暗めに感じた

24時間視聴し続けると……Xperia XZ2がトップ?

 そのまま24時間ライブ番組を流し続け、電池残量が0になるまでテストを続ける。Galaxy S9についてはこちらも再テストでの結果を掲載している。

  Xperia XZ2 Galaxy 9 HAUWEI Mate 10 Pro
24時間ライブ視聴 12時間25分 10時間 11時間+2%

 これはXperia XZ2がトップ。再生時間は12時間25分で、HUAWEI Mate 10 Proの1時間ちょっと引き離した。ただしそのHUAWEI Mate 10 Proは残量2%時点でBattery Mixの記録が動いてなかったので、実際はもう少し長く再生できたと考えられる。Galaxy S9はちょうど10時間ほどで残量0%。

カメラ、Kindle、マップの連続使用では
HUAWEI Mate 10 Proが完勝

 もうひとつのスタミナチェックでは複数の機能を連続操作していく。

 まずはカメラで静止画50枚を撮影し、そのまま10分の動画を録画。続けてWi-FiでKindleのアプリをインストールし、電子コミック1冊を各機種に追加して読み終える。さらにマップを起動して外出、キャリアの回線を使いながら30分間ナビ機能を利用して目的地(駅)まで歩く。およそ2時間ほどのテストになる。

  Xperia XZ2 Galaxy 9 HAUWEI Mate 10 Pro
カメラ撮影後 96% 95% 100%
電子書籍1冊 94% 91% 100%
マップGPS30分 87% 84% 94%

 これはHUAWEI Mate 10 Proの圧勝。カメラ撮影終了後、Kindle読了後も電池が全然減らない。外出しマップを使用したことでようやく6%減。これまでの機種のなかでも電池残量94%は素晴らしい結果だ。動画と比べると電池残量の減り具合がとても抑えられている。

 続くのはXperia XZ2でこちらはマップでの電池消費が大きめ。最後は電池残量87%。Galaxy S9もXperiaをピタリとマークし、最後の電池残量は84%。3機種のなかではKindleの電池消費が大きめとなった。なおテストを行ったのは8月上旬。テスト終了後は3機種ともかなり本体が熱くなっていた。

高機能なXperiaを使いこなせるアシスト機能

 最後に3機種ならではの独自機能やちょっと便利な設定、アプリなどを取り上げる。

 Xperia XZ2は初心者向けの「Xperiaアシスト」があり、チャット形式で各種機能がどういったものか、使い方を教えてくれる。さり気ないオシャレな工夫としては「Xperia Loops」で、画面に表示されるアニメーションで電池残量や通知がわかる。

 画面が大きいので操作しにくいときは「片手モード」を試したい。ディスプレー設定には「ナイトライト」があり、夜間時は画面が紫・ピンクに近い色に。強い光を抑えられる。

チャット形式で便利な機能を教えてくれる「Xperiaアシスト」
端末の状況や通知をアニメーションで教えてくれたり、片手モードなども用意されている

細かいところに便利な工夫が! Galaxy S9

 Galaxy S9でまず便利なのが、実はスクリーンショット(画面キャプチャー)。撮影した画像ファイルに、どの画面かわかるようにファイル名に「Settings」「Galaxy home」といった表記が付いている。この記事をつくるときにも大変ありがたい。ブログやSNSへの投稿でも役立つはずだ。

スクリーンショット機能ではファイル名でどの場面の画像かがわかるのが便利

 本体の設定ではバイブレーションと音質設定の細かさが魅力。とくにバイブレーションは振動の強さとパターンを変えられる。ほかにも機能、設定は豊富で使いこなすのが大変だが「高度な機能」として独自設定などはまとめられている。

 またエッジスクリーンの設定は従来モデル同様本機もカスタマイズ可能なので、アプリのショートカットや連絡先を自由に設定できる。

バイブレーションは振動パターンが多数用意されている。エッジスクリーンを利用する機能も用意されている

解像度を下げてさらにスタミナを伸ばす機能がある
HUAWEI Mate 10 Pro

 面白い機能としては省エネ設定の「スマート解像度」。画面解像度を下げられるのだが、使用してみると、アイコンのデザインが“微妙”に粗くなっているのがわかる。パッと見た感じでは何が変わったの? というくらい微妙で、画像やイラストを見るときは別だが、普段使いなら解像度を下げて節電するのも良さそうだ。もちろん他にも省エネ設定はあるので、テスト結果以上のスタミナが期待できる。

 通話設定も細かい機能が多く、なかでも「ポケットモード」は、ポケットに入れているときは着信音量が大きくなる地味だけど便利機能だ。

 メニュー名では他社とは違う呼称を用いており、たとえば他機種では「ブルーライトカット」といった言い方をしている機能は「視力保護」という名称に。ただこれくらいのほうがわかりやすいかもしれない。

システム的に画面解像度を落とすなど、省電力設定は充実
ポケットの中に入っているときの着信はサウンドを大きくしたり、視力保護など、細かな部分で便利な機能が多い

スタミナが決め手に! HUAWEI Mate 10 Proの勝ち!

 スタミナテストも総合優勝もHUAWEI Mate 10 Proで良いだろう。スタミナテストはご紹介したように、最後は圧勝と言って良い。動画テストでは差が詰められたものの、電子書籍のような静止画中心の表示ならスタミナはかなり期待できそうだ。また前回のサクサク撮影とスタミナという、この端末ならではの結果も筆者に好印象を与えた。

 Xperia XZ2は4回中2勝、さらに今回のスタミナもほぼ2位。Xperiaらしさで抜きん出た印象があるわけではないが、優等生的。大ぶりなHUAWEI Mate 10 Proが気になるならこちらを選べば間違いない。

 Galaxy S9は引き離されている印象は無かったが、このスタミナチェックではやや負けた感がある。とはいえHUAWEI Mate 10 Proのスタミナが抜けていたので3機種の中では差を感じてしまっただけ。スマホ全体で見ればやはりスタミナは長いほうだ。Xperia以上にコンパクトな点も魅力だ。

 次回からはまた別の3機種で比較していく。お楽しみに。


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