Xperia XZ3は快適な操作性が魅力のハイエンドスマホ

文●友納一樹(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

2018年12月08日 12時00分

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 今回はソニーモバイルの「Xperia XZ3」をレビューする。Xperiaシリーズ最新モデルであり、シリーズで初めて有機ELディスプレーを搭載した。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアが取り扱っている。前モデルのXperia XZ2では、デュアルレンズ搭載の「Xperia XZ2 Premium」と、小型モデルの「Xperia XZ2 Compact」というラインアップもあった(ドコモからのみ発売)が、今回は「Xperia XZ3」の1機種のみとなった。

 カラーは3キャリアすべて「ボルドーレッド」「ブラック」「ホワイトシルバー」「フォレストグリーン」の4種類から選べる。価格は一括価格でドコモが9万8496円、auが9万9360円、ソフトバンクが11万9040円(すべて税込)となっている。

 今回、Xperia XZ3を1週間ほど使う機会を得たので、その使い勝手をチェックしていく。写真なども参考になれば幸いだ。

ガラスの高級感がなによりも魅力

 まずは本体から。前モデルと同様、背面がアーチ状になっていて、側面(ディスプレイ端)も丸みがあり、持ったときに手にフィットする形状をしている。また、前面、背面ともにガラス製で、光の当たり方で色の表情が変わる仕様だ。

サイズは約73×158×9.9mm、重さは193g
背面にはシングルカメラと指紋センサーが搭載されている
本体上部にはSIMカードスロット
本体下部にはUSB Type-Cポート

 レビューの端末は「ボルドーレッド」だったのだが、非常に高級感にあふれるデザインだと感じた。丸みのあるデザインに加えて、光の反射具合で明るくなったり深みが出たりするのが美しく、使用する満足感を与えてくれる。

 シリーズ初搭載となった有機ELディスプレーは、サイズが約6型で比率が18:9。約5.7型の前モデルと比較すると、本体サイズはほぼそのままに、画面が大型化していることがわかる。

Xperia XZ2(右)と並べてみた。Xperia XZ3のほうが左右のベゼルが細く、画面占有率が高い

 解像度はQHD+の1440×2880ドットでHDRに対応。色彩や明暗のコントラストの表現力もかなり高い印象を受けた。

夜景も鮮やかに表現。大画面の迫力も楽しめる

大型サイズだが、操作性も良い

 高級感のあるデザインと迫力あるディスプレーは魅力だが、やはり片手で操作するのは難しいというのが正直なところ。そこで便利なのが「サイドセンス」だ。Xperia XZ3の新機能で、ディスプレーの縁をダブルタップして、アプリや設定などを表示できる。表示されるアプリは、AIが使用頻度などを分析し、よく使うアプリを表示してくれる。

タップした位置にアプリや設定が表示される

 使い始めはついアプリ一覧を開いたり、ホーム画面をスワイプしたりしてアプリを探していたが、慣れてしまうとサイドセンスのほうが簡単で、アプリの起動までも早い。手の位置を変えずに、スムーズに操作できるのでラクだ。また、表示されるメニューの中から「通知」をタップすると、通知が確認できるのも便利。親指をステータスバーまで伸ばす必要がない。

 ダブルタップは素早くやると認識されないことが多く、「トン、トン」と若干ゆっくりめにやるほうが、反応がよかった。タップの速さや有効範囲などは設定で変更できるので、うまく認識されない場合などは、設定を見直すといいだろう。また、表示するアプリも追加することが可能だ。

タップの速さを設定できる。「標準」でも、ややゆっくりな印象
自分でアプリを追加することも可能。表示位置の並び替えもできる
画面が縮小される「片手モード」も便利。ホームボタンを左右にスワイプすると切り替わる

使いやすくなったカメラUI
フロントカメラも進化

 メインカメラは、前モデルからスペック面での変更はないが、UIがより使いやすくなった印象だ。上下と左右のスワイプで、メイン/フロントカメラ、カメラ/ビデオの切り替えができるようになり、「ARエフェクト」や「パノラマ」といったモードを選択する専用のボタンも搭載された。

「モード」ボタンが下に配置され、操作しやすくなっている
選べるモードは全9種類

 また、スマホを横向きに構えるだけでカメラを起動できる「スマートカメラ起動」が新たに搭載された。筆者も試してみると、うまく起動しないときもあったが、起動から撮影までは非常に早いので、シャッターチャンスを逃すことも減るだろう。

横向きのまま、さっと持ち上げるイメージ

 Xperiaではおなじみの「プレミアムおまかせオート」は、どの撮影シーンでも安定した仕上がりだった。実際のものや景色に近い色彩を表現できているように感じた。

※作例はすべて原寸大で掲載しています。通信量にご注意ください。

草木の緑や茶色も細かくでている
明暗のバランスもちょうどいい
「ぼけエフェクト」モードでは、スライダーを動かしてボケ具合を調整できる

 フロントカメラは約1320万画素、F値1.9と前モデルからスペックが大きく向上。「ポートレートセルフィー」モードでは、背景ぼけや目の大きさ、肌の明るさなどを画面で調節しながら撮影できる。SNSをよく使うユーザーにはぴったりの機能だろう。

ポートレートセルフィーモードに切り替えると、自動で補正がかかる
補正効果は「ぼけ」「美肌」「肌の明るさ」「目の大きさ」「輪郭補正」の5つ。スライダーを動かして調節する

 自動補正は、大げさすぎることはないものの、背景のぼかしについては、撮影環境や調節の度合いにもよるだろうが、やや合成している感じが出てしまうように思った。自然な仕上がり具合でいえば、iPhone XSやGoogle Pixel 3が勝るのではないだろうか。

 他には、フロントカメラ使用時に、手のひらを向けると自動でシャッターが切れる「ハンドシャッター」にも対応している(ポートレートセルフィーモード時は不可)。

片手で画面をタップするよりも手ブレを抑えられる

知りたい情報を素早く確認できる

 「Always-on Display」も新機能の1つ。スリープ状態でも、時刻や通知などを表示する機能だ。再生中の音楽のアルバムジャケットや、スマホに保存された写真を表示するように設定することもできる。

お気に入りのアイコンを表示させておくこともできる

 いちいち画面を点灯させなくても、時刻やSNSの通知を確認できるのは便利だ。設定から、スマホをポケットから取り出したときや、手に取った(持ち上げた)ときなど、表示を有効にするタイミングの設定もできる。

パフォーマンスは非常に高い水準

 OSは最新の「Android 9 Pie」を初期搭載している。SoCはSnapdragon 845、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBとなっている。

 スマホのパフォーマンスを数値化して評価できる「AnTuTu Benchmark」でベンチマークを計測してみると、「292663」を記録。このスコアは同じSnapdragon 845を搭載するスマホの中でも、かなりの高スコアだ。その後も複数回計測してみたが、260000以上を常に維持していた。実際、使っている時はアプリの挙動が遅くなるといったことはなかった。

最高スコアは「292663」。29万台の高スコアを2~3度記録していた

 バッテリーは3200mAhで、劣化を防ぐ「いたわり充電」、ワイヤレス充電に対応している。使っていて電池持ちに不満を覚えることはなかった。電池切れしそうなときでも、独自の節電機能「STAMINAモード」があるので安心して使用できた。

【まとめ】かゆいところに手が届く
使い勝手がいいハイエンド

 Xperia XZ3は、これまでの機能をそのままに、映像美や操作性を高めたモデルといえる。筆者が使ったスマホの中でも、有機ELディスプレーの美しさや、サイドセンスの使い勝手の良さというのは際立っていた。

 カメラについても、UIの刷新により使いやすさはアップした。他機種と比べると、ぼけの仕上がりが若干劣る気がするが、補正機能はじゅうぶんに楽しめるだろう。また個人的には、高級感のあるフォルムやデザインも、「ハイエンド」モデルとして満足できるものだった。

 その他のスペックとしては、防水(IPX5/8)、防塵(IPX6)性能を備えている。おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグにも対応。iPhone XSやGoogle Pixel 3にはない機能もある。あると便利な機能を搭載しているのも魅力だ。

 使いやすさを何より重視する人や、操作のしづらさから大型スマホを敬遠している人は、一度触れてみてその操作性の高さを実感してみてほしい。「使いやすいハイエンドスマホ」、検討してみてはいかがだろうか。

ドコモ版「Xperia XZ3 SO-01L」の主なスペック
メーカー ソニーモバイルコミュニケーションズ
ディスプレー 6型有機EL(18:9)
画面解像度 1440×2880
サイズ 約73×158×9.9mm
重量 約193g
CPU Snapdragon 845
2.8GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
最大通信速度 下り最大988Mbps
VoLTE ○(HD+)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:1920万画素(F値2.0)
/イン:1320万画素(F値1.9)
バッテリー容量 3200mAh
FeliCa/NFC ○/○
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 IPX5,8/IP6X
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
Qi
連続待受時間(LTE/3G) 約440時間/510時間
連続通話時間(LTE/3G) 約1310分/約940分
カラバリ ボルドーレッド、ホワイトシルバー、ブラック、フォレストグリーン
発売時期 11月上旬

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