いまアップル新型MacBook Airを買うべき7つの理由

文●貝塚/ASCII.jp

2018年11月28日 12時30分

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 新型のMacBook Airが11月7日に発売された。

 MacBook Airシリーズは初代が2008年発売。2010年にはフルモデルチェンジし、アップルの人気モバイルノートPCとして君臨するが、以降はThunderboltの搭載やプロセッサーのアップデートといったマイナーアップデートを重ね続け、ここ数年は、どちらかというと「廉価なMacBook」という印象が強まっていた。

 ところが、今回発表されたMacBook Airは、2017年発売のMacBook Proの13インチモデルの最安価なモデルにもせまる性能と魅力を獲得している。本稿では、いまMacBook Airが買いどきな理由を7つ紹介する。

理由その1:携帯に便利な薄型軽量設計

パームレストに向かって細くなるデザインで、実数値よりもずっと薄く見える

 新型MacBook Airのサイズは、およそ幅30.41×奥行き21.24×高さ1.56cm、重量はおよそ1.25kg。従来のMacBook Airはおよそ幅32.5×奥行き22.7×高さ1.7cm、重量はおよそ1.35 kgだったから、フットプリント、重量ともに小さくなっている。特に幅は2cm以上小さくなり、一見してすっきりとした印象になった。

12インチのMacBook(上)と重ねても、厚みに大きな差は感じない

 アップルで最も小さく薄いノートPCは12インチの「MacBook」だが、MacBookと比較しても重量差はおよそ330gで、最も長さの異なる幅の差は2.36cmだ。

 MacBook Airはもともと薄型、軽量が魅力のシリーズだが、今回の刷新で、従来モデルよりもさらに携帯性に優れたノートPCに生まれ変わった。

理由その2:MacBook Proと同等のRetinaディスプレイを搭載

13インチのMacBook Proと同等のRetinaディスプレイが搭載された

 新型のMacBook Airは、2017年発売のMacBook Pro(13インチ)と同等のRetinaディスプレイを搭載している。スペックは、13.3インチのIPSパネルで、解像度が2560×1600ドット、画素密度は227ppiだ。

 正確には、表示できる色域がMacBook Proの方が広いため、違いがないわけではないが、文書作成やブラウジングといった用途では、ほとんど差は感じられないはず。

 従来のMacBook Airは1440×900ドットと、現在の基準では解像度が低いディスプレイを採用していたから、従来のMacBook Airから新型のMacBook Airに買い換えれば、起動した瞬間に大きな差を感じられるだろう。アプリやウェブサイトも高画素密度に対応したものが主流になりつつあるため、受けられる恩恵は大きい。

理由その3:狭いベゼルで高い没入感が得られる

右が12インチのMacBook、左が新型のMacBook Airだ

 ディスプレー関連では、ベゼルの狭さにも注目したい。前モデルMacBook Airが発売された当初は、まだ狭ベゼルが一般的ではなく、太いアルミのベゼルを採用していた。

 今回の刷新で、現行のMacBook ProやMacBookと同じ、ガラスパネルとひとつなぎの黒いベゼルに変わり、よりコンテンツへの没入感が増している。

 それだけでなく、12インチのMacBookと比較しても、視認できるほどベゼルが狭くなっている。「ベゼルが狭く、表示面積が広いデザイン」というノートPCのトレンドを楽しめるのは、大きなメリットだろう。

ネットのレビューなどでも評価の高い、第3世代のバタフライキーボードを採用している

理由その4:第3世代のバタフライキーボードによる快適な打鍵感

 キーボードには、現行のMacBook Proにも採用されている第3世代のバタフライキーボードを採用している。

 バタフライキーボードは初代MacBookではじめて採用されて以来、第2世代、第3世代とブラッシュアップを重ねてきた。バタフライキーボードは、キーのふらつきが少ないという触れ込みだったが、初代はストロークがほとんどなく、ネットレビューなどでも悪評が散見された。

 初代バタフライキーボードを2年ほど使用した筆者から第3世代を見ると、キーボードとしての品質は大きく向上している。第2世代では、初代と比較して「カタカタ」と押し込むような打鍵感がプラスされたが、第3世代では、そこから、静音化も実現している。

 従来のMacBook Airから乗り換えると、キーストロークの短さにはじめは戸惑うかもしれない。しかし、キーボードとしての完成度が高い第3世代のバタフライキーボードなので、慣れてしまえば、快適なタイピングを楽しめるはずだ。

理由その5:トラックパッドが広くなり、編集作業などがしやすい

左が新型のMacBook Air、右が12インチのMacBook

 新型のMacBook Airは、初代MacBookで採用されて以降、MacBookシリーズと、MacBook Proシリーズに採用されてきた「感圧タッチトラックパッド」を採用している。感圧タッチとは、トラックパッドの下に仕込まれた特殊な機構によって、擬似的に「物理的な沈み込みの感触」を再現するというもの。

 押し込んだ感触が非常によく再現されているため、使用感については心配する必要はないだろう。クリックしたところからさらに(擬似的に)押し込んで、プレビューを表示したり、ファイル情報を開いたりできる「Force Touch」が使えるのもメリットだ。

 macOSは2本指のクリックでファイルの詳細情報を閲覧したり、3本指のスワイプでデスクトップを切り替えたりと、複数の指を使ったトラックパッドの操作を覚えると便利に使用できるが、新型のMacBook Airは現行のMacBook Proに近いサイズの大型のトラックパッドを採用しているため、操作も快適。MacBookと比較すると、その大きさの差は一目瞭然だ。

 Photoshop CCなどでの編集作業が発生することの多い人は、トラックパッドが広くなると、指を載せられる範囲も広くなるため、編集のしやすさがぐっと向上するだろう。特にジェスチャーを利用したズームなどは格段にしやすくなる。

電源ボタンを兼ねたTouch IDが搭載された

理由その6:Touch ID搭載でログインや購入が簡単に

 Face IDが搭載されるまでのiPhoneやiPadではおなじみの指紋認証機能「Touch ID」に対応した。

 MacBook ProのTouch Bar搭載モデルではすでに採用されていた機能だが、OS立ち上げ時のログインのほか、App StoreやApple Booksなどの購入に認証が必要な機能、またApple Payに対応したサイトでの支払いなどに活用できる。

 Touch IDは電源ボタンを兼ねており、電源オンからすぐ指紋認証でのログインに移行できるなど、よく練られた使い勝手だ。

理由その7:Thunderbolt 3に対応し、データ転送が高速

Thunderbolt 3対応のUSB Type-C端子を2基搭載している

 新型のMacBook Airは、Thunderbolt 3に対応したUSB Type-Cを2基搭載している。端子は両方とも同一仕様で、充電、DisplayPort出力、最大40GbpsのThunderbolt経由での通信、最大10GbpsのUSB Type-C経由での通信に対応している。

 2016年以降のMacBook Proや2017年以降のiMacでは採用されているため、すでに慣れ親しんでいる人も多いかもしれないが、Thunderbolt 3経由でのデータ転送は驚くほど高速だ。

 大容量のデータを転送する機会の多い人なら、間違いなく日々の時間短縮になるし、これまでMacBookや従来のMacBook Airを使っていた人なら、その速さに驚くはず。

 見た目にはわからず、使わなければ地味にすら思える仕様だが、数年ぶりのPCの買い替えなら、大きな進化が感じられるポイントだ。

一番安いのに第8世代プロセッサーを搭載
いま買うべきMacBookはAirだ!

 新型MacBook Airを購入して得られるメリットを7つ紹介した。ここで気になるのが、アップルのほかのノートPCと比較した場合のコストパフォーマンスだ。

 公式オンラインストアで購入できる最小構成で比較すると、MacBook Airは第8世代のCore i5プロセッサー、8GBメモリー、128GB SSD、Touch ID、Thunderbolt 3×2という仕様で、13万4800円(税抜き)。

 対して、12インチのMacBookは第7世代のCore m3プロセッサー、8GBメモリー、256GB SSDという仕様で14万2800円(税抜き)だ。

 MacBook Proにも目を向けてみると、第7世代のCore i5プロセッサー、8GBメモリー、128GB SSD、Thunderbolt 3×2という仕様の「Touch Barなし」のモデルが12インチのMacBookと同じ14万2800円(税抜き)。

 ストレージ容量などの条件は異なるものの、最小構成時の価格とスペックを並べてみると、この3モデルの中で唯一第8世代のプロセッサーを搭載している新型のMacBook Airが、最も安価に購入できることがわかる。

 たとえば、MacBookとストレージ容量を合わせて、カスタマイズメニューから256GB SSDを選択すると、2万2000円のプラスで15万6800円(税抜き)になり、この時点でほかの2モデルの最小構成を税抜きで1万4000円ほど超えてしまうが、本記事で紹介した、スペックには現れないメリットを加味すれば、むしろ割安感がある。

 本記事で紹介したメリットや、価格も含めて考慮すると、高負荷の作業環境が必要ない限り、いまMacBookを買うなら、MacBook Airがもっとも新しい機能の詰まった、使っていて楽しいMacBookということになるのではないか。

2018年11月28日:初出時、一部表記に誤りがありましたので、訂正いたしました。

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