iPhoneのバッテリーを実際に交換 年末まで割安も混雑中

文●島徹 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

2018年12月07日 12時00分

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アップルでiPhone SEも6sもバッテリー新品交換
低価格での交換は年内まで

 アップルは現在、保証期間が過ぎた「iPhone 6」シリーズから「iPhone X」まで(SEも含む)の製品のバッテリー交換サービスを、3200円(税抜)という低価格で提供しています。

 ですが、この低価格での交換は2018年12月31日まで。2019年になると、交換にかかる金額がiPhone Xは7800円(税抜)、それ以外のモデルは5400円(税抜)と若干高くなります。発売から数年たった「iPhone SE」「iPhone 6s」「iPhone 7」などのバッテリーの保ちが悪くなってきた人は、今年中に交換できればややお得というわけです。

※保証期間内やApple Care+による延長保証期間内のバッテリー不具合に関する交換は無料

2018年12月31日まで、保証期間終了後のiPhone 6からiPhone Xのバッテリーを安価に交換できる

 ただし、年末はバッテリー交換の駆け込み需要もあって、交換の手続きがやや難しくなっています。よりスムーズにバッテリー交換できるよう、筆者の実際の体験をもとにiPhoneのバッテリー交換手続きの流れを見ていきましょう。

バッテリー交換が必要かを まずチェックしよう

 まずは、手持ちのiPhoneのバッテリー交換が必要かをチェックしましょう。

 なぜアップルが保証期間外の製品まで安価にバッテリー交換を提供しているかというと、元々は2017年にiPhone 6からiPhone X(SEも含む)について、バッテリーの繰り返し利用で劣化が進むと、安全のためにピーク性能での動作を抑えるよう制御していたこと問題視されたことが発端です。現在は安価なバッテリー交換サービスと、iOSに現在のバッテリー状況や動作状態を確認できる「iPhoneのバッテリーとパフォーマンス」機能を追加したことで対応しています。

 現在のバッテリーの状態は、最新のiOSにアップデートした状態だと「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から確認できます。表示された内容のうち、バッテリーの最大容量が80%を切っているか、ピークパフォーマンスの性能の欄でピーク電力をバッテリーが供給できないといった表示が出ている場合は、交換を検討するといいでしょう。

一般的には、バッテリーの劣化で最大容量が80%を切るぐらいが交換の目安だ。ただし、iPhone 6からiPhone X(SEも含む)はバッテリーの劣化が進むと、シャットダウン防止や安全のため、ピークパフォーマンスでの動作に制御が加えられる。バッテリーの保ちが短くなるだけでなく、制御後の動作に不便さを感じるなら交換を検討するといいだろう

店頭でのバッテリー交換予約は混雑
交換を申し込むならお早めに

 バッテリーを交換するには、アップルのサポートサイトから申し込み手続きをします。ウェブサイトからはもちろん、iPhoneのサポートアプリからも手続き可能です。交換方法は、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダの予約をとって店頭で交換するか、AppleリペアセンターにiPhoneを送るかのどちらかとなります。

Appleサポートへのお問い合わせ -iPhone のバッテリー交換が必要ですか?

https://getsupport.apple.com/?caller=psp&SG=SG003

バッテリー交換には、アップルのサイトまたはアプリからの申し込みが必要だ

店頭での即日バッテリー交換

 便利なのは、Apple StoreやApple正規サービスプロバイダでの店頭交換です。アップルのサポートサイトかアプリで予約をとっておき、店頭にて1~2時間で交換してらうことができます。対応店舗はおおむね大きめの市街地にあるので、近くに住んでいる人は利用するといいでしょう。

iPhoneのバッテリー交換や修理は、アップルのApple StoreやApple正規サービスプロバイダ店頭で受けられる

 先述のとおり、この年末はどの店舗も予約の枠がすぐ埋まってしまいます。また、店舗によっては交換用バッテリーの在庫がなくなってしまい、予約の時間に向かったとしても店頭にて後日の修理に回される可能性が出てきています。運良く予約できて店へ行ったとしても、交換できない場合もあるので注意しましょう。確実性を求めるなら、店舗へ向かう前に問い合わせの電話をかけるのもひとつの手です。

Apple正規サービスプロバイダの修理受付窓口を持つビックカメラやカメラのキタムラなどのウェブサイトも、バッテリー在庫不足の案内を出している

店頭予約を確保したいなら
店舗検索リストを繰り返しチェック

 店頭予約を取りたいなら、予約ページの店舗検索リストを何度もチェックしましょう。店舗によって予約枠の空くタイミングが違っていて、午前中に翌日の予約枠が空くところもあれば、数時間ごとに1週間先の予約枠が空くところもあります。また、キャンセル枠が出ることもあります。もし予約枠が見つかったなら、即座に予約手続きをしましょう。この年末は、予約枠が空くとすぐに予約が埋まってしまいます。

バッテリー交換申し込みの予約画面を更新すると、最新の予約枠の空きが表示される。対応店舗の多い都市部だと、日中なら何度か検索を繰り返すうちにどこかの店舗の空き枠が出やすい

 ちなみに、予約なしに店舗へ向かった場合は断られるか、予約優先でかなり待たされることになります。予約なしでの申し込むのは、たとえば朝早い時間に店の前を通りがかったときなどに、ダメもとで聞いてみるぐらいがいいでしょう。

配送でのバッテリー交換

 修理対応の店舗が遠い人や、そこまで急いでない人はAppleリペアセンターの配送修理という選択肢もあります。こちらは店へ行かなくていい代わりに、交換に7~10営業日、早くても3~6営業日かかります。

 欠点としては、バッテリー交換の数日間は手元のiPhoneを利用できなくなります。配送で交換する場合は、現在のiPhoneで利用しているSIMを差し替えて使うスマホを用意しておきましょう。なお、auやソフトバンクの場合は、iPhoneシリーズでもSIMや機種の違いによってSIMを認識しない組み合わせがあるので注意が必要です。配送修理を申し込む前に、いちど代わりに使うスマホがSIMを認識して通信できるか試しておいたほうがいいでしょう。

auやソフトバンクの場合、バッテリー交換中に古いiPhoneやAndroidスマホを使おうとしても、SIMとスマホの組み合わせによっては使えないことがあるので注意

実際にバッテリーを交換してみた

 筆者の場合、長くメインスマホとして使っているiPhone 6sのバッテリーの最大容量が82%まで少なくなったうえ、標準の動作に必要なピーク電力を供給できない状況になっていました。実際の動作でも、バッテリー残量が30%を切ったあたりから急激に減るようになっていました。これらを解決するために、バッテリー交換を依頼することにしました。

交換前のバッテリーの状態。最大容量が82%まで減っており、ピークパフォーマンスの制御の対象となっている
ピークパフォーマンスの制限を外して使っていると、バッテリー容量が25%あたりになるたびシャットダウンし、充電が必要だった。動作時間は緑のグラフのとおり、ヘビーに使って7時間あたりまで短くなっていた

 交換を実施する店舗は今回、予約枠がタイミングよく空いていたApple正規サービスプロバイダのカメラのキタムラとなりました。とはいえ、実際に店舗に向かうと修理カウンターはApple Store風の内装となっており、Apple Storeに近い感覚で修理対応を受けられます。

今回利用したカメラのキタムラの店舗。カメラや写真も扱っているが、店舗の2/3はスマホの契約窓口やApple正規の修理カウンターとなっている

バッテリー交換の前に
iPhoneのバックアップを話ずれずに

 予約をしたら、事前にApple IDのパスワードの確認と、iPhoneのバックアップを取っておきましょう。iCloudでもいいのですが、念のためPCの「iTunes」で丸ごとバックアップすることをおすすめします。

バッテリー交換前に、iPhoneのバックアップを取っておこう。iCloudか、PCのiTunesを利用する

 あとは、店舗でバッテリー交換を頼むだけです。予約時間に店舗へ向かい、注意事項の説明を受けたあと、バッテリー在庫があり、本体にほかの故障やサポート上の問題がなければバッテリー交換が実施されます。交換時間は混雑具合にもよりますが、1~2時間前後はみておくといいでしょう。

Macが並ぶApple Storeのようなのカウンターで受け付け、あとは1~2時間待つだけ

 交換中は、手元からiPhoneがなくなります。なので、受付前に何かしら時間を潰せる用事やアイテム、喫茶店などをチェックしておくといいでしょう。スマホが当たり前の現代、スマホを持ってないとかなりそわそわします。

バッテリー交換によりiPhoneが復活
交換前より3時間ほど長く使えるように

 待ち時間が終わったら、iPhoneを受け取って料金を支払うだけです。筆者の場合、バッテリー最大容量が100%になり、バッテリー残量が25%を切るとシャットダウンする不具合がなくなりました。動作時間も、ヘビーに使うと7時間あたりで電池切れしていたのが、10時間あたりに改善。より長く使えるようになりました。

バッテリー交換で最大容量が100%に。ピークパフォーマンスの制限もなくなった
バッテリー残量が25%あたりでシャットダウンする問題が解決。残量0%まで使えるようになり、ヘビーな操作でも10時間ほど動作する。交換前より3時間ほど長く使えるようになった。なお、緑のグラフの後半25%あたりに充電を示す縦線があるのは、交換前のクセで一瞬だけ充電ケーブルに接続したため。影響のない範囲なので無視してほしい

 これからも長く同じiPhoneを使い続けたい人、または機種変更したが余ったiPhoneも別の用途で長く使いたい人は、バッテリー交換を検討する価値はあります。この年末、バッテリー交換の予約は難しくなっていますが、安くバッテリー交換をしたい人は早いうちに手続きを進めておくことをおすすめします。


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