日本上陸の「Google Pixel 3」はシングルカメラでも問題なしの品質

文●友納一樹(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2018年11月06日 15時00分

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 今回レビューする端末は、Google製のスマートフォン「Google Pixel 3」と「Google Pixel 3 XL」。Google Pixelは日本初上陸となり、11月1日からSIMフリー版Googleストアで発売されている。キャリアでは、ドコモとソフトバンクが取り扱う。

 Pixel 3、Pixel 3 XLともに、ストレージは64GBと128GB、カラーは「Just Black」「Clearly White」「Not Pink」の3種(ドコモでは、Pixel 3が64GB版のみで、Pixel 3 XLの64GB版と「Not Pink」の取り扱いがない)から選べる。Goolgleストアでの販売価格は、Pixel 3が9万5000円~、Pixel 3 XLが11万9000円~(ともに税込)となっている。

 Pixel 3とPixel 3 XLは、ディスプレーの大きさとバッテリーの容量が異なるぐらいで、他に搭載しているほとんど機能は同じだ。筆者はPixel 3を1週間ほど使ってみたので、その機能をチェックしていく。

手になじむスリムなデザイン
背面の手触りもよし

 まずは本体サイズから。持ってみると、Pixel 3はとてもスリムな印象だ。ディスプレーは約5.5型。横幅がちょうどよく、画面端は余裕でタップできる。縦も大きすぎるということはなく、画面上端にもぎりぎり親指が届く程度で、片手でも問題なく操作できるだろう。

サイズは約68.2×145.6×7.9mm、重さは148g
本体右側に、電源ボタンと音量調節ボタンがある
本体下部には、SIMカードスロットとUSB Type-C端子

 また、背面は上部を除いてマット調のコーティングがされており、持った時に滑らずしっくり来る手触りになっている。デザイン的にもオシャレさを感じさせる。

背面はカメラのある上部がガラス、それより下がマットコーティングになっている
ちょうど人差し指の届くところに、指紋認証のセンサーがある

 Pixel 3 XLも見ていこう。大画面モデルであるXLは、ディスプレーが約6.3型で上部にノッチがある。さすがに片手での操作は難しいが、動画視聴時やゲームをするときなどは、Pixel 3よりも大画面の迫力が楽しめるだろう。

Pixel 3 XLのサイズは、約76.7×158×さ7.9mm、重さは184g
フルスクリーン時のPixel 3とPixel 3 XLの比較。迫力ではPixel 3 XLが上回るが、並べてみると、若干ノッチが気になる
Pixel 3とiPhone XSを並べてみた。左右のベゼルはPixel 3のほうが狭い。画面はXSのほうが大きいが、ノッチのないPixel 3はバランスがとれた印象

シングルカメラでも
じゅうぶん美しく撮れる

 Pixel 3は、流行のデュアルカメラではなく、シングルカメラを搭載している。背面カメラは1220万画素のデュアルピクセル、絞り値はF1.8。夜の撮影をする場合でも、夜景モードなどを使わずにきれいに撮れ、またAIが背景のボケ具合を調整するポートレートモードもナチュラルな仕上がりだった。

芝生の緑や、空の青さもきれいに撮れた
店内の暖色系のライトの下で撮影
店内の明かりなど、若干明るすぎるくらいに思えた
こちらは現実に近い色彩だった

 ポートレートモードは、前面/背面カメラ、昼/夜で試したが、どの場合でも自然にボケていた。

日中に背面カメラでポートレートモードで撮影。背景が自然にぼけている
前面カメラで夜に撮影。撮影後に「奥行き」のスライダーを動かしてボケを調整できるのが便利

 筆者個人としては、シングルカメラでもじゅうぶんきれいに撮れると感じた。特に晴れた日に撮った写真は、目で見る色味をそのまま再現できていたし、夜景も明暗のメリハリがちゃんと効いていた。ただ、夜に明かりの少ない場所で撮影するときなどは、AIによる処理がやや強く感じられることもあった。

 ほかにも、被写体を解析しそのままGoogle検索できる「Googleレンズ」や、ARのキャラクターを使った撮影ができる「Playground」なども試してみた。Googleレンズは、対象をすぐに認識し、検索結果の表示も速かった。花の名前が知りたいときなど、ビジュアルしか手がかりがない場合に使える。テキストも読み取れるため、海外旅行中などは活躍するだろう。

カメラに映る物や写真、テキストなどを検索できる。他にも、名刺を映すと名前や電話番号、アドレスなどが自動で登録されるなどの機能がある

 Playgroundも使ってみると、キャラクターはかなりリアルに感じられた。被写体の表情に合わせて動いたり、アクションをとったりするのが楽しい。集合写真にキャラクターを混ぜてみたり、キャラクターと戦っているような写真を撮ったりなど、いろいろな遊び方ができそうだ。

前面カメラでも使える。ヒーローとツーショットが撮れるのはおもしろい

アシスタントを呼び出すには
スマホを握るだけ

 「Active Edge」は、本体をスクイーズする(握る)だけで、Googleアシスタントを呼び出したりできるユニークな機能。初めは握る位置や強さなど感覚をつかむのが難しいかもしれないが、慣れれば簡単だ。「OK Google」と話しかけるよりも、スマホをさっと握って、用件を話したほうが早い。

スマホの下半分を握りしめる感じ。作動すると、一瞬だけ本体が振動する
握る強さは9段階で設定できる。画面OFF時に有効にするかも設定可能

パフォーマンスも高水準

 OSは最新の「Android 9 Pie」を初期搭載している。CPUはクアルコムの最高グレードであるSnapdragon 845、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBと128GBから選べる。

 スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」アプリでベンチマークを計測してみると、「270802」の高スコアを記録。実際、使っている時はアプリの起動が遅かったり、動作が鈍くなったりすることはなかった。

画面は最高スコア時のもの。複数回計測したが、240000以上は常に維持していた

 内蔵するバッテリーはPixel 3が2915mAh、Pixel 3 XLが3430mAhとなっており、急速充電、ワイヤレス充電に対応している。筆者はPixel 3を1週間使っていたが、電池持ちに不満はなかった。

 ほかに、Pixel 3は、ユーザーの使用状況をグラフで表す「Digital Wellbeing」という新機能を搭載している。アプリごとに1日の使用時間の上限を設定できる「アプリタイマー」や、睡眠を妨げない「おやすみモード」の設定ができる。

アプリごとに使用時間を確認できる。スマホの使い過ぎ防止につながる

 また、お店やテレビで流れる音楽を聞き取り、その曲名をロック画面に表示してくれる機能も。不意に流れた曲のタイトルやアーティスト名が思い出せないときに便利だ。

ロック画面に自動で表示される

【まとめ】やや高価だが、快適な操作性、独自機能は魅力

 日本初上陸となった「Google Pixel」だが、最安の選択肢であるPixel 3(64GB)を選んでも価格は9万5000円。高いと感じる人は多いと思うが、高性能カメラや「Active Edge」といったPixel 3ならではの機能は魅力に感じた。最新のAndroid 9 Pieを搭載し、OSのアップデートをすぐに受けられる点もうれしい。個人的には、手になじみやすいデザインも気に入っている。

 カメラについても、背景をボカす機能を搭載するスマホは他にも数多くあるが、Pixel 3はそれに加えて「Googleレンズ」や「Playground」といった独自の機能を備えており、じゅうぶんに楽しんで使えるのではないだろうか。

 価格を見て二の足を踏む人も、一度手に取って確かめてみてほしい。スムーズな操作性や独自機能は魅力に思えるはずだ。

同梱のイヤホン。ケーブルがはみ出ているデザインが面白い。USB Type-Cに接続する
充電スタンドになる「Pixel Stand」(別売り)
  Pixel 3 Pixel 3 XL
ディスプレー 5.5型有機EL
(18:9)
6.3型有機EL
(18.5:9)
画面解像度 1080×2160 1440×2960
サイズ 68.2×145.6
×7.9mm
76.7×158
×7.9mm
重量 148g 184g
CPU Snapdragon 845
2.5+1.6GHz
(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB 128GB
OS Android 9.0
最大通信速度 下り最大794Mbps
CA対応 ○(5CC)
無線LAN 802.11ac
(2.4/5GHz)
カメラ画素数 リア12.2メガ/イン8メガ×2
バッテリー容量 2915mAh 3430mAh
指紋センサー
防水・防塵
USB端子 Type-C
カラバリ クリアリーホワイト、ジャストブラック、ノットピンク クリアリーホワイト、ジャストブラック

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