iPhone発表会でてんてこ舞いだった筆者を助けてくれたデジタルアシスタント

文●松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

2018年09月21日 15時00分

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Steve Jobs Theaterで開催されたAppleのイベント。昨年と同じ最後列中央に座りました

 9月12日のアップルのイベントに前後して、私事でもバタバタとしてしまい、時間も記憶の感覚も曖昧な2週間を過ごしています。こういうときには、目の前で起きることを落ち着いて処理していくしか、平静を取り戻す方法はありません。もちろんこれは、私が常にそうできると言っているのではなく、自分に対しての戒めと確認です。

 自分の記憶や行動が曖昧になる時、助けてくれるのは記録です。手元にあるスマートフォンで、何種類かの記録をできるだけ手間をかけずに取っていくことが肝要です。普段からやっていたり、あらためて設定した内容について、触れていきましょう。

イベント中はこんな感じでiPad Proでメモを取りながら、首に提げているミラーレスカメラで撮影していました

どこに、いついたのかを忘れないで済む
「Foursquare」あらため「Swarm」の活用

 自分の行動をふりかえるとき、いくつかのデジタルな手段で用意しておくことが重要です。特に、時間と場所の情報があるだけでも「ああ、あのとき何をしてた」と思い出す重要な手がかりになります。というよりは、ほぼ自分の行動そのものなのですが。

 スマートフォンにはGPSがあり位置情報と時間の情報を持っています。これを生かさない手はありません。自分の位置情報を自動的に記録してくれるツールとして、「Swarm」というアプリを使っています(https://ja.swarmapp.com/)。

 このアプリはかつて「Foursquare」という名前でしたが、個人向けのチェックインアプリは、テーマカラーが青からオレンジに、アイコンもドッジボールからハチへと変わりました。

 Swarmは、iPhoneでアプリを開いて、今いる場所をワンタップで記録することができるアプリです。iPhoneの通知センターの中に収まるウィジェットやApple Watchアプリもあり、手首だけでもチェックイン可能です。しかし、忙しい時にはそもそもいちいちアプリを開いてチェックインなんてできません。

Swarmアプリでありがたいのはチェックインし忘れても後から行った場所と時間を正確に確認できる点。場所が違っていても、編集して修正可能です

 そこでSwarmアプリでは、かつてチェックインしたことがある場所に近づくと通知を送ってくれる仕組みがあります。iPhoneだけでなくApple Watchからでも、ワンタッチでチェックインを済ませることができます。

 さらにさらに、チェックインし忘れていても、GPSと端末のモーションセンサーの状況からそこにいたと判断される場所を記憶しておき、後からでもチェックインすることができるのです。

チェックインの場所を記録し、
その場所をカレンダーに自動で登録してくれる

 Swarmのチェックイン履歴はカレンダーのフィードとして提供されています(https://ja.foursquare.com/feeds/)。これをAppleのカレンダーアプリやGoogleカレンダーに読み込むことで、自分のいた場所をカレンダー上に記録できます。特におすすめなのが、IFTTTを用いたSwarmとGoogleカレンダーの自動連携です(https://ifttt.com/applets/85588500d-swarm-foursquare-google-shout)。早速1つ作ってみました。

 IFTTTは複数のウェブサービス同士をプログラミングなしで連携させることができるサービスで、SwarmとGoogleカレンダーの双方にIFTTTからログインすることで、データの受け渡しが可能になります。上で紹介したレシピでは、Swarmでチェックインすると、Googleカレンダーに新規イベントを作成する仕組みになっています。

 Googleカレンダー側で新しい専用のカレンダーを用意しておくと、普段見ているカレンダーの中で、自分がどこにいたのかを一覧することができるようになります。

写真もそのとき何を見ていたかを思い出せる重要な記録

 もう1つ重要な手がかりは写真です。自分が何を見ていたのか、何を見つけたのかを記録してくれる手がかりになります。

 Apple Parkでのイベント取材では、イベント中、タッチ&トライでひたすら写真を撮り続けます。4時間で600枚ほどの枚数になり、1分で2枚以上を撮影している計算です。これだけ撮っていると、そのときに何を見たのか、何を考えたのか、写真からある程度思い出すことができます。

 スマートフォンで撮影する写真には、そうした自分の見ていたモノに加えて、時間と位置情報が記録されます。GoogleフォトやAppleの写真アプリは、時間と位置情報で写真をひとまとめにする機能が充実しています。

 しかも最近では被写体を分析して、共有すべき友人まで提案してくれるようになりました。たとえばGoogleフォトでAppleのイベントの写真を見てみると、Apple Parkでのイベント写真を、Tim Cook CEOやPhil Schillerシニアバイスプレジデントへの共有提案をしてきます。当然2人とも友達ではないのですが。

単なるウェブサービスから
自分が求める役割を自動で担ってくれるAIへ

 IFTTTは、自分の情報をウェブサービスで管理するメリットを教えてくれます。サービス同士を連携させて、新しい価値を生み出したり、新しい情報に作り替えてくれる。これを背後でやっておいてくれるわけです。

 その次の段階が、AIという理解をしています。IFTTT自体には機械学習やAIアシスタントのような機能はありません。ただ情報を受け流してくれるだけです。それだけでも価値がありました。しかし情報を出す側、受け取る側は、少しずつAIが導入されつつあります。

 そうしたサービスが連携を深めていくことは、緩やかに自分の役に立つAIの構築や、だんだん自分の求める役割を担ってくれるアシスタントの育成につながっていくのではないでしょうか。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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