2018年に入って、ソフトバンクのネットワークを使った格安SIMが登場しているが、主要MVNOの一角であるmineoからも、ソフトバンク網を利用したプランが登場したので早速加入した。
ドコモやauのプランよりは
ちょっと高いソフトバンクのSプラン
格安SIMであるかぎり、毎月の利用料金は最大の注目点となる。ネットワークを提供する通信事業者からの仕入れ価格はソフトバンクが最も高いと言われており、mineoの料金もソフトバンク網利用したプランであるSプランは、他の2つと比べて、高額に設定されている。
実際の料金だが、月3GBの高速データ通信量を含むデータSIMが税抜月990円、音声通話付きSIMが税抜月1950円となっている。
mineoでは、auのネットワークを使うAプランとドコモのネットワークを使うDプランのデータSIMは、月3GBの通信量で税抜月900円。音声通話付きはAプランで税抜月1510円、Dプランで税抜月1600円とあまり差はなかったが、Sプランはデータ専用でも若干高く、音声通話付きではより割高な料金となる。高速データ量が500MBという最も安い容量でも音声通話付きSIMは1750円で、最低維持費でほかのプランを使うよりも300円程度高い。
注意しなければならないのは、現在キャンペーンを実施しており、最初の6カ月は500MBの音声通話つきで333円とうたわれているところ。それを過ぎると本来の料金が待っている点は気をつけてほしい。
なお、mineoよりも先にソフトバンクネットワークの格安SIMを提供開始したLINEモバイルでは、ドコモネットワークとソフトバンクネットワークで料金はほぼ同一。QTnetは同じではないが、mineoよりは若干安く提供している。
先行予約をしていたので
最初の半年は0円~の利用が可能
サービス開始は2018年9月4日だったが、その前日まで先行予約のキャンペーンが実施されていた。筆者はあらかじめ申し込んでいたので、さらに月額333円が引かれて、月500MBコースでは半年間は0円で利用できる。
先行予約をした人については、メールで専用URLが届けられているはずなので、そこから加入する。mineoの通常の申し込みページから加入した場合は先行予約の特典が使えないので、先行予約した人はメールをチェックしてほしい。
URLを開いたら、その後は通常の加入と同様のようだ。もし、mineoの加入パックを購入していたり、mineoの長期ユーサーに与えられた加入エントリーコードがあれば、新規契約による事務手数料がかからない。あとはプランやSIMサイズなどを選択。最後に運転免許証などの書類を画像データでアップロードすれば完了だ。
筆者は9月4日の昼に契約手続きをしたが、その日のうちに出荷準備中となり、翌5日には発送され、翌々日の6日には手元にSIMが届いた。もう少し混んでいるのかと思っていたが、すぐに届いて驚いた。なお、9月4日の関西地方は午後から台風で大荒れの天候。mineoの本社は大阪なので心配していたが、SIMの発送元は東京だったため特に問題なかった。
翌々日に到着したSIMで早速通信する
届いたSIMをスマートフォンに挿入して早速使用開始。データ通信の前にはAPNを設定するが、ソフトバンクネットワークのSプランではAPNのところで、mineo.jpやmineo-d.jpではなく、mineo-s.jpにする。
新しいサービスのSIMなので仕方ないのだが、手元にあるSIMフリースマートフォン、ASUS「ZenFone 5」ではAPN設定にmineo Sプランの設定は入っておらず、手動で入力する必要があった。
その設定が終われば、すぐにデータ通信を開始する。リモートホストを確認してみるとSプランだからといってまったく違うものになるのではなく、IPアドレスを元にした記号と末尾にmineo.jpとつくもので、他のプランで割り当てられるリモートホストと違いはない。
そして、スマートフォンでウェブサイト閲覧などをしてみても、体感上のデータの速さや表示にかかる時間は、mineoの他プランとの違いは感じられなかった。問題なくデータが流れてきており、混雑時でもデータが流れてくるというmineoらしいところも同じだ。