アップルがiPhone Xs Maxなんて名前をつけるだろうか

文●松村太郎 @taromatsumura

2018年09月11日 09時00分

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 いよいよ9月12日に迫ったアップルのスペシャルイベント。日本時間では9月13日午前2時からアップルのサイトで生中継される予定です。筆者も現地よりツイッター @taromatsumura で模様をお伝えしていく予定です。

 発表会の招待状がプレス向けに出されるタイミングで、9to5macはiPhoneやApple Watchのリーク画像を公開しました。発表会の招待状にあしらわれていたゴールドカラーのiPhone Xとそれより大きなサイズのモデルを掲載しており、新色と大画面モデルが追加されることがうかがえます。

 とはいえiPhone Xのデザインは変更されないこと、デザインとテクノロジーを踏襲する大型化したスマートフォンが登場することも既定路線でした。そのため「まあ分かっていたこと」があらためてリークで確認されたという印象以上のものではありません。

 一方、廉価版と言われているiPhoneの画像は出てきていませんが、699ドルからという価格が指摘されました。この価格はiPhone 8 64GBモデルと同じ価格帯となり、「廉価版」という言葉はあまりそぐわないようにも思います。999ドルだったモデルが699ドルになるから安いというだけなのかもしれません。

大画面サイズの名前……

 さて、9to5macのリークの中で、6.5インチ有機ELディスプレーモデルに「iPhone Xs Max」という名称が飛び出しました。今までで最も大きな画面サイズということで、「Max」というが名前がつけられるという情報です

 ちょっと、「iPhoneの接尾語として、ふさわしくない」と思うのは筆者だけでしょうか。

 「iPhone」というブランドと「マックス」という響きが、個人的にはどうしても合わないと思ってしまいます。価格は前述の廉価版よりも高く設定されるに決まっていますが、Maxに高級さを感じないからです。

 米国ではしばしば製品やサービス名につける接尾語(英語では「Suffix」)のトレンドがあります。いまなら断然、「Go」がトレンドです。

 2016年7月に登場した大ヒットゲーム「Pokemon Go」で「Go」の時代が全開となりました。それ以前、スマホ版の製品やアプリに対しては「xx Mobile」がよく用いられていたと思いますが、ポケモン以降は「Go」が増えました。

 2018年に登場した完全独立型で手軽な価格のVRヘッドセットは「Oculus Go」、10インチで価格を(米国では)399ドルにおさえたマイクロソフトのタブレットPCにも「Surface Go」という名称が与えられました。

 最近の製品で「Max」という接尾語を探してみると、高音質・大音量のスマートスピーカー「Google Home Max」でしょうか。オーディオ製品らしいスピーカーのデザインと力強さを感じる接尾語といえます。

 それだけにiPhoneの接尾語としてはちょっと合わないなあ、と思うのです。もっともiPhoneとして、6.5インチが最大サイズですよというメッセージを込める意味ではポジティブに受け止めることができますが。

たしかに識別は容易になる

 製品名を接尾語で見ると、実に様々な変化がありました。アップルが使ってきた接尾語を簡単にまとめてみます。

■iPhoneに用いられたもの
・ 3G
・ s / S
・ Plus
・ c
・ X(←接尾語と言うべきか、バージョン名と言うべきか…)

■その他製品に用いられたもの
・ Pro
・ Air
・ mini
・ nano
・ shuffle
・ touch
・ Classic
・ Sport
・ Edition
・ Series -
・ -
※ -は数字

 接尾語はブランドや意味合い、特徴を伝える役割もありますが、内部的にも、販売店からしても、ユーザーにとっても、モデルを識別する上でのわかりやすさを与えてくれます。

 9to5macのリークでは「iPhone Xs」「iPhone Xs Max」という名称になると指摘されています。たしかにiPhone Xとも区別できるし、新型モデルの画面サイズで名前が違えば、その識別も容易になります。

 しかし、繰り返しになりますが、どうにも「Max」という単語がiPhoneにつくのは……。

昨今の語尾のシンプル化

 一方、最近のアップル製品は、製品名のバリエーションや接尾語を限っていこうという様子が見受けられます。

 iPadは「第何世代」という但し書きがつきますが、製品名は「iPad」になりました。またiPad Proは「iPad Pro 10.5-inch」「iPad Pro 12.9-inch (2nd Generation)」と、画面サイズで識別する名称がつけられています。それにより、iPadは「iPad」「iPad Pro」という2つのラインのみとなり、iMacシリーズやMacBookシリーズにも踏襲されました。

 接尾語の種類を限ってラインアップをシンプル化するルールからすると、「iPhone Xs 5.8-inch」「iPhone Xs 6.5-inch」のような分類がしっくりきます。iPhone Xシリーズに対して、液晶モデルを「iPhone 6.1-inch」「iPhone 5.5-inch」「iPhone 4.7-inch」(iPhone 8シリーズのこと)とシンプル化しても良いですよね。

 いずれにしても、9月12日のイベントに注目していきましょう。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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