MVNOの格安SIMというとスマートフォンを格安に使うものという印象だが、実際には“ガラケー”などとも呼ばれる従来型携帯電話、フィーチャーフォンでも使うことはできる。データ通信をほとんど使わなくても、気軽にケータイを持つことができる手段として有効だ。
イマドキのケータイはスマホベースの“ガラホ”
基本的には事業者に関係なく使える
現在キャリアが販売している従来型携帯電話(以下、ケータイ)は、スマートフォンベースのOS、つまりAndroidを搭載したものがほとんどで、「ガラホ」とも呼ばれているものだ。対応バンドの問題はあるにしても、SIMフリー化すればキャリアに関係なく使えることが多い。
auの最近のガラホである「GRATINA 4G」を例にすると、SIMロック解除すればドコモネットワークやソフトバンクネットワークでも使うことができ、LINEもテザリングも使えるという状況になっている。
そもそも「ガラケー」「ガラホ」の語源となったガラパゴスとは、今のケータイはもはや関係なくなりつつある。通信事業者の独自サービスに特化した機能は残っていても、鳴りを潜めているのだ。
ドコモでも比較的最近になって登場したケータイではLINEアプリを内蔵し、MVNOの格安SIMで存分に使うことができる。具体的には、P-01JやF-02J、SH-01Jなどで、多少カスタマイズされているが、AndroidのLINEに近いことができると思ってよいだろう。ソフトバンク機についても同様だ。
とはいえ、SIMフリー化して違うネットワークに使うのは慎重になったほうがいいだろう。対応バンドの関係やauのVoLTEなどで利用できる、できないが発生するためだ。
また古いドコモのFOMAケータイの場合、SIMロック解除しなくてもドコモネットワークの格安SIM自体は大体利用できるが、APN設定ができない機種もあり、その場合はデータ通信が使えず、通話とSMSだけとなる。