Xperia XZ3はXperia XZから2年でどれだけ進化したかを比較した!

文●平澤寿康 編集●ASCII編集部

2018年11月18日 12時00分

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Xperia XZから2年
デザインもスペックも大きく進化したXperia XZ3

 筆者は、これまでドコモ版の「Xperia XZ SO-01J」(以下 Xperia XZ)を使っていました。購入から約2年が経過して、パフォーマンスなどに不満を感じていたところに登場した新モデル「Xperia XZ3 SO-01L」(以下Xperia XZ3)。Xperiaシリーズ初となる有機ELパネルの採用や、デザイン面の進化を実現。ちょうど2年契約も終わるタイミングだったこともあって、ためらうことなくXperia XZからXperia XZ3へと機種変更することにしたのでした。

デザインは十分満足も
重量とサイズは少々残念

 今回は、ドコモオンラインショップで機種変更の手続きを行ない、手元に届いたのは発売日の11月9日から3日遅れの11月12日でした。選択したカラーはフォレストグリーンです。Xperia XZは無難なシルバーでしたが、今回は用意されている4色の中で特に気に入っての選択です。

 製品パッケージは、従来のドコモ版Xperiaシリーズ同様の、かなり素っ気ない雰囲気です。また、内容物もXZ3本体と、USB Type-Cコネクタに接続して利用する3.5mmイヤホン変換・テレビアンテナケーブル、小冊子2枚と、まさに最小限となっています。XZ3の主なスペックは、表にまとめたとおりです。

Xperia XZ3のパッケージ。最近のドコモスマートフォン同様の、やや素っ気ないパッケージだ
パッケージには、Xperia XZ3本体以外に2枚の小冊子が入っていた
付属品はUSB Type-Cコネクターに接続して利用する3.5mmイヤホン変換・テレビアンテナケーブルのみ
購入したカラーはフォレストグリーン。深みのある緑が気に入っての選択だった

 パッケージからXperia XZ3を取り出して手にした第一印象は、「かなり重い」でした。Xperia XZ3の重量は公称で約193g、実測ではSIMカード未装着で194.3gと、Xperia XZの公称約161gから30g以上重くなっていますので、ある意味当然の印象とも言えますが、さすがに200g近い重量はかなり重く感じてしまいます。

 今後、保護ガラスやケースも利用する予定ですので、トータルの重量は210gを余裕で超えそうです。最近のスマホは大型化と重量増が続いているといっても、Xperia XZ3のこの重さは少々残念です。

 ただ、本体デザインに関しては、Xperia XZからかなり洗練されました。確かに、ディスプレー面、背面ともにフラットなXperia XZの方が「Xperiaらしい」とも言えますが、高硬度アルミニウム合金の採用によって、最薄部3mmと薄さを極めたサイドフレームや、側面に曲面処理を施したガラスとの組み合わせのボディは非常に美しく、十分に満足できます。

 Xperia XZ3のデザインは、内包する光をイメージした「Inclusion of light」というコンセプトとのこと。ただ、Xperia XZ3のデザインはどこかで見たことがあると感じるのも事実です。

 色の層や高輝度層を重ねることで印象深い輝きを実現したという背面カラーは、そのとおり深みのある印象で、かなり美しい印象を受けます。カバーを装着するとこの色合いが見えなくなってしまうのが悲しいので、透明なカバーを装着して、この色合いをなるべく活かしたいところです。

Xperia XZ3を手にした初めての印象は、「かなり重いな」というものだった
SIMを装着しない状態での実測の重量は194.3gだった
側面が最薄部3mmの金属フレームで、ディスプレー面と背面は側面がカーブしているため、Xperia XZから洗練されたという印象。深みのある色合いにも満足

シャッターキーは健在も
指紋センサーの位置はイマイチ

 本体に用意されているコネクターは、底面のUSB Type-Cのみとなっています。ヘッドホン端子が省かれているのは、最新のスマートフォンでは主流ですし、個人的にも有線ヘッドホンやイヤホンを接続して利用することはなくなっていますので、特に気にはなりません。

この他、上部側面にはSIMトレイ、右側面にはボリュームボタンと電源ボタン、カメラのシャッターボタンが用意されています。カメラのシャッターボタンが用意されている点は、Xperiaシリーズらしい特徴と言えるでしょう。

 本体の背面側には、メインカメラと指紋認証センサーが配置されています。Xperia XZでは電源ボタン一体型の指紋認証センサーが側面に配置されていましたので、大きく変更された印象です。指紋認証センサーの反応自体は非常に良く、タップすることで瞬時にスリープから復帰できます。

 ただ、センサーの位置が本体中央付近となっていることで、本体を手にした状態でタッチしようとしても、自然と指が届くところにはカメラのレンズがあり、カメラのレンズを触ってしまうことが多発してしまいました。デザイン上の理由か、物理的な実装上の制限かはわかりませんが、できればカメラ、指紋認証センサーともにもう少し上方に設置してほしかったところ。

底面にはUSB Type-Cを用意。オーディオジャックはない
背面のUSB Type-Cポート付近は、サイドフレームが大きく内側に出っ張っているが、これは強度を確保するためとのこと
左側面にボタン類はない
上部側面にはSIMを用意
右側面にはボリュームボタン、電源ボタン、カメラのシャッターボタンを配置
SIMトレイは、nano SIMが1枚とmicroSDカードを装着可能
背面にはリアカメラとフラッシュやレーザーセンサーなどのカメラ用センサー、その下に指紋認証センサーを配置
本体を手に持って指紋認証センサーにタッチしようと指を伸ばすと、どうしてもカメラに触れてしまう
指紋認証センサーには、このように意識して指を曲げてタッチする必要があり、慣れるまではレンズに触れることが多そうだ

本体は大きくなったが
数値ほどの実感はナシ!

 本体サイズは、約73×158×9.9㎜です。Xperia XZと比べると、横幅が1mm、奥行きが12mm、厚さが1.8mmとかなりのサイズアップとなっていますが、側面がカーブしているからか、手にした時にゴツゴツとした印象が少なく、手のひらにしっくりなじんで持てることで、この数字ほど大きいとは感じませんでした。

 ただ、奥行きの長さに関しては話は別です。特に筆者はスマホをズボンのポケットに入れて持ち歩くことが多いこともあって、この奥行きの長さはちょっと気になります。実際にポケットに入れてみても、Xperia XZよりも存在感はかなり強くなったように感じました。

 このあたりは、縦長ディスプレーの採用と、ノッチ非採用で上下にやや幅の広いベゼルが残されていることが影響していると言えます。ただ、個人的にはノッチに対して否定的なこともあって、Xperia XZと比べて上下のベゼル幅が大幅に狭くなったこととあわせて、許せる範囲内ではあります。

Xperia XZ3を正面から見た様子。本体サイズは約73×158×9.9㎜と、筆者がこれまで使っていたXperia XZからかなりサイズアップしている
Xperia XZ(左)との比較。ディスプレーサイズの大型化も目を見張るが、ボディーの高さがかなり大きくなっていることがよくわかる
ディスプレー上部右にはインカメラがある
背面の雰囲気も大きく変わり、デザイン的にはXperia XZ3のほうが洗練されている印象だ
高さもXperia XZ3が1.8mmほど厚くなったが、側面付近がカーブしているため、手にするとそれほど厚く感じない

有機ELディスプレーはさすがの鮮やかさ

 次に、ディスプレーの画質をチェックしましょう。冒頭でも紹介しているように、Xperia XZ3ではディスプレーにXperiaシリーズとして初となる有機ELパネルを採用しています。サイズは6型で、表示解像度は2880×1440ドット。アスペクト比が18:9の縦長ディスプレーです。

 そして、左右側面付近が本体の曲線に合わせてカーブしています。左右側面のベゼル幅を狭く見せるための手法でもありますが、確かにベゼル幅が極限まで狭められているように感じられます。全画面表示時にはそのカーブした部分で表示が歪む点は、文字などが表示されている場合に気になることもありますが、端まで文字をびっしり表示することはまずありませんし、実用上で大きな問題はないでしょう。

ディスプレーは2880×1440ドット表示対応の6型有機ELパネルを採用。Xperiaシリーズでの有機ELパネル採用はXperia XZ3が初だ
ディスプレーの側面付近は、本体の曲線に合わせてカーブしている

 有機ELパネルということもあって、発色の鮮やかさはさすがのひと言です。自己発光デバイスの有機ELでは、発色の鮮やかさはもちろん、締まった黒の表現など、コントラスト比の高さも大きな魅力ですが、Xperia XZ3では有機EL搭載TVのブラビアで培った高画質化技術を応用することで、発色性能が大きく高められているとのこと。

 確かに、色の微妙なグラデーションの再現はもちろんのこと、影となっているところも黒で潰れることなく、その中にも微妙なグラデーションや、その奥の物体もしっかり確認できます。このあたりはさすがといった印象です。

 ちなみに、同じ画像でXperia XZと比べてみたところ、Xperia XZ側で高画質化技術「X-Reality for mobile」を有効にした場合には、Xperia XZのほうもかなり鮮やかな発色で、Xperia XZ3にそんなに負けていないようにも感じます。

 しかし細かな部分を見ると、影の奥が黒で潰れてしまっていたりと、やはりXperia XZ3に及ばない点が確認できます。もともと表示品質は悪くなかったXperiaシリーズですが、Xperia XZ3ではそこにさらなる磨きがかかったことで、現役スマホの中でもトップクラスの表示品質が実現されたと言っていいでしょう。

Xperia XZ3では、有機ELパネルらしいメリハリがあり鮮やかな映像が楽しめる
有機EL搭載ブラビアで培った高画質化技術を応用し、滑らかなグラデーションや高コントラストな表示品質に昇華させている
Xperia XZとXperia XZ3で、同じ画像を同じ輝度設定(いずれも50%)に設定して表示させた。Xperia XZでは「X-Reality for mobile」を有効にした状態ということもあり、かなり鮮やかな表示と感じるが、細かい部分を見るとXperia XZ3のほうがコントラストやグラデーションの質に優れることが確認できた

ディスプレーの湾曲部分がややマイナス点

 ただし、ディスプレーに関して気になる点もあります。そのひとつが、四隅が丸く切り取られている点です。最近のスマートフォンでは、同じようにディスプレーの四隅が丸く切り取られたものが多くなっていますが、画像をディスプレーいっぱいに引き延ばして表示する場合など、四隅が丸くなる点がどうしても気になってしまいます。ちょっとしたことではありますが、できれば角は直角であってほしかったです。

 もうひとつは、ディスプレー側面付近がカーブしていることで、タッチの誤操作が発生する場合があるという点です。これは、まだ筆者が側面カーブの超狭額ベゼルスマホに慣れていないという点もあるかもしれませんが、手に持って利用している場合に、ふいに指がディスプレー側面付近に触れてしまい、意図しない操作になることが何度かありました。Xperia XZではなかったことなので多少戸惑っている部分ではありますが、本体の持ち方に徐々に慣れていけば解消するでしょう。

Snapdragon 845の採用で納得の高性能

 今度は性能を簡単にチェックしましょう。今回は、Antutu BenchmarkとGeekbench 4、3DMarkのSling Shot Extremeの結果を紹介します。いずれの結果も、最新フラッグシップスマホらしい、申し分ない結果が得られています。まだ本格的にアプリを導入していない仮運用中ではありますが、動作の重さを感じる場面は今のところ全くありません。

 ただ、メモリーが4GBと、フラッグシップスマホとしてはやや心許ない点は気になるところ。アプリを多数インストールして使い始めると、メモリーの少なさが影響してくる可能性もあるかもしれません。このあたりは今後使いながらチェックしていく必要がありそうです。

Antutu Benchmarkの結果
Geekbench 4の結果
3DMark Sling Shot Extremeの結果

 さて、今回は本体のデザインやサイズ、ディスプレーまわりを、筆者が従来使っていたXperia XZと比較しつつ見てきましたが、一部気になる点もあるとはいえ、ここまではXperia XZ3に満足できています。次回は、カメラまわりや新たに追加された機能などを見ていきたいと思います。

  Xperia XZ3
メーカー ソニーモバイル
ディスプレー 6型有機EL
画面解像度 1440×2880ドット
サイズ 約73×158×9.9mm
重量 約193g
CPU Snapdragon 845
2.8GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:1920万画素(F値2.0)
/イン:1320万画素(F値1.9)
バッテリー容量 3200mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 ○/○
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
連続待受時間 約520時間
連続通話時間 約2240分
カラバリ ブラック、ホワイトシルバー、ボルドーレッド、フォレストグリーン

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