iPhone 5sやiPhone 6でも使えるiOS 12の便利テク

文●柳谷智宣

2018年12月15日 10時00分

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 最新のiOSのバージョンは12。まだ古いiOSを使っている人は、すぐにアップデートすることをオススメする。最新のiPhoneでしか使えないと勘違いしている人も多いが、もちろん古いiPhoneでもOSをアップデートできる。しかも、iOS 12は、iPhone 5sまで対応しており、サポート期間が長い。iOS 12にはしているものの、特にこれまでと変わらないのでは? と思っているなら、それももったいない。今回は、iPhoneの最新OS、iOS 12で使える便利テクニックを紹介しよう。

iPhone 5s以降のiPhoneユーザーはすぐにiOS 12にアップデートしよう! ちなみに写真はiPhone 5s

iPhone 5sでもiOS 12にするだけで
端末のパフォーマンスが改善される

 iOS 12の対応機種は最新のiPhone XS/XS Max/XRを含め、iPhone X/8/8 Plus/7/7 Plus/6s/6s Plus/6/6 Plus/SE/5s、iPad Pro(12.9型の第1~第2世代/10.5型/9.7型)、iPad(第5~第6世代)、iPad Air 1~2、iPad mini 2~4、iPod touch(第6世代)となっている。

 昨年のアップデートで、iPhone 5のサポートが外されたので、今年はiPhone 5sが外されるのかと思いきや、生き残ったのはうれしいところ。コンパクトサイズが好み、もしくはお財布の事情でiPhone 5sを使い続けているユーザーには朗報だ。まず、最新のOSは機能が多くて、重くなっているのでは、という疑問に対して回答すると、重いどころかパフォーマンスが向上するようになっている。安心してアップデートしてほしい。

 とはいえ、手元のiPhone 5sをアップデートしようと思ったら、Apple IDの認証やOSのアップデートではじかれてしまう。いろいろ調べたのだが、結局はPCにUSBケーブルでつないで、iTunesからリセットをかけてiOS 12をインストールした。もし、古いiPhoneのアップデートで困ったら参考にしてほしい。

 ちなみに、Appleは2018年末までiPhone 6以降のバッテリーを交換するプログラムを実施している。筆者も、iPhone 6以降の4台をすべて交換に出したが、iPhone 5sは対象外だった。そこで、どのくらい劣化しているのか確認しようとしたら、iPhone 6以上でしか表示されないとのこと。微妙な感じで外されて悲しい……。

 iPhone 5sをiOS 12にしたところ、当時よりもスムーズに操作できる。周りにもサクサク動くといった声も多く、パフォーマンスが向上しているのは確かなようだ。

iPhone 5sを無事iOS 12にアップデートできた

「写真」アプリが賢くなり活用度がアップした

 「写真」アプリもデジ一眼などで撮影できるRAW形式にも対応するなど、大幅リニューアル。「写真」と「アルバム」タブは残っているが、「メモリー」と「共有」タブがなくなり、「For You」と「検索」タブが追加された。

 「For You」の「メモリー」では、イベントなどの写真をまとめ、自動的にBGM付きのスライドショーを作成してくれる。旅の思い出を超手軽にまとめて共有できるのがありがたい。あとで、PCを使って凝った動画にしようと思っていても、そのうち忘れてしまうのが世の常。それなら帰宅途中にサクッと作ってしまう方がありがたい。

 検索機能では、被写体を認識して検索する機能があり、「犬」や「は虫類」で目当ての写真を探し出せる。iOS 12では、複数のキーワードを指定して検索できるようになった。試しに「犬」「酒」で検索してみると、なんとヒット。行きつけの店の1階にいる犬と遊んでいる写真が出てきた。おそらく、同日に撮影した写真とGPS情報から判別したと思われる。

「写真」アプリの「For You」では、関連性のある写真を自動的にいい感じのスライドショーに仕立て上げてくれる
「検索」タブでは、キーワードを複数指定できるようになった

おやすみモードをより柔軟に
カスタマイズできるようになった

 夜寝るときには、「おやすみモード」をオンにしておく必要がある。そうでなければ、SNSやメッセージアプリの着信で何度も起こされてしまうことになる。以前からあった機能だが、さらに改善された。

 まず、ロック中は通知が表示されなくなる。以前から、通知が来ても画面が明るくなることはなかったが、表示はされていた。深夜にふと目が覚めて時間だけ確認しようと思ったときに、気になる通知が目に入ったら困ってしまう。朝まではそっと非表示にしてくれるのはありがたいところ。

 おやすみモード中でも家族など許可した相手のみの着信を受け取ることはできる。もしくは、「繰り返しの着信」を有効にすると、同じ人から3分以内に2度目の着信があったときに通知してくれる機能もある。そんな相手からの着信で、急いで飛び起きてでかけることがあるとする。しかし、そのままではおやすみモードは続行しているので、他の人からの着信や通知は受け取れない。

 実は、コントロールセンターの「おやすみモード」アイコンを3D Touchで押し込むと、「おやすみモード」の解除設定ができる。その中から、「この場所から出発するまで」を選択しておけばいい。そのまま睡眠の途中で起きてでかけると家から離れた段階で、自動的におやすみモードが解除されるのだ。

 これは会議の時などにも利用できる。マナーモードにしても通知があると振動すると迷惑だ。機内モードにするのも面倒というなら、おやすみモードを使えばいい。カレンダーに会議の予定が入っているなら、「次のイベントが終了するまで」を有効にすればいい。会議中は静かなままで、終わったら通知や電話を受けられるようになる。

「おやすみモード」を有効にすればゆっくりと睡眠が取れる
おやすみモード中は電話が鳴らないが、「着信」では例外的に着信できる相手を選択できる
コントロールセンターのアイコンを押し込めば、おやすみモードの解除設定が可能

大量の通知を整理して
見逃しのないようにする

 新着情報などを教えてくれる「通知」も改善された。まず、同じアプリの複数の通知は自動的にグループ化されるようになった。ひとつのアプリで画面を占拠しなくなったのはありがたい。詳細がみたいなら、グループをタップすればすべての項目が表示される。

 さらに、通知を左にスワイプすると、「管理」メニューが現れる。管理画面では、通知をオフにできるほか、「目立たない形で配信」に設定できる。通知センターには表示されるが、音は鳴らず、ロック画面にも表示されないのだ。特に新着を受け取る必要はないが、時々通知画面でチェックしたい、という時に利用したい。

iOS 12では通知がグループ化されるようになった。グループをタップすれば展開できる
「設定」の「通知のグループ化」で通知をまとめないようにすることも可能
通知を左スワイプして「管理」をタップする
通知は受信するが「目立たない形で配信」を選ぶことができる

スマホの使用時間をコントロールして
デジタルデトックスする

 「スクリーンタイム」という機能で、iPhoneをいじっている時間を可視化できるのだが、想像よりも長い時間でショックを受けている人が多い。筆者もその一人で、情報収集以外にもゲームの時間が想像以上に多く反省しきり。これはいい気づきになるので、皆さんもチェックしていただきたい。

 自己コントロールが難しい場合は、アプリの利用時間を制限することができる。SNSやゲームなどのカテゴリーを選択し、利用できる時間を指定すればいい。利用時間を超えると警告が表示されるが、強制的に実行することは可能。とはいえ、時間を意識することにはつながるので、利用していきたい機能だ。

「設定」から「スクリーンタイム」を開くと、利用時間を確認できる
「App使用時間の制限」を開き、カテゴリーを選択する
使用時間を設定する
設定時間の5分前になると通知が出る

ARを使った「計測」アプリで
モノのサイズを手軽にチェック

 カメラで写した物体のサイズをAR(拡張現実)で合成して表示してくれるアプリが楽しい。従来から、サードパーティーアプリとしてはあったのだが、iOS 12で標準搭載してくれたのがありがたい。定規やメジャーがない状態で、ざっくりしたサイズが知りたいときにとても役に立つ。未来感たっぷりなので、使っていても楽しい昨日だ。なお、AR機能が使えるのはiPhone 7以降となる。

「計測」アプリを利用してモノのサイズを計測できる
「水準器」機能も「計測」アプリ内に移動している

 iOSのアップデートはいつも新機能がてんこ盛りだが、今回は輪をかけて便利な機能が多く、実用的。パフォーマンスも上がることだし、最新機種だけでなく、iPhone 5sまでの古いiPhoneを使っているならぜひアップデートすることをオススメする。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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